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銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 │ (11)第4話「帝国の残照」

OVA「銀河英雄伝説」で使われているクラシック曲をGoogleスプレッドシートにリスト化し、Webサイトで公開しています。
銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 Musik und Szenen – ein Strauß gelber Rosen

このnoteでは曲のことや物語のこと、ミッターマイヤーのこと、そのほか銀英伝に関するいろいろを書いていきたいと思います。
⚠️ネタバレを含みます。

今回は第4話「帝国の残照」です。ラインハルトのターンです。


あらすじ

アスターテ会戦の功績により、ラインハルトは元帥に昇進。姉アンネローゼとの面会を許される。キルヒアイスは幼少期の記憶を振り返り、彼女を救うため帝国打倒を誓った日のことを思い出す。

曲について

1.ドヴォルザーク/スラヴ舞曲 第1集 第7番

1:33 オープニングナレーション
初ドヴォルザークです。
チャイコフスキーはメロディーメーカーだと書きましたが、ドヴォルザークもそうだと言われています。ブラームスは「ドヴォルザークがゴミ箱に捨てたメロディーを集めれば、私は交響曲を1曲書けるだろう」と言ったとか。ブラームスもかなり素敵なメロディーを書く人だと思いますが。
一番有名なのは小学校の下校時間に流れていたあの曲でしょう…「遠き山に日は落ちて」、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界」第2楽章、冒頭のメロディーです。ここは下記で流れます。…のでそのときに。
▻第16話「あらたなる潮流」9:38 自由惑星同盟の政権交代
▻第25話「運命の前日」1:33 キルヒアイスの帰還

ドヴォルザークについて、私はこの「下校の曲の人」以上に興味が広がることがありませんでした。それが、ちょっといいかもしれない?と思ったのが、社会人になってから仕事で受けた作曲の講座で、「我が母の教えたまいし歌」という歌曲について教わったときでした。そしてこのときに彼がメロディーメーカーであることを知りました。

さて、今回のスラブ舞曲 第1集第7番、冒頭から流れます。オーボエの、まさに「軽快」という言葉がぴったりなソロが、かすかに聞こえる「ズッチャ、ズッチャ」という裏拍の伴奏の上で奏でられます。その後、テンポアップしトライアングルなど高い音の打楽器も入り盛り上がるのですが、そこまでは流れません。
このスラヴ舞曲は、連弾で作曲された舞曲集を管弦楽曲にアレンジしたものです…って、どこかで聞いたことあるなと思いましたら、どうも、ブラームスのハンガリー舞曲が売れたから、同様の形式のものをと依頼があり作られた曲のようです。8曲×2集。
やはりベートーヴェンやモーツァルトの音楽とは全然違いますよね。時代の違いももちろんあるのと、それから民族音楽色が強いなというのと。民族音楽色といってもブラームスのハンガリー舞曲とも違いますね。

私はこの曲をほぼ知らないのですが、10番は聞いたことがあります。きっとみなさんも。

スラヴ、そう、彼はチェコの人です。生誕がオーストリア帝国 ボヘミア王国 ネラホゼヴェス、死没がオーストリア=ハンガリー帝国 ボヘミア王国 プラハ とのこと。わからん…きっと世界史の授業で習ったんだろうなあ…ちょっと自分が無知すぎてお恥ずかしいのですが…。
アメリカにいたことがあるというのは聞いたことがあり、私は亡命したのだと思っていました。が、帰国しています。
そういうスラブの色が表れているんでしょうね。
あと、彼は鉄オタらしいです。

銀英伝の中で、スラヴ舞曲が流れるのはここだけですが、交響曲と序曲とチェロ協奏曲が合計146シーン使われていますので、またそのときに。

2.ブラームス/7つの幻想曲集 Op.116 第2曲 間奏曲

13:18 姉さんを売ったんだな !…の回想シーン。
ブラームスが悟りの境地にいった晩年のピアノ小品集、これまではOp.118でしたが、今回はOp.116です。Op.118のときは、ジェシカが弾いていました((5)第2話「アスターテ会戦」)。今回はアンネローゼが、別れの日にピアノで弾いています。
三拍子の悲しく静かで美しい曲です。タンタンターン タンタンターン というリズムが続きます。伴奏部分もすべて同じリズムで、「ターン」で伸ばすので、一瞬ですが音楽が止まる感じになり、私は、考えながらゆっくりとつとつと話をしているような印象を受けます。
この曲が使われているのはこのシーンだけです。
※いつか音源をのせます(弾く)

Op.116では第4曲が
▻「千億の星、千億の光」第10話「真実は時の娘」10:07フォークについて話すアッテンボローとキャゼルヌ
で流れます。今回とはまた感じが違う曲です。

3.レーガー/バレエ組曲 ニ長調 op.130  Ⅴ愛のワルツ

17:01 貴族たちの夜会
ラインハルトがアンネローゼを取り戻すと言って皇宮にしのびこむと、貴族たちが舞踏会をしており、そのときの音楽。
このころはまだキルヒアイスはラインハルト呼ばわりなのです。そういえば、何がきっかけでいつから主従関係みたいになったんですっけ?

曲については(7)映画「新たなる戦いの序曲」その2 でご紹介した正統派ワルツ(という感じの曲)。そのときはヤンとジェシカがお店で踊っていました。そこと、今回のこちらでしか出てきません。

4.ワーグナー/ジークフリート牧歌

7:06 ラインハルトとキルヒアイスがアンネローゼのところへいき、キルヒアイスが蘭の花を見て、姉弟と出会ったときのことを思い出すシーン。
やっぱりこの曲は回想シーンですね。蘭が趣味のキルヒアイスパパが登場。外伝でキルヒアイスが里帰りする話はありましたが…ご両親はわが子がどんどん偉くなってびっくりしたでしょうねえ…そして悲しみはいかほどか…。
キルヒアイスが教師だったら傷つく子供はいなくなるだろう、のようなことをラインハルトさまが言っていましたね。そして銀英伝NLファンの私には、アンネローゼさまと幸せになってほしかったなあと。「キルヒアイスが生きていたら」という言葉は、いったい何度出てきたことでしょう。
…と、キルヒアイスの話になってしまいましたが、そういえば曲名に「ジークフリート」と名がついていることと、このようなシーンで使われていることは、何か意味があるのでしょうか?

この曲については「新たなる戦いの序曲」第1回がワーグナー祭りでしたので、ダラダラと書きました。
今回は曲の冒頭ではなく、途中、ヴァイオリンが三連符で上昇し、その1小節で p(弱く)からf(強く)まで急激に音が大きくなる箇所から、そのあともけっこう長く流れ続けます。

このメロディー、私は胸がキュッとしめつけらます…
そしてそのあとは、音楽が盛り上がるところ、もしくは静かになるところと、セリフがリンクしているような箇所もあり……いい感じです。というか切ないです……。

5.ワーグナー/交響曲 ハ長調 第1楽章

14:02 アンネローゼとの別れ
ラインハルトが泣いております…
第1楽章はきっぱりとした和音の連続のイントロから始まりますが、そこが終わり、流れるようなメロディーが次々と畳みかけるように現れる箇所から、このシーンでは流れます。
ワーグナーの交響曲については(6)映画「新たなる戦いの序曲」その1で書きました。先程の「ジークフリート牧歌」と一緒に、私が持っている(そして恐らく、このアニメの音源と同じ)CDもご紹介しています。
これから何度も出てきますが、本伝では今回が初登場です。

6.ワーグナー/交響曲 ハ長調 第2楽章

20:21 キルヒアイスが、子ども時代に2人でアンネローゼを取り戻すと決意したことを回想していたところから、皇宮にいる現実に戻るシーン。
今度は2楽章です。初登場。
交響曲の2楽章は、通常、ゆっくりな曲なことが多く、こちらも例にもれず。短調ですし、そして悲しげです。

7.その他

⬜帝国軍軍楽曲 ~ワルキューレは汝の勇気を愛せり~
2:06 ラインハルトの帝国元帥杖授与式
4:45 キルヒアイスとオーベルシュタインが出会う

⬜オープニング「Skies of Love」歌・作詞・作曲 秋吉満ちる / 編曲 風戸慎介

⬜エンディング「光の橋を越えて」歌・作詞・作曲 小椋佳 / 編曲 風戸慎介


BGMリストについて

BGM全曲をスプレッドシートでリスト化し、該当曲がアニメで流れる箇所からYouTubeで聴けるようにリンクを張っています。
今回ご紹介した第4話「帝国の残照」のリストが見られるのは  こちら です。
このnoteをお読みになって曲に興味を持たれた方や、アニメを見て「聞き覚えはあるけれど曲名が思い出せない」「この曲をフルで聴いてみたい」「あの場面ではどんな曲が流れていたのか知りたい」と思ったとき、ぜひご活用ください。


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