図書館の歩き方 ─ 私の履歴書代わりに…
図書館をぶらぶらするのが好きです。
私がどんな風に図書館内を巡っているのか、少し実況風に記してみました。
多少長めの文章になっていますので、もしお時間ありましたら読んでみてください。
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2025年6月13日 (金)
しばらくぶりの図書館で返す本もなかったので、カウンターはスルーしてぱっと目についた特設コーナーへ。
小学校と中学校の教科用図書がずらりと並んでいる。
「閲覧のみ」という注意書きが目を引く。
隅の方に、閲覧した感想や意見を書く用紙が準備されている。
市内の小中学校で来年度にどの教科書を採用するかについて、市民の意見も参考にしようということだと察する。
とりあえず中学校理科の教科書に手を伸ばす。
ほんの数年とはいえ、中学校で理科を教えていた身だ。やはり気になる。
1~3年用の3冊セットが4種類ある。
なんとなく1年用のものを手に取る。
身近な草花の写真から始まり、動物の身体のつくり、気体の生成実験、凸レンズを用いた光の屈折の実験、最後に地震や火山などを学習するという流れが、やはり一般的なようだ。
どうも火成岩(マグマが冷え固まってできた岩石)の写真が目につく。
どうせならと思って、4社分を見比べてみた。
火成岩の写真の鮮明さと、岩石の色やマグマのねばり気に基づいて並べられた情報の見やすさから、私なら啓林館を採用する……などという結論に達する。
が、意見書は書かずに心の中で思うだけ。
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次に足を向けたのは児童書コーナー。
小学3年生の娘を持つ友人とランチの約束をしたので、娘ちゃんに何かおすすめできる本を物色しておこうと。
福永令三さんの「クレヨン王国」シリーズを探すが、無い!
私が文庫1冊分の小説を読めるようになったのは、小学3年生のときに出会った「クレヨン王国」シリーズのおかげだ。
蔵書検索コーナーに取って返して検索したが、すでに閉架扱いにすら残っていない。同じ市内の別の図書館にかろうじて閉架で残っているだけだ。
ついでに私自身も「クレヨン王国の白いなぎさ」を借りて昔を懐かしむつもりでいたので、ショックは大きかった。
こんな児童文学の名作が図書館から消える日が来ようとは思いもしなかった。
では第2候補を、と思って「若おかみは小学生!」シリーズを探すと、これもまた無い!
大人になってから面白半分に読み始めてハマったのだが、5巻くらいで止まっていて続きが気になっていた作品だ。
これもまた、おすすめもできなければ、自分で読み進めることもできない。
第3候補は「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ。
さすがにこれはすぐに見つかる。
でも、話題作だと知っているだけで、私はちっとも読んだことがない。
おすすめといっても無責任感は否めない。
ちょっと打ちひしがれていたところに、角野栄子さんの「魔女の宅急便」シリーズがずらりと並ぶ棚が目に入る。
これは小学校高学年になったらおすすめしたいと思っている作品だ。
私はシリーズ3作目くらいまでは読んだ記憶があるのだが、続編がたくさん出ていて全くの置いてけぼりだと気づく。
これは、今私が読むのにちょうどいいかもしれないと思って並んだ背表紙を確認する。
シリーズをすべてなぞるのは大変だと思っていたところに、<特別編>の文字が飛び込んでくる。
タイトルは「キキに出会った人びと」。
具体的には誰だろうと思って本を開くと、最初の登場人物は「ソノちゃん」。
グーチョキパン屋のおソノさんの子ども時代のお話らしい。
本日借りる本1冊目が無事に決まった。
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続いて気になるのが小説の単行本コーナー。
今日のお目当ては西條奈加さんの「善人長屋」。
約10年前の数か月だけつけていた読書日記に「善人長屋」の読書記録を見つけていたのだが、内容がまったく思い出せなかったのがそもそものきっかけ。
具体的な作品内容はほとんど思い出せないのに、西條さんが描く人情物には絶対ハズレがない!という確信だけは抱き続けている。
久しぶりにその世界観に浸りたくなった。
でも棚には「善人長屋」は並んでなくて、またもや蔵書検索へ。
閉架で置かれていることがわかり、各種番号をメモに取る。
あとで貸出手続をするときに奥から取ってきてもらうことができるように。
これで2冊目も確定。
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2週間の貸出期間では、これまでに確保した2冊が限界。
あとは、ルーチンのごとく文庫本コーナーへ。
という口実で、そこへ向かう途中にある漫画コーナーにも足を止める。
ハマり始めたばっかりの「薬屋のひとりごと」が置かれているかが気になって探すと、6・7巻だけが貸し出されずに残っていた。
漫画アプリで4巻までは読んだけどと思いながら、興味本位で6巻の最初の方を開いてみた。
いきなり壬氏のお色気シーンが目に飛び込んできて、そそくさと閉じる。
この手の作品に付き物なのは理解できるが、試しに開くページがそのシーンというのはやめてくれ!と、誰にともなく懇願する。
ちゃんと5巻を読んでからにしようと心に誓う。
他の作品に目を移すと、有川浩さんの「植物図鑑」がコミカライズされているのを見つけた。
そういえば映画化もされていたし、漫画も似合いそうだと思いながらも手は伸ばさず。
普段はどちらかと言えば少年漫画のコーナーの方を見るので、ちょっと新鮮だった。
「名探偵コナン」とか「はたらく細胞」とか「SPY×FAMILY」とか、ね。
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ようやく文庫本コーナーにたどり着き、「珈琲店タレーランの事件簿」と「八丁堀のおゆう」に続編が出ていないか確認する。
なぜか「このミステリーがすごい!大賞」の「隠し玉」作品が気に入っている。
ちなみに「出ていないか」といっても、最新の2~3作品はどちらもまだ読んでいない。
また、時間に余裕があるときにと思いながら、いつになったら読むことやら。
最後に、アガサ・クリスティーのポアロシリーズのところで、第5作「青列車の秘密」と第8作「オリエント急行殺人事件」との間が相変わらず埋まらないことを確認する。
蔵書がないことは知っている。
他館から取り寄せてもらうことはできるのだろうが、現在の読書力では返却期限までに読み切る自信がなくて二の足を踏んでいる。
そもそも、順番なんて気にしてなかった頃に「オリエント急行殺人事件」は読んでしまったじゃないか、とは思うのだが。
それでも、第6作「邪悪の家」と第7作「エッジウェア卿の死」が気になってポアロシリーズ読破の夢は一時停止中。
そこまで見届けてから、カウンターへ。
大事に抱え持ってきた「魔女の宅急便<特別編>キキに出会った人びと」と、閉架の「善人長屋」を借りるためのメモ用紙を提出する。
楽しみな本が借りられたほくほく気分が半分。
ちゃんと返却期限までに読み切れるように読書時間を確保できるかの不安が半分。
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読書は今も好きだけど、一度うつ病をやらかしてから読む量が極端に減ってしまって、読みたいのに読めていない本がどんどんたまっていく。
図書館でたくさんの本に囲まれると本を読む意欲が湧いてくる。
そのワクワクが、本を読むリハビリを後押ししてくれているような気がする。
以上、ある日の私の図書館での足跡をたどってみました。
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