一度きりの人生、どこまで遠くへ行けるだろう。<エッセイしりとり企画>
GrowthStreetへようこそ。
今回、JINYOKUさんから「エッセイしりとり」という素敵な企画のバトンをいただきました。
いただいた文字は、「い」。
普段から人生や仕事に対する考え方に近いものを感じているJINYOKUさんから、こうしてバトンをいただけたことを嬉しく思っています。
「い」から何を書こうか。
考えているうちに、最初に浮かんだのが、
「一度きりの人生」
という言葉でした。
よく聞く言葉です。
人生は一度きりだから、後悔しないように生きよう。やりたいことをやろう。
もちろん、その通りだと思います。
でも最近、私はこの言葉を聞くと、少し違うことを考えます。
この人生で、自分はどこまで遠くへ行けるだろう。
一度きりの人生で、どこまで辿り着けるか
ここでいう「遠く」とは、誰よりも出世することでも、誰よりも多くのお金を持つことでもありません。
知らなかった世界を知る。新しい人に出会う。できなかったことができるようになる。家族と新しい景色を見る。昨日まで見えていなかったものが、少し見えるようになる。
私が大切にしたいのは、
一度きりの人生で、どこまで自分にしか行けない場所へ辿り着けるか。
ということです。
振り返れば、私は昔から、もっと先へ行きたいという気持ちが強かったのだと思います。
でも、若い頃から人生をうまく設計できていたわけではありません。
失敗もしました。遠回りもしました。
仕事で結果を出せば安心できると思っていたのに、結果を出しても不安は消えなかった。お金を増やそうとして、大きく失敗したこともありました。
もっと働く。もっと学ぶ。もっと頑張る。
ずっとそんなふうに、アクセルを踏んできたように思います。
でも、あるとき気づきました。
一生懸命走った分だけ、遠くへ行けるわけではない。
時間は、誰にとっても一日24時間です。
そして私は、自分が何か一つの圧倒的な才能だけで人生を切り拓いていける人間だとは思っていません。
だからこそ、
もっと速く走るのではなく、もっと速く進める構造をつくれないだろうか。
そんなことを考えるようになりました。
一つの行動に、もう一つ価値を重ねる
限られた時間の中で、どうすれば少しでも遠くへ行けるのか。
私がたどり着いた一つの考え方があります。
一つの行動を、一つの価値だけで終わらせない。
何かを学んだら、その学びを仕事につなげる。仕事で得た経験を言葉にして残せば、それがまた次の学びになる。そこで生まれた人とのつながりが、新しい挑戦を連れてくることもある。
仕事を伸ばしたいからといって、仕事の中だけに答えがあるとも限りません。
健康を整えたことで仕事の質が変わることもある。新しい体験や人との出会いが、それまでになかった発想を生むこともある。
一つの行動から、複数の価値を生む。
そして、そこで生まれた価値を、さらに別の価値へつなげていく。
そのつながりがまた次を動かし、時間の中で積み上がっていく。
私は、この考え方を「クロス複利」と呼んでいます。
特別な能力が必要なわけではありません。
きっと、誰の人生にもすでに起きています。
ただ私は、それを偶然だけに任せたくない。
そして、行動の数をただ増やしたいわけでもありません。
今ある一つの行動に、もう一つ価値を重ねられないか。
たとえば、ただ歩く時間に音声学習を重ねる。
学んだことを自分の中だけで終わらせず、誰かに伝えてみる。
旅に出たなら、楽しむだけでなく、そこで得た気づきを言葉に残してみる。
ほんの小さなことです。
でも、一つの行動から一つだけではなく、もう一つ価値を持ち帰る。
そして、そこで生まれた価値を、また次へつないでいく。
一つひとつの行動の密度を、少しだけ濃くする。
人生の大きな選択から、今日の一時間まで。
私は、そんな小さな「もう一つ」を積み重ねることで、人生の巡航速度を少しずつ上げようとしています。
私がnoteに思いを綴る理由
そして今の私にとって、このクロス複利を最も実感しているものの一つが、noteです。
少なくとも今の私が、noteに有限な時間を使っているのは、お金を稼ぐためではありません。
自分が経験してきたこと。人との出会い。仕事で感じたこと。失敗したこと。家族との時間。
そのままにしておけば、いつか記憶の中に埋もれていくものを、一度立ち止まって考え、言葉にする。
すると、ただの体験だったものが、思考に変わります。
思考を言葉にして残せば、未来の自分がもう一度使える。
誰かが読んでくれれば、そこから新しい人との縁が生まれることもある。
その縁が、いつか仕事につながるかもしれない。新しい挑戦につながるかもしれない。あるいは、今は想像もしていない何かにつながるかもしれません。
今回のバトンも、まさにそうでした。
私は今日、この文章を書く予定ではありませんでした。
でも、これまでnoteに自分の思いを綴ってきた。その文章をJINYOKUさんが読んでくださった。
そこからご縁が生まれ、今回バトンをいただき、予定していなかった一本の文章が生まれています。
体験が思考になり、思考が言葉になり、言葉が人との縁を生み、その縁がまた新しい思考を連れてくる。
私にとっては、まさにクロス複利です。
そして、この一本の記事が将来どこにつながるのかは分かりません。
数年後に仕事につながるかもしれない。誰かとの出会いにつながるかもしれない。自分自身が読み返して、今とは違う答えを見つけるかもしれない。
もちろん、何にもつながらないかもしれません。
それでもいい。
私は、未来を当てたいわけではありません。
未来の自分に、できるだけ多くの可能性を渡しておきたい。
そのために、自分の時間を使って、未来に回収できるかもしれない伏線を一本ずつ張っておく。
だから私は、noteに思いを綴っています。
GrowthStreetという名前に込めた景色
私がnoteで使っている名前は、GrowthStreetです。
直訳すれば、「成長の道」。
でも、私の頭に浮かんでいるのは、若い頃にアメリカで見ていたフリーウェイの景色です。
何度も信号に止められることなく、一定の速度で長い道を走っていく。
無理に最高速度を出さなくても、走り続けているうちに、気づけばずいぶん遠くまで来ている。
私にとってGrowthStreetとは、そんな人生の高速道路です。
大切なのは、一瞬だけものすごい速度を出すことではありません。
最高速度ではなく、巡航速度です。
私は、特別だから遠くへ行けるとは思っていません。
むしろ、
特別ではない自分が、自分にしか行けない場所まで辿り着くために、どうすればいいか。
その問いに対して、私なりに見つけた一つの答えがクロス複利でした。
10年後、20年後。
あるいは、たった一週間後でもいい。
今と同じ24時間を生きていても、そのときの自分が、今日想像していた場所より少し先にいる。
そんな人生にしていきたいと思っています。
遠くへ行くことは、一人で先へ行くことではない
そして今回、バトンをいただいて、もう一つ改めて思いました。
遠くへ行くということは、一人で誰よりも先へ行くことではない。
ここまで走ってきた道を振り返ると、横にはいつも誰かがいました。
誰かの言葉があり、誰かとの出会いがあり、そこから自分一人では生まれなかった次の一手が生まれてきた。
今回も、一つのご縁から、予定していなかった一本の記事が生まれました。
そして私は、この文章をまた次の誰かへ渡します。
誰かから受け取ったものを、自分なりの価値に変え、また次の誰かへ渡していく。
考えてみれば、この「エッセイしりとり」という企画そのものが、クロス複利なのかもしれません。
JINYOKUさん、素敵な記事とバトンをありがとうございました。
こうしてnoteを通じてご縁がつながっていくことを、とても嬉しく思っています。
人生は、一度しかありません。
せっかくなら、
自分にしか行けない場所まで、走ってみたい。
その途中で、誰かから何かを受け取り、自分からも何かを渡していけたら。
そんな人生なら、きっと面白いと思うのです。
次のバトンを渡します
今回のタイトルは、
「一度きりの人生、どこまで遠くへ行けるだろう。」
なので、次の文字は「う」です。
この「う」のバトンを、次の方へお渡しします。
ごろーまる|サラリーマン投資家さん
資産形成を続けながら、その先にある「どう生きるか」まで考え、発信されているごろーまるさん。
投資やお金だけでなく、仕事、副業、人との出会い、人生を豊かにする考え方まで、ご自身の体験をもとに綴られています。
中でも、noteでの人とのつながりを「交流の複利」と表現されていた記事を読んだとき、私自身の「クロス複利」ともどこか通じるものを感じました。
今回、ぜひ次のバトンを受け取っていただきたいと思い、お声がけさせていただきました。
快くバトンを受け取ってくださり、ありがとうございます!
私自身、このバトンから予定していなかった一本の記事が生まれました。
次の「う」から、どんな文章が生まれ、どんな場所へつながっていくのか。
楽しみにしています。
GrowthStreet
