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家事は「かかる時間」より「持ち続ける責任」で分けた方がいい

夫🦥「朝の検温なんて、1分で終わるでしょ?」
5歳娘「じゃあ、明日からパパが毎日やってね」
夫🦥「毎日?」
5歳娘「1分なんでしょ?」
夫🦥「……」
──5歳娘、見た。

娘の返事を聞いて、家事の重さは時間だけでは測れないのだと思った。体温計を脇に挟む時間だけなら、たしかに1分ほどだ。

けれど、朝の検温という担当は1分で終わらない。登園する日だと覚えておく。家を出る前に子どもへ声をかける。数字を見る。いつもより高ければ、食欲や機嫌も確認する。休ませるなら園と職場へ連絡する。明日の朝も忘れない。

作業は短い。でも、責任は一日中、そして毎日続いている。

家事には二つの時間がある

家事には、手を動かす時間と、頭の中で持っている時間がある。検温する1分は、手を動かす時間。検温を忘れないようにし、数字から次の行動を判断するのは、頭の中で持っている時間だ。

プリントを読む。麦茶を作る。爪を切る。ゴミを出す。どれも作業だけを見れば数分で終わる。でも、その前には気づくことがあり、その後には次まで覚えておくことがある。

「1分で終わる」と言われて苦しくなるのは、作業時間しか見てもらえず、持ち続けている時間が消えてしまうからかもしれない。

短い家事ほど、一人へ集まりやすい

時間がかかる家事は、仕事として見えやすい。料理を作った。掃除機をかけた。買い物へ行った。

一方で、短い家事は、やった人の名前が残りにくい。連絡帳を見た。残量を確認した。予定を覚えた。子どもの変化に気づいた。

一つずつは小さいから、「ついで」にされる。そして、ついでにできる人が毎回同じだと、その人だけが家族全体を見続けることになる。

短いから軽いのではない。短い仕事が多方向から何度も届くことで、頭の中に終わらない待機状態ができる。

家事を責任で分ける3つの方法

1.「何分かかるか」より「誰が思い出すか」を決める

「検温をお願い」と毎朝言うなら、測る作業は分かれても、思い出す責任は分かれていない。担当を決めるときは、誰が声をかけるかまで含める。

たとえば「月・水・金の検温はパパ」と決める。その日は、時間を覚え、体温計を準備し、数字を確認するところまで担当する。

頼む側と頼まれる側ではなく、それぞれが自分の担当を思い出す形にする。

2.作業ではなく、判断まで渡す

プリントを読むだけでは、予定を家族へ共有する仕事が残る。麦茶を作るだけでは、次に必要な量を判断する人が残る。

家事を渡すときは、作業の前後にある判断も一緒に渡す。「プリントを見て」ではなく、「内容を確認して、必要な予定をカレンダーへ入れて」までを一つにする。

「洗剤を買って」ではなく、残量を確認し、種類を選び、補充するところまでを担当にする。最初は確認が必要でも、判断ごと持つ回数が増えると、家族全体を見る人が一人増える。

3.完璧な半分より、頭から下ろせる一つを作る

すべてをきれいに半分へ分けるのは難しい。勤務時間も、得意なことも、子どもとの関わり方も違う。だから最初から公平な表を完成させなくていい。

まず、一人の頭の中から完全に下ろせる担当を一つ作る。

検温は任せたから、私は思い出さなくていい。
園のプリントは任せたから、提出日を気にしなくていい。

「やってもらった」ではなく、「もう自分が管理しなくていい」と感じられることが、分担の大きな変化になる。

「1分でしょ?」を、担当の入口にする

夫の「1分で終わるでしょ?」は、軽く見ようとして出た言葉ではなかったと思う。自分が毎日持っていない仕事は、手を動かす部分しか見えにくい。

だから責めるより、その言葉を担当の入口にできたらいい。

「そう、1分。じゃあ明日からお願い」

一度だけ代わってもらうのではなく、思い出すところから任せてみる。やってみれば、数字を見るだけでは終わらない日があることも分かる。

子どもが嫌がる朝、体温が少し高い朝、時間がない朝。その判断を経験すると、「1分」の中に入っていた仕事が見えてくる。

家事は、長いものだけが重いのではない。毎日、先に気づき、判断し、次まで覚えている責任も重い。

家事分担を考えるとき、時間の合計だけでなく、誰の頭に何が残っているかを一緒に見たい。

あなたが今日、頭から下ろしたい「1分家事」は何ですか。

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