見出し画像

家族で出かける前、なぜママだけ休みが終わるのか|お出かけ準備を共同担当にする3つのルール

夫🦥「そろそろ出るよ。まだ準備してるの?」

私「娘の水筒と着替え、入れてるところ」

5歳娘「パパは、自分の準備だけだもんね」

夫🦥「……」

──5歳娘、見た。

私は、出かける前になると焦る。

自分の服を選び、髪を整えながら、娘の水筒へ飲み物を入れる。着替えは何枚いるか、天気は崩れないか、おやつを持っていくかを考える。

夫は先に支度を終え、玄関で待っている。

その姿を見ると、私だけが遅いように感じて、さらに急ぐ。

でも娘は、「パパは、自分の準備だけだもんね」と言った。

遅い人ではなく、準備している人数が違う

夫が準備していたのは、自分一人分。

私が準備していたのは、自分と娘、それから出かけた先で家族が困らないための物だった。

水筒や着替えは、バッグへ入れる作業だけを見れば数分で終わる。けれど、その前には「どこへ行くか」「何時間いるか」「汚れたらどうするか」「暑くなったらどうするか」を考える時間がある。

持ち物が足りなければ、困るのはその場に着いてからだ。だから私は、忘れ物をしないように先回りする。

その先回りは、うまくいくほど見えない。

着替えを使わなければ「持っていかなくてもよかった物」に見える。雨が降らなければ、雨具を入れた判断は誰にも気づかれない。

でも、必要になった瞬間だけは「あってよかった」と言われる。

準備の負担は、物の数ではなく、困る未来を想像し続けることにある。

「手伝って」だけでは、管理者が変わらない

私はこれまで、夫に「水筒を入れて」「娘に靴を履かせて」と頼んできた。

頼めば、夫はやってくれる。だから分担できているつもりだった。

けれど、何が必要かを考え、いつ頼むかを決め、終わったかを確認するのは私だった。

夫は実行する人。私は家族の準備を管理する人。

作業を一つ渡しても、管理する役割は渡っていなかった。

この形では、私が疲れて「今日は考えたくない」と思っても、お出かけ準備は止まる。夫は「言ってくれたらやったのに」と思い、私は「言うことから休みたい」と思う。

どちらかが悪いのではなく、担当の置き方が一つの動作で終わっていた。

お出かけ準備を共同担当にする3つのルール

家族で出かけることを、家族みんなの予定に戻すために、3つのルールを決めたい。

1 物ではなく、まとまりで担当する

「水筒を入れる」だけではなく、飲み物を選び、洗ってある水筒へ入れ、バッグに入れ、帰宅後に出すところまでを一つの担当にする。

着替えなら、必要な枚数を考え、汚れ物の袋と一緒に入れ、帰宅後は洗濯かごへ入れるところまで。

物を一つ渡すのではなく、考えるところから片づけまでの一周を渡す。

そうすれば、私が一つずつ指示しなくても、担当した人が自分で判断できるようになる。

2 自分の準備が終わっても、家族の準備を見る

自分の財布とスマホを持ったら、玄関で待つ。その前に、「家族の準備で残っていることは何か」を見る。

ただし、「何かやる?」と聞くだけでは、相手に仕事を探して説明する役が戻る。

出かける前の一覧から、自分がまだ持っていない担当を選ぶ。「娘のトイレと靴はやるね」「水筒とおやつは入れたよ」と、自分から一つ引き受ける。

家族の準備が終わるまでが、自分の準備でもある。

この感覚が共有できれば、「まだ?」は「何が残ってる?」に変わる。

3 早くできた人ではなく、考えなくてよかった人を見る

準備の公平さを、かかった時間だけで比べない。

夫が5分、私が20分なら、「私の支度が遅い」と見えるかもしれない。でも私の20分に、娘の水筒や着替え、天気の確認が入っているなら、比べている仕事が違う。

見るべきなのは、誰が早く玄関へ立ったかではなく、誰が家族の準備を考えなくてよかったか。

夫の担当日に、私は本当に自分の支度だけをすればよかったか。忘れ物がないか気にせず任せられたか。

「何もしなくてよい時間」が二人に生まれて初めて、準備の責任が分かれたと言える。

ママも「みんな」に入れる出発へ

同じ日の昼、夫が「今日はみんなで、ゆっくりしよう」と言った。

私が「お昼ごはん、どうする?」と聞くと、娘は「その“みんな”に、ママも入ってる?」と言った。

出かける前の準備も、休日の食事も、家族のために動く人が一人いれば、ほかの人は「みんなで休んでいる」と感じられる。

でも、動いている一人は、その“みんな”から外れている。

私は家族の準備係である前に、一緒に出かける家族の一人だ。

自分の支度だけで玄関へ立てる日があっていい。必要な物を誰かに説明せず、任せられる日があっていい。

次のお出かけでは、私が全部を考えて夫へ頼むのではなく、出発前に担当を置く。

私は娘の着替え。夫は水筒、おやつ、娘への声かけ。

自分の準備が終わったら、家族の準備で残っているものを見る。

「まだ?」ではなく、「ここまで終わったよ」と声をかける。

家族で出かける準備は、家族で始める。

そうすれば、ママも最初から“みんな”に入ったまま、玄関を出られる。

関連記事

家事は「かかる時間」より「持ち続ける責任」で分けた方がいい

「ありがとう」を増やすだけでは足りなかった|家事・育児を「手伝い」から共同担当に変える3つの言葉


いいなと思ったら応援しよう!