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変わらなかったけれど、変わった話(留年寸前なので受診しました)

学校からの電話が怖かった

息子が朝どうしても起きられない日が増えてきた頃、
私は限界に近かった。
前の担任からは、義務としての連絡が淡々と届く。
息子は「起きるつもり」で「起きる」と言う。
私は仕事に行く。
その後、息子は二度寝する。
そして学校から来るのは、
「どうなってます? 連絡は保護者からお願いします」
……いや、
私も仕事に行ってるから知らんがな。
どうしろっちゅうねん。

発達障害支援センターに電話した

電話口で、私は涙声になっていた。
恥ずかしかった。
でも、もう限界だった。
学校からの電話に怯える毎日に耐えられなくなった。

何を訴えたらいいのかもわからないまま話しているうちに、
自分の中で答えが見えてきた。
「思春期で私の価値観を否定している息子に、
第三者の視点で特性を伝えてほしい。
自分の特性を自覚して、それを活かして生活できるようになってほしい」
電話口の職員さんは丁寧に話を聞いてくれた。
10日後くらいに、面談の予約を取ってくれた。

支援センターでの面談

面談の日、私はこれまでの経緯をすべて話した。
脈絡も無く、問われるまま、ありのままに。

何をどう困っていて、どんな支援が必要なのか。
話せば話すほど、支援される立場じゃない気もして、
制度には当てはまらないけど、困っていて。

相談員さんは言った。
「高校生あたりから支援の手が離れ、困り始める子は多いです」
そして、いくつか病院を紹介してくれた。

病院の予約は2ヶ月後

紹介された病院に電話した。
相談員さんに伝えるポイントは教えてもらっていた。
「計画を立てるのが苦手で、朝起きられなくて、高校留年寸前で……」
電話口の人は、落ち着いた声で話を聞いてくれた。

受診の流れは、想像以上に長かった

初回:問診
次回:心理検査(3週間後)
さらに次回:結果説明(また3週間後)
全部で約2ヶ月。
そして、毎回1万円前後の支払い。
思ったより、お金もかかった。

結果:言語理解と作業能力の差は「40以上」

医師ははっきりとは言わなかったが、
「お薬、飲んだほうが良いかもしれないね」

その一言で、私は
ああ、そうなんだろうな、と思った。

服薬について

息子は乗り気ではなかった。
私も、息子が「必要だ」と思わない限り、無理に飲ませるつもりはない。
“あったほうが楽だ”と本人が思ったときに、選べばいい。

診断書は取らなかった

学校用の診断書も取らなかった。
この数値と医師の言葉だけで、
察する人は察するはずだから。

医師は別の病院も紹介してくれた。
「ここは予約が取りにくいので、通いやすいところもありますよ」
でも、息子が乗り気でないので、行くことはないかもしれない。

診断結果の紙も、
息子はポケットに突っ込んで、そのままどこかに消えた。

春休みに入っていたから、
まだ学校には何も伝えていない。

生活は変わらなかったけれど

受診したからといって、
劇的に生活が変わるわけではなかった。
朝起きられない日はある。
忘れものもする。
二度寝もする。
でも——
少しだけ、
ほんの少しだけ、
息子の中に“自覚”が芽生えたと、
私は信じている。

受診のきっかけ←忘れもの大王は朝が起きられない②→高2になりました


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