2か月で問い合わせを獲得した、新人行政書士のWeb集客+LLMO戦略
はじめに
先日、新人行政書士が開業3か月でWeb集客のためにやっていることという記事を書きました。
新人士業の悩みとは?
開業初期の行政書士(士業)が悩みやすいことの一つに、「ウェブサイトからどうやって問い合わせにつなげるの?」という問題があるんじゃないかと感じています。
実際、周りの新人行政書士(同期)の方と話していると、
「自分でサイトを作ったけど、問い合わせがない」
「そもそもホームページをまだ公開していない」
「何から手をつければいいかわからない」
「ホームページって、ウェブ集客って、そもそも必要なの?」
といった話をよく聞きます。
なぜこの記事を書くのか
私自身も、開業したばかりで実務経験もほぼない状態から、Webサイトを作り始めました。
当初はお問い合わせが来るのか半信半疑というか、"ほぼ疑い"状態でした。
そして、売上面や受任件数はまだまだなのですが、2~3ヶ月経って、最初からお金をかけて立派なWebサイトを作らなくても、自作のWebサイトでも、問い合わせが来るようになりました。
開業後、事務所サイトと業務特化サイトの2つを作成し、どちらも公開2ヶ月ほどで問い合わせが入り始めたので、ちょっと再現性を感じています。
そのため、この記事では、私が開業3か月の間に、Web集客で実際にやった具体的なことをまとめてみました。
もっとやるべき事はあるかもしれません。けど、これが成果に繋がってるんじゃないかな?と思うことをまとめたので、できるだけコスパよく、自分で試しながらWeb集客を始めたい新人行政書士の方(他士業の方も!)の参考になれば嬉しいです。
なお、よく聞かれるテーマなことと、私自身も書いておきたかったので、本文すべて無料で読めますが、7000文字くらいあります。
全部理解したり、読まなくてもいいので、気になる部分を、何か一つでも持ち帰ってもらえたら嬉しいです。
ただし、できるだけ具体的なことまで無料で書きたかったので、匿名で書きます。自分のサイトは載せていません🙇♀️(すみません!)
0. 前提情報
まず、私の実際のタイムラインとサイト制作環境です。
ブログや個人サイトは何度も作ってますが、自分のサービスのサイトを作るのははじめてです。
事務所HP: 6月上旬に公開 ➔ 8月に事務所HP経由で受任あり
業務特化HP: 7月上旬に公開 ➔ 8月より問い合わせあり、9月より受任あり
ドメイン: 両者は別のドメインを使用
ツール: どちらもWordPressで作成(制作コストを減らすため複製して制作)
実装レベル: ほぼ設定のみのノーコードな感じで作成
個人スキル:個人ブログ書いてました、WordPressは慣れてます
SEOスキル:とあるブログ記事で検索上位を取り、Amazonで鍋を100個以上売りました(鍋…?)
※AIで作ったわけではないので、AIで作る効果のほどはわかりません。
また、この記事は「とりあえずホームページを作りたい」という方向けではありません。
「ホームページから問い合わせがくる方法を知りたい」
「あまりお金をかけずにWeb集客を始めたい」
「自分で試しながら改善していきたい」
という方向けです。
「ホームページを作ったはいいけど(作りたいけど)、どうやって問い合わせにつなげるの?」という方の参考になればと思います。
1. できれば「受けたい業務に特化したサイト」をつくる
まず、行政書士のできる業務は幅広すぎて、業務によってターゲット違いすぎる問題が起きやすいです。 (例:車庫証明=ディーラーや行政書士事務所、建設業=建設業者、外国人=個人/企業 など)
最初から業務に特化した事務所であれば、1つの事務所サイトで十分かもしれません。
しかし、実績がない状態で「何でも屋」の総合的なサイトを作ってしまうと、ターゲットがぶれやすく、検索に引っかかりにくくなり、誰かの心に刺さりにくいです。
問い合わせを受けるには、お客様から「この人は自分を助けてくれそう」または「この人に頼みたい」と思われなければいけないのです。
当初、とある業務を頑張りたいと思い、事務所サイトを作り、その業務のページを作りました。関連ブログも書き、検索で出てくるようになりました。
しかしまだまだ業務理解が甘い私は、その後、研修など受けていて、違う業務もやりたいと思いました。特に後から追加したいと思った業務は、ターゲットやニーズを明確に狙ったほうが良さそうでした。
そこで、事務所サイトを作った後に、業種別の「特化サイト」を増やしました。そうすれば、その業務の専門家に見えるからです。
※「許認可+会社設立」など、ターゲットが同じであったり派生業務であったりする場合は一つにまとめることも可能です。このあたりはやりたい業務の競合を参考にしたり、事務所サイト自体を特化したい業務に寄せたりするのもアリです。(私自身、事務所は事務所でとある業務に寄せてます。)
2. 価格設定は「相場と同等〜やや安め」からスタート
価格も問い合わせに関係があると思います。
相場から離れすぎた価格(高すぎる・安すぎる)は、ユーザーが警戒することがあります。また業界の価格破壊や信頼低下にもつながります。
初期は実績と評価を集めることが最優先です。「相場と同等〜少し安め」で問い合わせの母数を増やし、厳しければ数件こなしたあとに値上げすればOKです。(安くすることが嫌であれば、例えば口コミをお願いするのも良い施策かと思います)
Webサイトは後からいつでも修正できるのが強みです(報酬額表も直しましょう)。
もし検索上位に関わらず、問い合わせがないような場合、問い合わせまでの導線が悪いか、料金で他社に流れている可能性を調べることもおすすめです。
※もちろん、最初から経験や自信があれば安くする必要はありません。「スキルのなさは多少の値段とスピードでカバーする」という作戦です。
3. 最初は「サイト自作」して手応えを掴む(外注は手が回らなくなってから)
ウェブサイトを誰が作るか問題について。いきなりウェブ制作を外注すると、ターゲットや業務戦略を柔軟に修正しづらくなります。
できれば、、「この構成ならいけそう」とか「このキーワードで上位表示された」とか「記事を増やせば流入が増えそう」という勝ちパターン(手応え)を自分で体感してほしいです。
自分が当たると思っていることと、お客様や、読者が望むことにずれがある場合が多いからです。
私もこういうウェブサイト&サイト内のページ作りを何度もやってきて、少しずつ感覚がついてきているので、勝ちパターンを見つけるまで自分でやった方がいいと思ってしまいます。(一発で狙いを当てるのは難しいので)
いまはWebサイトを作るテンプレートとか、ノーコードツールとか、はたまたAIとか活用できます。自作手段もいろいろです。
多分WordPressテーマのライトニングとか使ってる士業の方も多いですよね。
記事作成やサイト追加など、自分のリソースが限界を迎えてから外注化するほうが、指示の精度も上がり一番コスパが良くなります。
4. どうしても外注する場合の「失敗しない業者の選び方」
とはいえ、「とにかくサイト作りたくない」「頼みたい」「マジで時間がない」という方もいると思います。
制作業者のスキルはピンキリです。安いからいい、高いからいい、ではないのが怖いところです。しかも、結果もすぐ出ません。
集客のために依頼するなら、単なるデザイン面や構築だけではなく、戦略面や運営面など頼れる業者を選びましょう。
また、できれば自分で更新できるように制作を依頼したほうがよいです。更新はしたほうがいいですし、法改正などで、新しい業務をしたい!と思ったり、変えなきゃ!ってことが出てくると思うからです。
もし探すなら、こんな業者がいいのかなと思います
同業者や、類似業務で実際に成果を出している業者(ページ構成やSEOのツボを理解している)
レスポンスが早く、フットワークが軽くて業務理解があるパートナー(何か変えたいときにすぐ動いてくれる、更新方法を教えてくれる)
正直、「作って放置」で成果を出すのは、難しいと思います。
初期はお金もかかるので、後悔しない選択を───。
5. 後発でも勝てる「ニッチキーワード」の選び方
「古物商許可」「〜〜〜許可」「相続」「小規模事業者補助金」といった単体ビッグキーワードは、大手や公式サイトが強いので、基本的に狙えません。
私たち新人のWebサイトは、ひ弱なので全国規模の戦いにまだ参加できないのです。(ページを作っても、検索圏外行きです。)
オンライン申請できる有名な業務も、全国区の戦いでしょう。
そこで新人が狙うべきは、そこから少し絞ったキーワード。
たとえば「地域名+業務名」などです。
個人事務所の自作サイトでは、基本的に弱者の戦略しか取れません。
個人事務所の並ぶ(あるいはいない)、小さな戦場で戦い、まずはWebサイトの力をつけましょう。
その小さな市場でうまくポジションを取れば、後発の新人でも数か月で検索1ページ目に食い込みやすくなります。そうすると、他のページの順位も上がったりします。
地域や業務によるかもしれませんが、お客様のお話を聞いていると、事業者さんも個人のお客様も「近くの事務所に頼みたい(いざというとき安心)」というニーズは一定あるかと感じます。
あるいはニッチな業務なら、競合が少なく、ページや記事をつくれば早めに検索上位にいけるかもしれません。
はい。ちなみに、ここです。
このあたりが、オンライン集客において一番大事です。
どんな検索キーワードなら検索1ページ目にいけそうか。
どこにポジションを置くか。
色々検索したり、競合サイトを見たりして、仮説を立ててみてください。
「ここ、うち、いけんじゃね?」
それを見つけてください。
基本的に、検索から流入させて、問い合わせに繋げるには、検索結果の1ページ目を狙う必要があります。
検索結果の2ページ目以降まで見に行く人は、かなり減ります。
もし結果がなかなか出なかったら、またページを作ったり、増やしたり、修正すればいいのです。もしかしたら競合も、「たくさん関連ページを作る」などで上位表示されてるかもしれません。このあたりは少し細かい、戦術的な話です。
戦略として大事なのは、とにかく自分が戦う場所を選ぶこと。ウェブ集客の基本は、陣取り合戦なのです。
※競合が多すぎる地域、業務だと、もしかしたら自分でこの空きポジションを見つけるのが難しいかもしれません。その場合は、キーワードを探すツールなどを使った方がいい可能性があります。事務所の立地も大事ですよね。
↓勝てるキーワードの探し方についてもう少し書きました。
6. Googleビジネスプロフィール(GBP)は登録したほうが有利
サイトを作ったら、というか行政書士登録したら、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に事務所を登録をしましょう。そして、Webサイトができれば紐づけましょう。
Googleビジネスプロフィール登録のメリット
近隣検索で強くなる:「〇〇市 業務名」などのローカル検索(マップ枠)で上位表示されやすくなります。
GoogleとAIに実在を証明する:「実在する専門家、事務所」と認識されることで、サイト全体のSEO評価やAIの引用にプラスに働きます。費用ゼロでできる施策です。
言語対応:外国人向け集客にも有効です。マップアプリが言語対応してくれるからです。インバウンド需要が高まったときに多くの店舗がMEO対策したように、士業もサービス業としてやるべきです。
やってない人が多い:これも大事です。今更MEO対策しなくても良いベテラン先生方や、自宅兼事務所の先生が、Googleマップ上にいなかったりします。
まずは登録し、実績が増えたら口コミを依頼して、どんな業務ができるかをアピールしていきましょう。
すると、全国やります!事務所よりも、近隣の方などに有利になる可能性が高まります。
このような、顔出し、住所出し、電話番号出し系も、ちょっとずつ差別化になります。それぞれ、避ける方がいるからです。
もちろん、やるやらないは自由です。
7. 【参考まで】国際業務の戦い方
ここは私自身に知見がないので参考程度ですが、国や言語を絞り込んで特化することが多いそうです。
また、ターゲット層が日常的に使うメッセージツール(WhatsAppやMessenger、微信など)を問い合わせ導線に入れておくのも有効かと思います。
8.「LLMO(AI検索最適化)」の意識について
最近はAI検索とか、AIのチャットで士業を探す人も増えてきています。ていうか、Googleの検索結果にもAIによる回答が表示されたりします。
こうしたAIに「おすすめの専門家」「おすすめの記事」として引用・紹介されるための対策(LLMO)も、実は上記の施策と地続きだと考えています。
LLMO対策で意識していること
私が意識しているのは、このようなことです。
見出しと文章の構造を意識する
AIが内容を理解しやすいよう、記事やページの見出し(H2/H3)や結論を分かりやすく書きます。
体感ですが、タイトル直後や見出し直後の文章がAIに参照されているように見えることがあります。そのため、見出しのすぐ下で「ユーザーがよく検索する質問」に対して結論を書いておくことを意識しています。一次情報(実績・事例・口コミ)を書く
どこにでもある解説ではなく、「実際に受任した事例」や「現場での注意点」など、自分にしか書けない経験や画像を入れます。もちろん個人情報には要配慮です。
また、もしお客様が顔や会社名や、完了後のアンケートや、名前出しで口コミを出して良いというなら、それはめっちゃ良いつよつよ施策です。信頼性の高い情報を、適切に引用する
制度や法律などを書く場合は、公的機関などの情報を確認し、必要に応じて出典を示します。Googleビジネスプロフィール(GBP)に業務や実績を載せる
AIがどのように情報を取得・評価しているかはまだ分からない部分もありますが、事務所名・所在地・業務内容などの情報をWeb上で揃えておくことは、AIにもユーザーにも分かりやすいと思っています。業務に直接関係ない情報も、あえて載せる
自分の経歴、学歴、趣味、興味など、業務に直結しない情報もプロフィールに書いてます。実際に私自身、こうした情報がきっかけになったと思われる問い合わせ→受任がありました。
LLMOはまだ「これをやればAIに必ず引用される」という確立された方法があるわけではありません。
しかし難しく考える必要はなく、人間にとってもAIにとっても分かりやすい、根拠のある一次情報を発信することで、少しずつ結果が出ている印象です。このあたりは、SEO対策とかなり近いと思っています。
9. 難しく考えすぎずに、うまくいっているところから学ぶ
どうすればいいかと考えすぎても、じつは自分の頭の中に答えがなかったりします。
私の場合、X(旧Twitter)で「問い合わせがまたきました!」と言っているような、仕事に困ってなさそうな方のサイトをチェックします🙇♀️
リアルタイムで問い合わせが来ているサイト、めっちゃ参考になります。
あとは懇親会などで、「うちはウェブ集客が多いですね~」と言っている方のサイトも見ます🙇♀️
ありがとうございます。サバイバルしている方の生きた情報、大変有益です。
その他、検索結果の上位サイト(特に個人事務所)も見て比べます。
そう、こういうインプットやリサーチ、結構大事だと思います。
文言やソースコードをそのままパクるのは絶対NG(なんならペナルティくらいます)が、「どこにどんなキーワードを入れているか」「どんなページ構成か」を分析して真似るのは非常に有効です。
ウェブ集客の答えは、すでにウェブ上にあるのです。
分析方法について
分析というと、難しそうに聞こえるかもしれませんが、2つだけ設定をおすすめしておきます。
①Googleサーチコンソール
サイトやページを作ったら、Googleサーチコンソールを設定しておきましょう。検索結果への掲載状況や、どんな検索キーワードで表示されたかなどを確認できます。
②Googleアナリティクス
Googleアナリティクスを使えば、サイトへの流入や、サイト内での動きに関する数値も見られます。先月より今月のほうが検索流入増えてるかな?だけでもいいので、ちょっとずつ見れるといいと思います。反応がないと辛くなるので、「見てくれてる人がいる」と感じられるツールとしてもおすすめです。
①②とも、無料なので、がんばって設定してみてください。
最初は見かたがわからなくても大丈夫です。ただし、早めに設定しておかないと、過去のデータを振り返れません。とりあえずデータを貯め始めるだけでも十分です。
ちなみに、このような分析ツールで、AI経由の流入数なども見られるようになりつつあります。また、サイトを作った後にAIへ「自分のサイトと競合サイトを比較・リサーチして」的なことを頼むと、改善点を探すこともできます。
便利な時代ですね。
というわけで、やってることはこんな感じです。振り返ると、結果的にSEO対策+ローカルSEO対策(MEO対策)+LLMO対策をしているのかもしれません。
でも正直、手間もお金もそんなにかかっていません。
私は、行政書士の売上(問い合わせ)を増やしたいなら、ホームページはあった方がいいと思います。難しければ、マップ登録だけとか、note書くとかでもいいと思います。とにかくお客様に知ってもらう、伝える手段が必要ということです。
営業は早めに成果が出ると思いますが、無料でウェブ集客するには多少時間がかかります。
頭を使って仮説を立てたら、あとは決めたことに一旦従って作業し、ちょっと経ったら検証して、手を動かして、修正するの繰り返しです。
畑仕事のように、信じてやります。
読まれるのかわからない記事を書くのは苦行ですが、いっしょに頑張りましょう〜!
気になる事があれば、気軽にコメントや質問などで聞いてください。
続きもちょっと書きました!
