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【医学部浪人の親】ができること②

「親が変わると宣言する」


医学部不合格という結果を前にすると、

「何がいけなかったのか」
「どこを変えるべきか」

と考えるのは自然なことです。

多くの場合、目が向くのは
勉強方法や環境かもしれません。

ただ、もう一つ見てほしいのが

「親の関わり方」

です。

子どもにとって親は
かなり大きい「環境」だとも言えます。

親として自分自身を振り返るのは
辛いことかもしれません。

しかしお子さんも同じように
不合格と向き合っています。
合格のために
「できなかったこと」に目を向け
それを改善しようと取り組んでいます。

親も自分と向き合う
子どもへの接し方を考え直す。
とても重要なことではないでしょうか。


不合格の要因は一つではない

受験の結果は、
一つの要因は決まるものではありません。

・学力
・戦略
・体調
・メンタル
・環境
・偶然の出来事

さまざまな要素が重なっています。

その中には、

「親の関わり方」

も含まれています。

これは責めるための話ではありません。

むしろ、

次の一年をより良くするために、
親が調整できる数少ない要素について、
考えてみましょうということです。


「変わる」と伝える意味


ここで大切なのが、

親自身が「変わる」と伝えることです。


子どもに

「もっと頑張りなさい」
「やり方を変えなさい」

と伝える前に、

「私も関わり方を見直すね」


と伝える。

それだけで、
関係の前提が大きく変わります。

受験の主体は子どもです。
そのため、
ついつい子どもの行動を直そうとしてしまう。
親自身のことは置き去りにしがち。

しかし、子どもを中心に想像してみてください。

受験勉強を頑張る「自分」のすぐ周囲に
誰がいるでしょうか。

すぐそばにいる人が
どんな表情でどんな言動をするか。
自分のことをどう思っているか。
かなり重要なことであると気づくでしょう。

「不合格」には何らかの原因がある。
それがはっきりと特定できない以上、
親としてもできる限りのことをする。

それが「変わる」という宣言です。

子どもは、
親は自分のために
最善を尽くそうとしてくれている
と感じることができるでしょう。

それこそが安心につながり、
日々の生活や勉強の安定につながります。


どう変わるかは、子どもと決める


ではどう変わるか。

これは独りよがりではうまくいきません。

顧客に要望を聞くように、
できれば
どう変わるべきかを子どもに尋ねてください。

・どのくらい関わってほしいか
・どんな声かけが助かるか
・どんなときに放っておいてほしいか
・こういう関わりはしてほしくない
・昨年度の関わりでこれは嬉しかった

こうした点を一度言葉にしてみる。

意外と、

子ども自身も「どうしてほしいか」を
はっきり分かっていないことがあります。

だからこそ、

正解を出すというよりも、
一緒に探すイメージで話すことが大切です。

この時できるだけ

「客観的」になるのがポイントです。

子どもという近い存在に対してだと、
ついつい自分の主張をしたくなります。

・そうは言ってもちゃんとやらないじゃない
・最低限食事の時間くらいは明らかにしてほしい
・本当にそれで大丈夫なの?

一度それは横に置いておきましょう。
まずはお子さんの要望を手放しで聞いてみる。

その上で、
親としての考えや
「できる、できない」を伝える。

親として
子どもの犠牲になれということではありません。

お子さんの望むこと。
親ができること。

その落とし所を
話し合いながら見つけていきましょう。


話し合いが難しい場合


とはいえ、

こうした話し合いがうまくいかない場合もあります。

その場合は、
大きく2つのタイプで考えてみてください。
自分はどちらに近いのか
確認することで見えてくるものがあります。


① 過干渉タイプ

・細かく確認しすぎている
・進捗や結果に口を出しすぎている
・他人と比較することが多い
・子どものために何でもしてあげたいと思っている

この場合は、

「関わる量」を少し減らすことが有効です。

例えば、

・進捗確認は1日1回にする
・聞かれたときだけ答える
・子どもが「要らない」と言ったら受け入れる

関わりを減らすことで、
子どもが自分で考える余白が生まれます。

干渉が多いと
子どもは「親はどういうだろう」ということに
囚われすぎる可能性があります。

模試の結果が悪かった
思ったより勉強が進んでいない
予備校の講師に態度を指摘された
こんな時に頭をよぎるのは
「親にまた色々と言われるのでは…」ということ。

これらに脳のリソースが取られるのは
とてももったいないことです。


② 放任タイプ

・ほとんど関わっていない
・状況を把握していない
・もう大人だからと自由にさせている

この場合は、

「必要な関わり」を増やすことが大切です。

よくあるケースが、
模擬試験のスケジュール無視で食事に誘われる
相談もなく旅行の計画を立てられた

という
親が子どもの状況を無視した行動です。

例えば、

・定期的に状況を確認する
・困っていることがないか聞く
・家族の予定を入れるときは必ず確認をする

完全に任せるのではなく、
支える姿勢を見せることで、
安心して取り組める環境になります。


大切なのはバランスと修正


どちらが正しいということではありません。

大切なのは、

「その子に合った関わり方」

を見つけることです。

そして、それは一度決めて終わりではなく、

状況に応じて調整していくものです。

理想的な状態としては、
例えば月に1回程度
親子で反省会をする。

どのような関わりが良くて
何が良くなかったか。
親として心配だった点、
子どもとして嫌だった点。

受験は時期によって
やることも精神状態も変化します。
その時に必要な関わりを
親子で探っていく。

そして

「私は完璧ではありません。
しかし改善することはできます。
お気づきの点はお気軽にご相談ください。」

ということを伝えましょう。

この姿勢でいれば、
親自身も完璧である必要はなく、
その都度修正すればいいという余裕が生まれ、
子どもは
気づいたら何でも言っていいという安心が生まれます。


最後に


浪人生活は、

子どもだけでなく、
親にとっても変化の一年になります。

だからこそ、

「子どもを変える」のではなく、
「一緒に変わっていく」という姿勢。

それが結果的に、

最も安定して走り続けられる形になります。


医学部浪人生の親としての関わり方については
こちらの記事でもまとめております。

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