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【医学部浪人の親】「育て方を間違えたかも…」と思ったときの対処について

「育て方を間違えた」

そう思っているとき、
とても自分を責めているのではないでしょうか。

自分が良くない親だった。
他の親に比べて至らない点があった。
子育てに専念する時間がなかった。

そんな思いが、
ぐるぐると頭の中を回っているかもしれません。

「間違えた」という言葉の裏には、

「正しい」という状態があります。

つまり、
お子さんが、
あなたの思う「正しい状態」と
かけ離れている。

だからこそ、

「育て方を間違えた」と
感じているのではないでしょうか。

ここで一度、
立ち止まって考えてみてください。

子どもの育ちにおいて、
一つの出来事や、
一人の関わりだけが、
決定的な影響を与えることは、
あまり現実的ではありません。

お子さんのこれまでを
振り返ってみてください。

親、兄弟、親類、友人、
学校の先生、習い事の先生、予備校の講師
近所のおじさん
よく行くお店の店長…

生まれてから今までに
関わってきた人は、
相当な数になるはずです。

影響の大きさに差はあっても、
お子さんは、
さまざまな人との関わりの中で
育ってきています。

あなたの関わりだけで、
すべてが決まったわけではありません。


ここで、
少し見方を変えてみましょう。

「育て方を間違えた」という考え方は、

原因を自分に集めることで、
お子さんの現状を説明しようとする思考です。

わかりやすい原因をひとつにまとめて、
そこを責めている状態


とも言えます。

厳しい言い方になりますが、

それは、
思考を止めてしまっている状態に
近いのかもしれません。

そしてもう一つ。

その考えは、

あなた自身が自分を責めるために、
無意識に作り出している


可能性もあります。

お子さんの医学部受験が
うまくいかなかった。

それは、
あなたにとっても、
とても大きな出来事だったはずです。

時間も、お金も、労力も、
多くのものをかけてきた。
家族の将来にも関わると感じていた。

だからこそ、
うまくいかなかったという事実を前に、

「何か原因があるはずだ」と考える。

そして、
子どもに至らない点があるのなら、
それは親のせいではないか。

そうやって、
自分に引き寄せて考えてしまう。

その気持ちは、
とても自然なものです。

ただ、
ここで一度、
少し広い視野で見てみてください。

お子さんは、
本当に「育て方を間違えた」と
思えるような存在でしょうか。


素敵だと思うところ。
尊敬できるところ。
可愛いと思うところ。
理由は言えないけれど、
いいなと思えるところ。

そういった部分が、
ひとつもないと言い切れるでしょうか。

おそらく、
そうではないはずです。

親だからこそ知っている、
その子らしい良さ。

それは、
確実に存在しているはずです。

ただ、
その良さが、
「医学部受験」という枠の中では、
うまく発揮しきれなかった。

それだけのこととも言えます。

もちろん、
「それだけ」で
片付けられる問題ではない、

そう感じるかもしれません。

医学部受験は、
時間も、お金も、忍耐も、
人並み以上に求められるものです。

だからこそ、
単なる適性の問題として
済ませたくない。

そう思うのは当然です。

それでも、
一度だけ考えてみてください。

お子さんの進むべき道は、
本当に「医師」だけなのでしょうか。


医学部受験において、
浪人を繰り返す中で、
心を病んでしまう
お子さんがいるのも事実です。

もちろん、
その背景には、
本人の特性や環境など、

さまざまな要因が重なっています。

ただ、
その中でも、
親からのプレッシャーが
大きな影響を持つことがあるのも、
また事実です。


ここで、
少しだけ考えてみてください。

お子さんは、
なぜ医学部を目指しているのでしょうか。

そしてあなたは、
なぜその結果を見て、
「育て方を間違えた」と
感じているのでしょうか。

例えば、

・医師になるのが当たり前だと思っている
・これだけ時間やお金をかけたのだから、結果を出してほしいと感じている
・周囲からどう見られるかが気になっている

もし、
こうした思いが強くなっているとしたら、

少しだけ、
視野が狭くなってしまっている可能性があります。

医学部受験は、
確かに大きな挑戦です。

だからこそ、
結果に意味を持たせたくなるのは自然なことです。

ただ、
その意味づけが強くなりすぎると、
本来見るべきものが、
見えにくくなってしまうこともあります。

目の前にいるお子さんが、
何を感じているのか。
どこで苦しんでいるのか。
どこに可能性があるのか。

その部分に、
目を向ける余白がなくなってしまうこともあるのです。

そして、
あなたが「育て方を間違えた」と
自分を責めているとき、

同時にお子さんは、

「育て方を間違えられた子ども」


という位置に置かれてしまっている
可能性があります。

少しだけ、
お子さんの気持ちを想像してみてください。
たとえ言葉にしていなかったとしても、
これだけ強い感情は、
伝わってしまうものです。

親に、
「間違えた」と思われている。
そう感じたとき、

自分という存在そのものを、
否定されたように
感じてしまうのではないでしょうか。

その状態で、
前向きに受験勉強に向き合うことが
できるでしょうか。

少なくとも、
集中し続けることは、
簡単ではないはずです。

つまり、
「育て方を間違えた」という思考は、
現実を良くする方向には働きにくいものです。

原因を無理に一つにまとめ、
「間違っていた」とだけ結論づける。

それでは、
これから何をどうすればいいのか、
見えなくなってしまいます。

確かに、
今はとてもお辛いのだと思います。

そして、
同じように感じている人はいないかと、
ネットで探してしまうこともあるかもしれません。

ただ、
その行動が、
必ずしも気持ちを軽くしてくれるとは限りません。

むしろ、
似たような苦しさに触れることで、
自分の辛さが、
さらに重くなってしまうこともあります。

だからこそ、
一度立ち止まって、

「何を責めているのか」ではなく、

「これからどうするか」


に視点を向けてみてください。


どうか、
今だけは、
お子さんの小さい頃のことを
思い出してみてください。

手をつないだときに、
見上げてくれた笑顔。
夢中になって遊んでいたときの、
あの真剣なまなざし。
ふとした瞬間に、
あなたを気遣ってくれたひとこと。

あなたが、
素敵だなと感じた瞬間。

あたたかいな、
優しいな、
可愛いなと、
心から思えたお子さんの姿。

その子は、
いなくなったわけではありません。

今のお子さんの中にも、
きっと、
変わらずに存在しています。

まずは、
それを探してみてはいかがでしょうか。

そこに目を向けることが、
これからの関わり方を、
少しずつ変えていくきっかけになるかもしれません。


【医学部浪人の親】シリーズはこちらになります。


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