カバンの中に充電器が3つあった。それに気づいたのは、肩が痛くなってからだった。
減らすことで、増えるものがある。
去年の春、整形外科に行った。
肩が痛くて。毎日カバンを持って移動していたら、ある朝、起き上がるのがしんどいくらい肩が凝っていた。先生に「カバンの中身を見せてもらえますか」と言われて、机に全部出した。
MacBook。ケーブル。財布。水筒。イヤホン。
そして、充電器が3つ出てきた。
MacBook用のUSB-C充電器。iPhone用のACアダプタ。
念のため持ち歩いていたモバイルバッテリー。
先生が少し笑いながら「これ、全部必要ですか?」と言った。
その日の帰り道、ずっとそのことを考えていた。
「必要かもしれない」が、カバンを重くする
充電器を3つ持ち歩いていた理由は、どれも「必要かもしれないから」だった。
MacBookの充電が切れたら困る。iPhoneの充電が切れたら困る。
コンセントがない場所でも使えた方がいい。
全部、正しい理由だ。でも正しい理由が3つ重なると、カバンが重くなる。
重くなったカバンを毎日持ち歩いていたら、肩が壊れた。
正しい判断の積み重ねが、間違った結果を生んでいた。
これは充電器の話だけじゃないな、と思いながら、電車に揺られていた。
1つで全部できる充電器があると知った
その夜、調べてみた。
GaN充電器、というものがあるらしい。
窒化ガリウムという素材を使った充電器で、従来より小さく軽く、
それでいて高出力が出せる。
MacBookもiPhoneもiPadも、1つで充電できる。
「そんなものがあるのか」と思った。
と同時に、「なんで知らなかったんだろう」とも思った。
充電器なんて、買い替えるものじゃないと思っていた。
MacBookを買ったときに付いてきた純正のアダプタをずっと使っていた。iPhoneのACアダプタも、何年も前のものをそのまま使っていた。
道具を「替える」という発想が、そもそもなかった。
届いた日、カバンに入れて重さを確認した
CIOというブランドのGaN充電器を買った。
NovaPort DUOⅡという、2ポートで67Wのやつだ。
重さ、約104g。
それまで3つ合わせて持ち歩いていた充電器の総重量は、
だいたい400g以上あった。その差、300g。
「たった300gか」と思う人もいるかもしれない。でも毎日持ち歩く300gは、1年間で110kg分の負荷になる計算だ。肩が痛くなるのは当然だった。
変わったのは、重さだけじゃなかった
充電器を1つにしてから、カバンの中が変わった。
充電器を探さなくなった。
「あれ、MacBook用どこだっけ」が消えた。
ケーブルも1本で全部使えるから、ケーブルの本数も減った。
カバンの中の「充電器エコシステム」が、気づいたら整理されていた。
それだけじゃない。
カバンに余白ができた。
余白があると、「今日これを持っていこう」と選べるようになった。
本を1冊入れたり、折りたたみ傘を入れたり。(毎日ではない)
重さに余裕ができると、行動に余裕ができた。
減らしたのに、できることが増えた。
今使っているもの
今カバンの中の充電器は、これ1つだ。
CIO NovaPort DUOⅡ 67W USB-Cポート2つ・重さ約104g・折りたたみプラグ付き。MacBook Air M3の急速充電に対応しながら、iPhoneも同時充電できる。コンセントに直挿しできるので、ケーブル1本持てばそれで全部足りる。「充電器を1つにしたい」と思ったとき、最初に試す価値がある。
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MacBook Pro 14インチユーザーで、もっと出力が必要な方にはAnker Prime 100Wが同じ発想でより高出力です。
Anker Prime 100W 重さ約121gで100W出力。MacBook Pro 14インチの急速充電に対応しつつ、iPhoneとAirPodsも同時充電できる3ポート設計。
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整形外科の先生には「カバンを軽くしてください」と言われた。
あの日、机に充電器を3つ並べたことを、今でも思い出す。全部「必要かもしれない」と思って入れていたもの。でも本当は、1つで全部できた。
必要なものを増やすより、不要なものを減らす方が、ずっと難しい。
でもその方が、ずっと軽くなる。
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