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介護施設はなぜ「人手不足なのに採用しても定着しない」のか

みなさま、おはようございます。アイアジアの東城です。
【1,678字】


夜勤・暑熱・感情労働が、外国人材の離職を早める

介護分野は、これからも人材需要が続く産業です。高齢化が進み、施設でも在宅でも、介護を支える人の力はますます必要になります。

だからこそ、多くの事業所が外国人材の採用に期待しています。

しかし、ここで大切なことがあります。
採用できたからといって、定着するわけではないということです。

介護現場の仕事は、単に人手を補えば回る仕事ではありません。食事、入浴、排せつ、移乗、見守り、記録、声かけ、家族対応、夜勤。そこには身体的な負担だけでなく、感情労働の重さがあります。

利用者の不安を受け止め、認知症の方の変化に対応し、言葉にならない体調の変化を感じ取る。これは、簡単に覚えられる作業ではありません。

そこに、暑熱環境が重なります。猛暑が続けば、利用者の脱水や体調悪化のリスクが高まり、水分管理、室温管理、見守り、夜間対応が増えます。空調費も上がります。職員は利用者を守るために動き続けますが、現場の負担は確実に増えていきます。

外国人材にとっては、さらに別の壁があります。日本語での記録、申し送り、利用者との会話、職員同士の報告、体調変化の表現。介護の日本語は、日常会話よりもずっと繊細です。

「痛い」「だるい」「いつもと違う」「少し様子がおかしい」。こうした小さな変化を理解し、伝える力が求められます。

夜勤も大きな壁です。夜勤は単に夜に働くということではありません。少ない人数で、利用者の安全と急変に対応する責任を負う時間です。

睡眠リズムが崩れ、生活も不安定になりやすい。来日して間もない人にとっては、仕事の緊張と生活の孤独が重なり、疲れがたまりやすくなります。

だから、介護施設で外国人材が定着しない理由を、本人の努力不足だけで見てはいけません。

問題は、採用後の設計にあります。教育、相談、住居、夜勤前後の生活、記録業務の支援、母語での説明、メンタルケア。ここが弱いまま現場に入れば、真面目な人ほど疲れてしまいます。どうしても見栄え良く映る他の事業所の比較して、自分の事業所を批判することもハラスメントとなり、全く無意味なことが多いです。また、他の定着しない事業所の経営を批判していても仕方ないことです。

介護は、設計次第で外国人材が長く成長できる分野です。利用者との関係が深まり、日本語が伸び、介護技術が身につき、資格取得の道が見えれば、介護は単なる仕事ではなくなります。

人の役に立っている実感を得られる仕事になります。職場に相談できる先輩がいて、記録の書き方を教えてくれる人がいて、夜勤後に休める生活設計があり、困ったときに母語で相談できる仕組みがあれば、定着率は変わります。

これからの介護施設に必要なのは、入社した人が安心して学び、働き、成長できる仕組みをつくることです。ご存知のように介護は厳しい仕事です。しかし、厳しいだけの仕事ではありません。

利用者の生活を支え、人の尊厳に寄り添い、働く人自身も成長できる仕事です。外国人材が長く働ける介護施設は、日本人職員にとっても働きやすい施設になります。

教育が整い、援助と相互連携する個人の繋がりがはっきりしていて、相談ができ、夜勤負担が見直され、即時対応と判断対応がちゃんと見直され、記録業務が効率化され、暑熱対策が進む。その改善は、外国人材だけのためではなく、施設全体を強くします。

これから問われるのは、採用人数ではありません。半年後、一年後に、その人が笑顔で働き続けているかです。介護の未来は、人を集める力だけでは決まりません。

人が残り、育ち、安心して働ける現場をつくれるかどうか。そこに、これからの介護施設の本当の差が出てくると思います。そして、私は訪問介護の経営改善に希望を見つめていきたいと思います。


本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございます!

今日も一日、良い一日になりますように!



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