ジミー・ペイジが弾くショパン、リッチー・ブラックモアが弾くベートーヴェン、サンタナが弾くブラームス
1 ジミー・ペイジが弾くショパン
Jimmy Page's Chopin Prelude n.4 - Arms Concert New York 1983
原曲(ショパン:プレリュード4番)
2 リッチー・ブラックモアが弾くベートーヴェン
Deep Purple Beethoven meets Rock 1985
原曲(ベートーヴェン:交響曲第9の第4楽章)
3 カルロス・サンタナが弾くブラームス
Santana ft. Dave Mathews - Love of my life
原曲(ブラームス:交響曲第3番第3楽章)
<解説>
以前、「長すぎるギターソロが聴かれなくなった」という記事で取り上げようと思っていたネタ。
有名ギタリストたちが、1980年代以降、ギターソロがあまり聴かれなくなったので、クラシックの旋律をパクって演ってみた、という例かもしれない。
ジミー・ペイジのショパンの引用について、googleの解説は以下のとおり。
ジミー・ペイジは、フレデリック・ショパンの「前奏曲 ホ短調(作品28-4)」の心に深く残る哀愁を帯びた旋律を愛し、クラシックの楽曲構成と、ブルージーかつ情緒的なロック・ギターのスタイルを融合させようと試みて、この曲をアレンジしました。
音楽的背景とルーツ――
映画『デス・ウィッシュ2』(1982年)との関わり:ペイジは、映画のインストゥルメンタル・サウンドトラックのために、単に「プレリュード(前奏曲)」と題したこの曲の解釈版を初めて録音しました。ARMSコンサート:彼は1983年9月に行われたARMS(多発性硬化症研究支援活動)チャリティ・コンサートにおいて、この曲をライブで披露したことでも知られています。
芸術的表現:ペイジは、ハード・ロック特有の激しいディストーションを排し、ショパンの哀切なピアノの旋律を、緩やかで表現力豊かなエレクトリック・ギターのインストゥルメンタルとして解釈することで、自身のメロディ・センスの幅広さをこのクラシック楽曲を通じて示しました。
リッチー・ブラックモアのベートーヴェンの引用はレインボー時代のもの。
(上の動画では、ジョン・ロードの、これまたクラシカルな引用が散りばめられたキーボードソロが目立っていますが)
Googleの解説は、以下のとおり。
彼のバンド、レインボーと共に、ベートーヴェンの交響曲第9番の最終楽章(歓喜の歌)を「Difficult to Cure」というタイトルでインストゥルメンタル・ロック・アレンジしたものを録音しました。
ベートーヴェンとの直接的なつながり「Difficult to Cure」:レインボーの1981年のアルバムのタイトル曲は、ブラックモアがライブで頻繁に演奏したベートーヴェンの交響曲第9番を直接ロックにアレンジしたものです。
「Smoke on the Water」:ブラックモアは、ディープ・パープルの象徴的なリフはベートーヴェンの交響曲第5番のモチーフを反転、逆再生したものだと有名な発言をしました。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の元ネタがベートーヴェンの第5だ、については、ブラックモアは以下の発言もしています。
後にブラックモアは、あのメイン・リフはルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第5番のメイン・テーマを反行(インバージョン)させたものだと語り、「彼には大きな借りがある」と述べている。
(英語版wiki「Smoke on the Water」)
サンタナのブラームス引用についてのGoogle解説は以下のとおり。
Love of My Life(アルバム『Supernatural』収録)
原曲:ヨハネス・ブラームス作曲 『交響曲第3番 ヘ長調 作品90』第3楽章(ポコ・アレグレット)
概要:世界的ヒットとなったアルバムに収録されているデイヴ・マシューズとのコラボ曲です。カルロス・サンタナが父親を亡くした時期にラジオでこのブラームスの旋律を聴き、強く心を揺さぶられたことから、楽曲のメインメロディとして大胆に引用されました。
サンタナが「父親を亡くした時期に書いた」というのがポイントかもしれない。
最近、サンタナのドキュメンタリーをYoutubeで見て知ったのですが、彼の父親は(人気のある流しのバンドの)ヴァイオリニストでした。
その影響で、サンタナのギタープレイはもともとヴァイオリン的なのでしょう。音の引きずり方とか、ピッチの正確さもふくめて。
ブラームスのこの曲も、弦楽器の旋律であることから、父の追想と重なったのでは。
この中では、ジミー・ペイジの選曲のセンスが、とくに光っていると思う。
<参考>
