事業計画の用語 #11: デット (Debt)・エクイティ (Equity)
前回は、会社の成長スピードと資金調達額と持ち株比率のトレードオフをどうデザインするか、という「資本政策」についてお話ししました。
今回は、その資金調達の種類についてお話しします。
(1) 資金調達の方法
資金調達の方法は、大きく4種類あります。
[A] 自分のお金を投じる。
[B] 国・自治体などから助成金・補助金をもらう。
[C] 金融機関からお金を借りる。(あとで返す。)
[D] 投資家に会社の一部を売る。(会社を共同所有する。)
スモールビジネスの場合、[A], [B], [C] が資金調達の中心になります。
一方、急成長を狙うスタートアップの場合は、[D] が重要になります。
今日はこの [C] と [D] について説明します。
(2) デット (Debt)
デット (Debt) とは、金融機関などから借りたお金のことです。
日本語では、貸すことを「融資」、借りることを「借入」と呼びます。
借りたお金は、利息をつけて返済する必要があります。
ただし、この利息(利率)は一般的に低く設定されています。
金融機関にとって、融資は低リターンのビジネスです。
低リターンなので、低リスクでなければ成り立ちません。
つまり、融資を受けるには、ほぼ確実に返済できることを証明する必要があります。
そのため一般的にハイリスク・ハイリターンであるスタートアップの初期段階では、融資で大きな金額を調達するのは現実的ではないことが多いようです。
(3) エクイティ (Equity)
エクイティ (Equity) とは、会社の所有権、つまり株式のことです。
エクイティで資金を調達するとは、投資家に株式を売ることです。
日本語では、企業が株式を発行して資金を調達することを「増資」、投資家が資金を提供することを「出資」と呼びます。
デットと異なり、調達した資金を返済する必要はありません。
その代わり、投資家は株主として会社の所有者の一人になります。
会社が成功すれば株式の価値が上がり、投資家も利益を得ます。
会社が失敗すれば株式の価値は下がり、投資家も損失を被ります。
つまり、エクイティでの資金調達は、投資家とリスクもリターンも共有する関係になります。
投資家にとっては、会社が失敗すれば投資額を失うハイリスクですが、成功すれば株式の価値が何百倍、何千倍にもなるハイリターンが期待できます。
そのため、スタートアップの初期段階では、このハイリスク・ハイリターンを受け入れる投資家からのエクイティが主な資金調達手段となります。
(4) 参考情報
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします!