事業計画の用語 #14: J-KISS
最近、資金調達の話をしているときに、複数の人から「J-KISS」という言葉を聞きました。
正直、まだよくわかっていませんが、私にとっては重要そうな気がしました。
ということで、今日は J-KISS について調べたことを、簡単にご紹介します。
(1) 創業初期の増資の難しさ
創業初期の段階で増資をしようとすると、会社の価値 (バリュエーション) を決める必要があります。なぜなら、増資とは会社の所有権の一部を株式として売り、対価として資金を受け取ることだからです。会社全体の価値が決まらなければ、株式の価格も希薄化の割合も決まりません。
しかし、まだ売上も実績もない段階で「会社の価値」を算定するのは困難です。
また、投資契約は通常、複雑な条件交渉が必要で、時間とコストがかかります。
スピードが求められるスタートアップにとって、これは大きな問題です。
(2) J-KISS とは
J-KISS は、この問題を解決するための投資契約の仕組みだそうです。
アメリカのシリコンバレーで広く使われている KISS (Keep It Simple Security) モデルの日本版です。
KISS も J-KISS も行政によって定められたものではなく、民間で広まったものです。J-KISS は2016年にベンチャーキャピタルのCoral Capital (旧 500 Startups Japan) が契約書のひな形を無償公開したのが始まりです。
後に経済産業省がガイドラインを出したり、エンジェル税制の対象になったりと、公的にも認知されるようになりました。
J-KISS のポイントは、投資時点では会社の価値を決めず、「新株予約権」を発行することです。そして、次の大きな資金調達 (シリーズA) が行われたときに、その時点での価値をもとに株式に転換されます。
つまり、バリュエーションの決定を先送りできる仕組みです。
(3) 参考情報
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