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広告経済の前 #5: 集合知に期待してた頃

このシリーズでは、「現代のデジタル環境 (スマホ・SNS) の問題意識を共有するためには、それ以前の時代の経験についても共有が必要かも」の仮説に基づいて、昔を振り返っています。

前回は、OSS (オープンソース・ソフトウェア) や Wikipedia が登場したときの「興奮」についてお話ししました。

今日はその頃、登場したり注目されたサービス群を、思い出して紹介したいと思います。


  • 1997年: 青空文庫

    • プロジェクト・グーテンベルグ (著作権の切れた作品を電子化し、無料で公開する活動) の日本版。

  • 1997年: Slashdot (スラッシュドット / スラド)

    • ギーク (技術者) 向けのニュースコミュニティ。日本語版(スラッシュドット・ジャパン)は2001年から。良質な「集合知」を維持するための「モデレーション」機能が特徴的。

  • 1999年: 2ちゃんねる (現: 5ちゃんねる)

    • 匿名掲示板。カオス的な側面と専門スレッドにおける非常に質の高い「集合知」が共存。独特な文化が発展した。2004年の「電車男」も話題になった。

  • 1999年: Blogger (ブロガー)

    • ブログホストの草分け。「ブログ」という言葉を世界に広めた。

  • 2001年: Wikipedia (ウィキペディア)

    • 2001年1月に英語版、同年5月に日本語版も開設。

  • 2002年: トラックバック (TrackBack)

    • ブログ文化の初期に「記事同士の対話」を実現する仕組みとして登場。

  • 2002年: Friendster (フレンドスター)

    • 初期の大規模SNS。「六次の隔たり」理論に基づき、友人関係を可視化。SNSブームの火付け役となった。

  • 2003年: Delicious (del.icio.us)

    • ソーシャルブックマーク。「フォークソノミー(民衆による分類)」と呼ばれる「タグ」付けの仕組みが注目された。

  • 2003年: LinkedIn (リンクトイン)

    • ビジネス特化型SNS。プロフェッショナルなネットワーク構築を目的とし、現在も世界最大級のビジネスSNSとして存続。

  • 2003年: MySpace (マイスペース)

    • 音楽・エンタメに特化し、プロフィールの自由なカスタマイズが特徴。一時期は世界最大のSNSだった。

  • 2004年: Facebook (フェイスブック)

    • ハーバード大学発の実名制SNS。当初は大学生限定だったが、2006年に一般開放され世界最大のSNSへと成長。日本語版は2008年に公開。

  • 2004年: mixi (ミクシィ)

    • 日本の初期SNSの代表。「足あと」機能が特徴的。友人関係の交流の場のイメージ。

  • 2004年: GREE (グリー)

    • mixiと同時期に登場したSNS。より個人の発信と表現の場として使われていたイメージ。

  • 2004年: Flickr (フリッカー)

    • 世界的な写真共有コミュニティ。タグ付けやクリエイティブ・コモンズライセンスでの共有など、ユーザー主導のコンテンツ分類と共有の文化を確立。

  • 2004年: Yahoo!知恵袋

    • Q&A形式で、日常生活や専門的な疑問を「集合知」で解決するサービス。

  • 2005年: はてなブックマーク (はてブ)

    • 日本のソーシャルブックマークの代表。ブックマークとコメントを通じて、ユーザーの「集合知」による良質な情報を発掘・共有する仕組みが特徴的。

  • 2005年: YouTube

    • 動画配信サービス。当初は「なぜか無料で動画を置かせてくれるサイト」のイメージ。ブログや「はてブ」で「面白い動画」として発掘・共有される対象だった。

  • 2006年: ニコニコ動画

    • 動画にコメント (弾幕) を重ねるという、独自の「集合知」的なコンテンツ体験を生み出した。

  • 2006年: Twitter (現: X)

    • ブログなどの蓄積型のメディアとは対照的に、「今、この瞬間」の関心を共有するメディアとして急成長を遂げた。


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