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「踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!」を観たかめちゃん 〜名台詞に宿る現場の魂〜 【感想】

どうも、かめちゃんと申します🐢

さてもさても。いよいよ「踊る」シリーズも映画編に入っていきます。
今回はその1作目です。

踊る大捜査線 THE MOVIE
湾岸署史上最悪の3日間!

こちらの感想を書いていきます!
よろしくお願いします🙇

▼過去の感想noteはこちら▼


概要

湾岸署管轄の川で、腹部に刺しゅう用の糸で縫合した手術跡のある水死体が発見された。司法解剖では胃袋の中から熊のぬいぐるみが現れ、事件は猟奇殺人事件に発展していく。

Netflix あらすじから引用

1998年公開。
前年から放送されてきた「踊る大捜査線」シリーズの初めての映画作品です。

時間軸としては同年10月に放送された「秋の犯罪撲滅スペシャル」の後という位置付け。
いつもの湾岸署メンバーが中心となりながら、これまでとは異なる規模感で展開される映画作品となっています。

第22回日本アカデミー賞において多くの賞を受賞。特に助演男優賞(いかりや長介氏)と録音賞(芦原邦雄氏)は最優秀賞を獲得しています。

【こんな人にオススメ!!】
・シリーズを通して青島と室井の約束の行方を見届けてきた人
・組織の理不尽な縦割り構造に抗う、熱い人間ドラマや胸を打つ名台詞を味わいたい人
・強烈な存在感を放つゲスト陣の怪演・緊迫感ある演技を観たい人

【こんな人は向かないかも...】
・複数の事件が緻密に伏線回収され、一つの真相へ収束していくプロットを期待する人
・心理戦やサスペンス要素を、映画のメイン軸として最後までじっくり追いたい人
・シリーズの文脈を全く知らない人

※本noteの書き起こしを元にGeminiで作成・整理

感想

映画的スペクタクルのストーリー

「副総監誘拐」「湾岸署内窃盗」「猟奇殺人」の3つの事件が展開されるという、映画らしいスペクタクルの本作。
特に猟奇殺人が絡む分、これまでのTVドラマの物語よりも一気に緊張感が高まる映画となっています。

猟奇的な犯人 日向を演じる小泉今日子氏の恐怖心を煽る演技がすごい。
表情だけでサイコ感があって引力があります。
しかしまぁ、猟奇殺人については中盤であっさり解決してしまうのでちょっと呆気にとられてしまうところはあります。

日向は副総監誘拐の解決にもいっちょかみするからまだ良い方で、窃盗の方はそれよりもあっさりしていて3つの軸を立てた割に絡み合わないところが勿体なかったなぁと思いました。
「歳末特別警戒スペシャル」くらい繋がってくれたら色々出した甲斐があるのに、結局署長らの経費削減のための領収書隠蔽というオチのための機能になってしまったのが個人的には不全感があるところでした。

本作で最終盤まで軸となる事件は副総監の誘拐事件なわけですが、こっちはTVシリーズ8話のプロファイリングの件などを踏まえると、エリートたちの敗北を描くストーリーだったように思います。
尤も、敗北を自覚しているのは室井や新城くらいで、その上の上層部は特にダメージがないのですが。

対比的という意味では、猟奇犯である日向は青島を撃てなかったものの、誘拐犯の母は息子を守ろうと青島を刺したというのも印象的です。
娯楽的に殺人を犯す人間よりも、時により錯乱した愛の方が怖いのかもしれない。そうした意味では、警察官という恨まれるかも知れない立場にいる青島らの立ち位置を明確に示した描写だったように思えます。

室井の苦悩

そして、終盤にかけては室井の苦悩が描かれます。「秋の犯罪撲滅スペシャル」の際はもはや覚悟を決めたかに思われた室井ですが、現場指揮を担うにあたっては上層部との板挟み
信念すら通せないがんじがらめの中、彼は迅速な判断を行うことができないでいました。

極限状態の中、青島が無線越しに「指示を出してください!」と訴えます。
そして、室井を叱咤して突き動かすのが、かの有名なセリフ。

事件は会議室で起きてるんじゃない!
現場で起きてるんだ!

青島

これ、セリフだけ知ってましたが、実際に流れで聞くと本当にアツい。
最終盤の警官たちの敬礼は、青島のこの発言を受けてのものだったのだろうと推察します。現場で汗水垂らして働いている警官たちにとって、彼のこの言葉は言いたくても言えないもので、それをやってのけたのですから英雄です。

啖呵を切っただけではありません。
それに呼応して室井が号令を出したからこそ、物語が収束していきます。
青島と室井の約束。偉くなることだけが二人の約束だったわけではなく、目の前の人をきちんと助けるという青島を後押しできる立場にいることが大切だったわけです。

室井から青島への想いは、この映画を通してさらに強くなったように思います。
普段冷静な室井が、彼を想って吠えるシーンは胸が熱くなりました。確かな信頼や絆がそこにあって、ここまでみてきたからこそ込み上げるものがあったんですね。

そして、和久さんと副総監の関係性もそこに乗っかりました。自分たちが青島-室井のような関係にあったからこそ、青島を信頼した和久さん。
彼の青島に向けての敬礼とその目線は、映画らしい撮影技術によってとても情感深いものとなっており屈指の名シーンでした。

総じて、この映画は青島と室井の関係性が深まり、より信念を強めたものだったと思います。
そして、彼らの周りの人物たちも"正義"とは何かを考えることになったのが本作事件であり、そうした意味でもこれからの展開に期待が持てる作品だったのではないかと感じました。


さいごに

シリーズ作品を連続で観ていくと、本当に没入してしまうので時が経つのがあっという間です。

ドラマ版よりも臨場感のある映像が多い分、迫力が増している場面も多く、次回作にも期待です。
それこそ今月に新作映画がありますので、早く履修を進めたい!

次は2作目を観ます!ので今回はこの辺で。
それでは!

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