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「踊る大捜査線」(TVスペシャル)を観たかめちゃん 〜ルールと信頼の狭間で。2人の男たちの覚悟の行方〜 【感想】

どうも、かめちゃんと申します🐢

シリーズに手を出すと生活がどっぷりそこにハマっていく感じがありますね。

踊る大捜査線(TVスペシャル)

今回はこちらのドラマスペシャルの感想を書いていきます!全3話別々のエピソードなので、それぞれで書いていこうと思います〜

よろしくお願いします🙇

▼過去の感想noteはこちら▼

▼「踊る」シリーズ感想まとめはこちら▼


概要

臨海副都心台場にある湾岸警察署を舞台に、事件の謎解きだけでなく捜査する刑事たちの人間模様や階級社会で生きるサラリーマンとしての姿を描いた刑事ドラマ

FOD あらすじから引用

1997年に放送されたTVドラマ「踊る大捜査線」シリーズのスペシャル回。
1997〜1998年にかけて3回が放送されています。

【こんな人にオススメ!!】
・連続ドラマ版を見終えて、劇場版第1作へ進む前のミッシングリンクをしっかり押さえたい人
・点在する伏線が綺麗に収束していくドタバタ群像劇が好きな人
・組織のルールと個人の信念の狭間で葛藤する、泥臭い人間ドラマにグッとくる人

【こんな人は向かないかも...】
・常にスタイリッシュで隙のないプロフェッショナルの活躍だけを観たい人
・緻密なロジックで謎を解く本格推理ミステリーを期待している人

※本noteの書き起こしを元にGeminiで作成・整理

▼TVシリーズの感想はこちら▼


感想

歳末特別警戒スペシャル

歳末警戒による事件の多発で湾岸署が深刻な人手不足に陥る中、杉並の派出所で勤務していた青島は、室井の指示によって湾岸署へ呼び戻され交通課に配属される。復帰早々、小学校で起きた傷害事件の現場へ無理やり同行した青島たちだったが、そこへ管轄内で殺人事件が発生したという緊急の知らせが飛び込んでくる。

FODあらすじをGeminiで要約

1997年12月放送。
TVシリーズから数ヶ月経った湾岸署。年末の大忙しの最中、青島が帰ってきます。
とはいえ青島は過去の行いで署内のお荷物扱いで、様々な課をたらい回し。

正直、このエピソードの面々は全体的にちょっとデバフがかかってるというか、抜けが多くてダサい
年末の忙しさ故なのもあるだろうし、メタ的にはスペシャルらしいドタバタ劇を構成するための設定にも思えます。

でも青島のそれは、なんというかちょっと共感し難いというか。
TVシリーズラストで交番勤務になり、その後内勤などを経て戻ってきたわけだからどの場所でも腐らずにやる土壌はあったはずなのに、自分の割り振られた仕事を全うしないんです。
TVシリーズのそれは目の前の人を助けるためでした。でも今回は、例えば駐禁の時にパトカーを見かけて追いかけていくところなんかは単なる仕事放棄でしかありません。
その犯人が後に繋がっていくわけですが、そんなのは結果論に過ぎませんからね。

そうしたこともあって本作は腐っていた青島や、同じく目標を見失いそうになっていた室井の再起みたいな物語になっていたような気がします。

ただ、再起の物語としての印象よりも本作で印象的だったのは、点在する伏線が最後に繋がっていく脚本でしょう。

ミステリーならそれらの伏線は事件解決の鍵として使われるのですが、本作はどちらかというと群像劇としての物語が収束するための機能を果たしていたような気がします。「THE 有頂天ホテル」なんかが近いですかね。

これによって本作は、エンタメとしての爽快感が強く、個々のダサさもバラエティ的に受け止められたように思えました。

もちろん人間ドラマがないわけじゃありません。
やはり青島の目の前の人を助けたい考え方は引き続きで、小学校教諭の美香とのエピソードは彼の信念を改めて視聴者に提示する役割を果たしていました。

そうでなくてもそれぞれの恋愛路線のエピソードも華を添えていた印象ですね。

加えて、キャスト陣は相変わらず豪華。
特に異彩を放っていたのは稲垣吾郎さんで、彼が演じる鏡恭一はサイコ感が半端ない。
本作がバラエティでありながら、一定の緊張感を持ち続けられたのは彼の名演によるところが大きいなと感じました。

湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル

刑事を目指して湾岸署交通課に配属された新人の篠原夏美は、厳格な先輩・桑野冴子の厳しい指導や自身の空回りによる失敗続きで自信を失いかけていた。そんな折、夏美はそれとは知らずに本庁が追う凶悪犯と偶然接触し、思わぬ事件に巻き込まれていく。

FODあらすじをGeminiで要約

1998年6月に放送。
作中描写としては4月で、前回のスペシャルから数ヶ月後の物語となっています。

本作の特異点は、主人公が青島から内田有紀さんが演じる篠原夏美になっている点です。
ひとまず内田有紀さんが可愛いという話をここに挟ませていただきまして。

加えて、渡辺えり子さんが演じる桑野という強烈なキャラクターの登場もシリーズに新たな風を吹かせています。
このシリーズは音楽に印象的なものが多いですが、彼女のテーマはもはやゴジラです。

桑野は一見小言が煩いお局のように見受けられますが、彼女の存在は篠原との対比の中でこの物語のテーマを提示しています。

それはそれぞれにとって"ルール"とはなんのためにあるのか

篠原にとってのルールは「女青島」と呼ばれるだけあって、目の前の人を助ける正義のためのものでした。
一方で桑野にとってのルールは、男社会の荒波に揉まれながらも負けずに立ち向かうための道標であったのかなと思います。

この違いは物語の中で対立します。

物語的には篠原のルールが人命救助や事件解決に役立ち、その背中に桑野が自分のルールから解放されるという展開でした。
が、これ自体はTVシリーズの青島と室井のエピソードを焼き直した感は否めません。

それでも本作が独特の味わいとなったのは、篠原もまた桑野のルールに敬意を払ったこと。
篠原のスタンスは、ともすれば危険を伴うからこそ許可されないものも多い。だからこそ桑野は自分のルールを守りながら、彼女の行動を後押ししました。
この時の桑野のルールは、篠原を守るためのもの。自分が守られていることを認識したからこそ、篠原は桑野への敬意を持ったのだろうと思えます。

秋の犯罪撲滅スペシャル

放火殺人未遂事件の真犯人・相良純子の護送中に逃亡を許してしまった青島とすみれ。さらに、犯人を逃がしたのではないかとすみれに嫌疑がかけられる事態に発展する。監察官となった室井から彼女の行動監視を命じられた青島は、すみれの無実を証明するため、和久とともに尾行を開始する。

FODあらすじをGeminiで要約

1998年10月放送。
前のスペシャルから約半年後の物語が描かれており、再び青島が主人公となっています。

本作で特徴的なのは、青島や恩田が疑われるという点です。物語の主題は"信頼"というこれまでとは違うものとなっていきます。
なので、見るからにギスギスしていくんですよね。

恩田や彼女の監視を指示する室井など、真意を隠したままの行動が目立つ本作。
特に恩田の一連の行動は、自身の恐怖の体験があるとはいえ、その個人的感情を切り離せておらず独善的に映りました。

独善的な行動はどうしても"信頼"とは縁遠いのが常です。だから、恩田の一挙手一投足全てが報われないのはむしろ納得感があります。なんなら、報われた方なのかなとも思うほど。

こうやって思うのは僕が組織に染まった大人だからかもしれません。
でも、僕の仕事のプロフェッショナリズムとしては、そこを切り分けてこそだと思うのです。

本作の決着は、人間だから感情が当たり前であるというものでした。
青島はそこを大事にするからこそ建前じゃなくて本音でぶつかる泥臭さが魅力的なキャラクターなのだと思います。TVシリーズに比べると"所轄"らしさを活かした冷静さも持ち合わせたことでより逞しく感じました。
そういう人間臭さが人たらし的に周りに好かれるのでしょうね。

一方で、この物語の中では青島と袂を分かった室井。ただ、彼は葛藤の中で数々の判断を下しているだろうことは明白です。
これまでのストーリーを見ていれば彼の中に青島との約束が息づいているのはわかるからこそ、彼が真意を青島にも語らなかったことは覚悟なのかなと思えました。
嫌われてでも、青島との約束を叶えようとしているのだろうと思うと、彼のこれからがどうなっていくのかをまた見届けたいとも感じたんですよね。

青島と室井の関係性の描写からしても、本作が後の映画などに続いていくロードマップとして必要なピースになるのでしょう。
ここまで来たら、これから公開される新作映画まで追えるものはしっかり目に焼き付けてやろうと思いました。


さいごに

スペシャル3部作は割と長めではあるので、見終わると充実感もひとしおですね。
特にこれらはFODでしか観れないものだったので、加入して良かったです!

さて、ここからシリーズは主に映画での展開が続きます。映画はFODのライトプランでは観ることができないのでNetflixに舞い戻りましょう。

今回はこの辺で。それでは!

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