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ジャッジの矛先の向こうに、“未来の自分”がいる―― ハリナイとプラズミが教えてくれる、力の使い方


この投稿は、
支配構造から、自由に抜け出したい。
そう感じているあなたへ、届けています。



エッセイ③で書いた
「出来事 → 評価 → 感情 → 判断 → 言動 → 次の出来事」

この循環を、
どこで、どうやって書き換えていくのか。

そのための「アイテム」を、
今日は整理してみます。



※気になるところだけ読んでいただいても大丈夫です。
今のご自身の状態に近いところから、どうぞ



「ジャッジしてはいけない」は本当に可能?



「ジャッジしちゃダメ」


ここ数年で、この言葉はずいぶん浸透してきたように感じます。

人を評価しない。決めつけない。白黒つけない。

たしかに、ジャッジが減れば、
人間関係が穏やかになる場面も多い。



でも、正直に言うと
——それ、本当にできますか?




ジャッジする力は生きるための判断能力



人は、ものごとを見た瞬間に、
無意識のうちにジャッジしています。


それは、こんな形で現れます。

・この人、私を傷つけるかもしれない
・これを言ったら、怒られる気がする
・ここにこれを置いたら、空気が悪くなる
・本音を言ったら、嫌われるかもしれない
・黙っていた方が、たぶん安全

こうした判断は、その場の空気や、
人との関係を守るために、一瞬で行われています。

この「瞬間判定」がなければ、
人は日常をスムーズに生きることすらできません。

つまり、ジャッジする力そのものは、
生き延びるために身につけてきた能力です。



防衛モードのジャッジ|ハリナイ


では、
ジャッジが「自分を守る反射」として
使われているとき、
世界はどんなふうに見えているのでしょうか。


問題になるのは、
ジャッジが「一時的な判断」ではなく、
動かせない前提になってしまったときです。



問題になるのは、
ジャッジが「一時的な判断」ではなく、
動かせない前提になってしまったときです。

たとえば、こんな言葉。

「この人は危険な人だ」
「あの人は間違っている」
「この人の元にいれば、安心だ」
「私は、話し下手だ」

これらはすべて、
その場をしのぐための判定として生まれたものでした。

けれど、それが
考え直されることのない前提として使われ続けると、
世界の見え方は、少しずつ固まっていきます。


これが、
ジャッジが 防衛モード で使われている状態です。


ここで、
今ここモード・アイテム図鑑で扱う
防衛型のジャッジキャラクターを紹介します。

🦔 ハリナイ

「無い」ことに強く反応し、 欠けたものや、失われたものを基準に、
世界を判断しようとする存在。
無いことが不快で、 思わず棘が立ってしまう。
それもまた、 生き延びるために身につけてきた反射です。


「食べたの、誰だ‼」


自分を守らなきゃいけない、と感じているとき、
世界はこんなふうに見えやすくなります。


・正しい/間違っている
・上手い/下手
・敵/味方
・勝ち/負け


こうして世界を切り分けることで、
一時的な安心は得られます。


けれどその分、
心は常に緊張し、
人とのあいだには、見えない壁が増えていきます。



ここで、
「ジャッジしないようにしよう」と
自分に言い聞かせ始める人も多いでしょう。

けれど、
ジャッジは感情と同じで、
止めようと思って止まるものではありません。

むしろ、
「またジャッジしてしまった」
「こんな自分はダメだ」
と自分を責めるほど、
防衛はさらに強まっていきます。


「ジャッジしないように」と意識し続けるほど、
かえって、ジャッジしている自分ばかりが
気になってしまうことがあります。

たとえば、
「人の話に割り込まないようにしよう」
と強く意識したとします。

それは、
人に嫌われないための、
リスクを避けるための判断です。

けれど、その意識が強くなりすぎると、
話したいことが出てこなくなり、
言葉を選びすぎて、黙ってしまう。


その結果、
「この人は、何を考えているのか分からない人だ」
というジャッジを受けてしまい、
ますます人との関わり方が分からなくなる。

——そんな経験、ありませんか?



守護モードのジャッジ|プラズミ



この図鑑では、
ジャッジする力を
「なくすもの」ではなく、
使い方を選べる力として扱います。



同じジャッジでも、
もう一つの使い方があります。


それが、
守護として使われるジャッジです。


🦔 プラズミ

「無い」ことを前提に、 いま出来る一手を探し、 足しながら整えていく存在。
無いことを嘆くより、 どうすれば満たせるかに目が向く。
それもまた、 自分を守りながら進むために身につけた反応です。



「美味しくな~れ~」

守護モードのジャッジは、
誰かを評価したり、
自分を小さくしたりするためのものではありません。


「この人は危険な人だ」と、
人格全体を決めつける代わりに、


「今の私は、どの距離なら安心できる?」
「ここまではOK。ここから先はNO」

と、
自分の立ち位置を確認するために使われます。


同じ“判断”でも、
世界を切り分けるためではなく、
自分を守りながら、関係を選び直すためのジャッジ。




距離と選択を整えるジャッジの使い方

守護モードのジャッジは、
人を切り分けるためではなく、
距離と選択を整えるために使われます。


たとえば、こんな問い。

・これは、今の私に必要?
・これは、今は選ばなくていい?
・ここまではOK。ここからはNO
・あなたがそう出てくるなら、私はこうしよう
・それを使って、調和を選ぼう


相手をどうこう評価するためではなく、
自分がどこに立つかを確かめるためのジャッジです。



ジャッジの力と上手に付き合うヒント


私自身の経験で言えば、
90歳を過ぎたお姑さんとの関係が、まさにそうでした。


認知機能が低下していたこともあり、
お義母さんは、ご自身で処分した物について
「嫁が持って行った」と
義兄弟たちに話してしまうことがありました。

その結果、
私が悪者になる、という構図です。


もちろん、気分が良い出来事ではありませんでした。
けれど私は、
お義母さんを正したり、
誤解を解こうとしたりはしませんでした。


お義母さんにとっては、
それが事実のように感じられていることを、
家族も理解していました。



だから私が選んだのは、
相手をどうにかすることではなく、
自分がどこまで関わるかを決めることでした。

その結果、
お義母さんのために私が直接割く時間は、
必要最小限で済むようになりました。

それは、
家族全員が了承したうえでの選択です。


この判断は、
相手を裁いたからできたのではありません。


自分の立ち位置を確認するジャッジ

使ったからこそ、選べたものでした。


この使い方に切り替わると、
相手を否定せずに、
自分に必要な距離を選べることがあります。


おわりに


ジャッジする力は、
なくすものでも、正すものでもありません。


ただ、
「今、どんな使われ方をしているのか」に
気づけるようになるだけで、
世界の見え方は、少しずつ変わっていきます。


もし今日、
「あ、今ハリナイだな」
「じゃあ、プラズミ呼んでみようかな」

そんなふうに、自分を観察する余白が生まれたなら、
それだけで十分です。


あなたのペースで、
あなたの選び方で。
この図鑑が、そのそばに置いてもらえたら嬉しいです。



今後の投稿予告


この「今ここモード・アイテム図鑑」では、
ジャッジのほかにも、
日常で無意識に使っている
さまざまな“心のアイテム”を、
順に取り上げていく予定です。

気づいたときに、
思い出したときに、
またページを開いてもらえたら。

図鑑は、これからも少しずつ、増えていきます。



この投稿は、「ネガティブだと思われがちな力」を見つめ直し、
“防衛”から“守護”へと使い方を整えていくシリーズの一部です。

比較する力、ジャッジする力など、
扱いづらいけれど本来は自分を守るための大切な力を、
ひとつずつ、丁寧に取り上げています。

読み終えたあと、きっとあなたの中の“力”に、
そっと優しい〇(マル)をつけたくなるはずです。

 [シリーズ一覧はこちらからご覧いただけます。]




↓ シリーズ初稿は、今だけ無料です。




次回の投稿も、どうぞお楽しみに。

気になるテーマがあれば、
ぜひチェックしてみてくださいね。

by 感情共鳴コーチKAYOKO



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ここまで読み進めてくれたあなたへ。

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