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補助金候補が多すぎる。AIで3件に絞る5つの条件

AIに「うちで使える補助金を教えて」と聞く。制度名はいくつか出てくる。でも、リンクを開くと、自社が対象なのか分からない。

設備を買いたいだけなのに、調べることが増えてしまう。そんなときは、質問を少し細かくしてみてください。

この記事でやることは、候補を増やすことではありません。会社と投資の情報を5項目に分け、公式資料を読み切れる3件まで減らします。従業員が数人〜20人ほどの会社で、設備やシステムを検討している場面を想定します。


「設備を買いたい」を、5つの条件にほどく

1 どこで使うか

本社の所在地と、設備を置く場所を分けて書きます。

たとえば、京都に本社があり、大阪の店舗に設備を入れるなら、その両方を。自治体の制度を探すときに、本社の住所だけで候補を狭めないためです。

2 何をしている会社か

「製造業」だけで終わらせず、「食品メーカー向けの金属部品を加工している」まで書きます。法人・個人の別、従業員数、資本金も添えます。

最初から立派な会社紹介は要りません。普段、誰からどんな仕事を受けているかが分かれば十分です。

3 何に困っていて、何を変えたいか

「検品機を買いたい」なら、検品のどこが負担なのか。「夕方に検品が集中し、出荷担当の残業につながっている」というところまで書くと、投資の目的を伝えられます。これは説明用の架空例です。

人手を減らしたいのか、作業時間を減らして別の仕事に回したいのか。この違いも、先に考えておきたいところです。

4 いつまでに必要か

申請締切だけでなく、契約・発注・納品・支払いの希望時期を書きます。すでに発注した物があれば、それも最初に伝えます。

「申請に間に合う」と「予定どおり設備を入れられる」は別の確認です。たとえば省力化投資補助金・一般型の第8回公募では、対象経費の契約・発注等は交付決定日以降、支払いは事業実施期間内という条件があります。採択の連絡だけで発注してよいとは限りません。

参照:第8回公募要領「3-1 補助対象経費」p.19(2026年9月5日確認)

5 何に、いくらかかるか

「設備一式300万円」なら、本体、設置、周辺機器など、分かる範囲で内訳を付けます。税込・税抜も忘れずに。

まだ見積もりがなければ「概算」「内訳未確認」で構いません。ここで無理に数字を埋めると、後でその数字がひとり歩きします。


このメモを添えて、AIに聞く

下は架空の会社を使った入力例です。自社の内容に置き換えて使えます。個人名や取引先名は外し、機密情報は入力しないでください。最新のウェブ情報を確認できるAIを使う想定です。

設備投資に使えそうな補助金の候補を探してください。

地域:本社・設備の設置場所ともに大阪市
事業:法人。食品メーカー向けの金属部品加工
規模:従業員8人、資本金500万円
目的:手作業の検品時間を減らし、出荷準備に人を回したい
時期:半年後までに稼働したい。契約・発注はまだ
経費:検品機本体250万円、設置50万円。税抜の概算

候補は3件以内。合う候補がなければ、その旨を答えてください。
各候補について、次を示してください。
・制度名、年度、公募回、確認した日
・公式ページと公募要領のURL、根拠のページ・項目
・上の条件と合う点、不一致の点、まだ未確認の点
・次に私が確認すべきこと

申請できると断定しないでください。
不足情報は質問し、条件やURLを推測で補わないでください。
最新の公式資料を読めない場合は、その旨を明記してください。

5条件は、探し始めるためのメモです。これだけで申請資格が決まるわけではありません。賃上げなどの要件や過去の補助金利用について、追加の確認が出てくることもあります。

候補の横に「確認待ち」を残す

回答が来たら、まず公式リンクを自分で開きます。制度名と公募回が一致するかを確かめ、AIが示した根拠の箇所を読みます。リンクがあるだけでは、条件を確認できたことにはなりません。

メモには「使えそう」だけでなく、次のように書いておくと、作業を再開しやすくなります。

候補A:設備の用途は合いそう。賃上げ要件と導入日程は確認待ち。次は、公募要領の該当箇所とメーカーの納期を確認する。

これは整理のしかたを示す架空例です。「確認待ち」がある候補を、応募可能な制度として数えないようにします。

3件に絞るのは、一つずつ原文を読むため。条件が合わなければ、無理に3件そろえる必要もありません。

補助金を待つか、投資を先にするか

繁忙期に間に合わせたい設備なのに、交付決定を待つと導入が遅れる。そんな場合は、補助金を使わずに進める選択も比較したいです。

受け取れるかもしれない金額だけでなく、待つ間の残業や受注への影響もあるからです。私は、応募する制度を選ぶときに、この時間の問題を外したくありません。

まずはメモの「いつまでに必要か」だけでも、日付にしてみてください。そこから外れる候補は、詳しく読み込む前に立ち止まれます。


河口翔太/中小企業診断士。補助金の事業計画づくりに関わり、AI開発にもビジネス側から参加しています。このnoteでは、自社で考え、確認しながらAIを使うための工夫を書いていきます。

※一般的な情報整理の方法です。制度ごとの適合性や手続きは、最新の公募要領・事務局案内で確認してください。採択や補助対象となることを保証するものではありません。

候補を絞った後、AIが示した根拠を確かめる手順は、公募要領の根拠を探す聞き方にまとめました。投資の説明を書き始めるなら、「生産性向上」を「誰の何時間」まで書くも使えます。


補助金の探し方や、仕事でAIを使うときの工夫は、X(@kawaguchi_keiei)でも発信しています。日々の短い投稿も、よければのぞいてみてください。

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