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【住宅環境と子供の成長⑤】「ちゃんとしなきゃ」と思っていた私。家の外に、もう一つの”リビング”があった話

これまで私は、家の中のことに必死でした。

セミオープンキッチンの距離感を調整し、散らからない収納の仕組みを考え、安全対策をアップデートし、家中の音の響きと向き合う…。そのすべては、「この家を、子育てにとって完璧な場所にしなければ」という、私なりの責任感からでした。まるで、家の性能を高めることだけが、母親としての私の役割であるかのように。


その考えが、ガラガラと音を立てて崩れたのは、ある晴れた日の昼下がりでした。

その日、私は庭の草むしりをしていて、2歳の次女はすぐそばの砂利のエリアで遊んでいました。少し目を離した隙に、次女が派手に転んで大泣き。「わーん!」という泣き声に、私は「またやっちゃった…」と焦りながら駆け寄りました。

その時です。隣の家の2階の窓がすっと開いて、いつも穏やかな奥様が顔を出し、にこやかにこう言ったのです。

「あらあら、元気な声だこと。大丈夫よ、お母さん。さっきから見てたけど、お尻から上手に転んでたから、頭は打ってないわよ」

その言葉に、私はハッとしました。そして、次の瞬間、じわーっと心が温かくなるのを感じたのです。

「見られていた」という気まずさよりも、「見守られていた」という安心感。私が一人で必死に監視しなくても、ここには、娘の姿を気にかけてくれる、もう一つの優しい目があったんだ…。

その日を境に、私の世界は少しだけ色を変えて見え始めました。そういえば、と思い返すのです。ゴミ出しの時に「お姉ちゃん、大きくなったねぇ」と声をかけてくれる向かいのおじいちゃん。夕方の散歩ですれ違う、犬を連れたお姉さん。彼らが娘たちにくれる何気ない笑顔や挨拶が、この街に張り巡らされた、見えないセーフティネットのように思えてきました。

専門家の研究では、「子どもを見守る温かい地域コミュニティ」の存在が、子育ての負担を軽減し、親の心理的な支えになることが報告されています。  まさに、これだ、と。

私たちは、家というハードウェアの性能ばかりを追い求めていました。でも、本当に子育てを豊かにしてくれるのは、地図にも設計図にも載っていない、こうした人々の温かい繋がりという「ソフトウェア」なのかもしれません。

家は、子どもを健やかに育てるための大切な「ツール」です。でも、そのツールがある場所は、家の中だけじゃなかった。ご近所さんの優しい眼差し、公園で交わす他愛ない会話、道端での挨拶。この街全体が、まるで一つの大きなリビングルームのように、私たち家族を、そして娘たちの成長を、ゆるやかに見守ってくれていたのです。


お庭や玄関先でシャボン玉を飛ばせば、そこはもう子供にとって最高の遊び場に。たくさんのシャボン玉がお子さんを笑顔にするのはもちろん、ご近所の子どもたちが集まるきっかけにもなります。親同士の何気ない会話が生まれるチャンスも。家の中から一歩外へ踏み出し、街全体を「大きなリビング」に変えてくれます👇


完璧な家なんてないし、完璧な親にもなれない。でも、それでいいんだ。この大きな”リビング”でなら、不完全な私たち家族も、安心して暮らしていける。そう思えた時、私はようやく、肩の力を抜くことができたのでした😌


完璧な家でなくても、我が家がこの街の一員であることの小さな印。玄関ドアに飾るリースは、「私たちはここにいます」という、ご近所さんへの無言の挨拶に✨季節ごとにデザインを変えれば、道行く人との会話のきっかけが生まれることも。家の中だけでなく外へも意識を向ける、心の変化の象徴としていかがでしょうか👇


【住宅環境と子供の成長】シリーズはいかがでしたでしょうか。少しでも皆さんの役に立つ情報があれば嬉しいです😊




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