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「あなたが必要だ」と言われて、退職を1年半延ばした

退職届を出すと心に決めた年の忘年会で、仲の良い同僚が涙ながらに言いました。
「こたかさんが必要だ」と。
その言葉で、私は退職を取り下げました。

もともとは、2年前に辞めるつもりだった

最初に退職を決めたのは、2024年のことです。

当時の私は、精神的にかなり参っていました。

底意地の悪い社員との軋轢や、
それに対応する素振りの無い上層部に、組織への信頼が低下していました。

仕事への意欲がじわじわと薄れ、
やりがいや楽しさを感じる場面がどんどん減っていった。
こなすだけの「作業」になっていく感覚は、なかなかしんどいものでした。

失望と焦りが、じわじわと積み重なっていくそんな日々でした。

「九州へ移住」という夢は何年も前から持っていて、
準備も少しずつ進めていました。
「もう先延ばしにしたくない」、そう思い、退職を決意しました。

家族や友人、仲の良い同僚には話しました。
理解してもらえることも、そうでないことも、どちらもありました。

10年近く働き、安定した収入もある。
それを手放して、縁もゆかりも無い土地に移る。
理解しにくいのは当然です。

2025年1月に退職届を出す。
そう決めて、毎日を過ごしていました。

忘年会での一言が、考えを変えた

ところが、退職を決意したその年の忘年会で、考えが変わりました。

仲の良い同僚が、涙ながらに言ってくれたんです。

「こたかさんが必要です」と。

正直、驚きました。

自分は、元々自己肯定感が低いタイプで、
そこまで必要とされているとは、正直思っていなかった。
心の底から嬉しかった。

「この人に恩返しをしてから去りたい」と強く思いました。

退職を延期することにしました。

自分とした3つの約束

「恩返しをしてから去りたい」という気持ちを、
具体的な行動に落とし込むことにしました。

自分にした約束は、この3つです。

  • 課のメンバーがやりたいと思ったことを一緒に叶える(伴走する、障壁を取り除く)

  • 今ある仕事を仕訳して、後任にできるだけ負担を残さない

  • 後を継いでくれる人が現れるまで、期限付きで居る

会社の将来とか、昇進とか、キャリアとか、
正直、1mmも興味がありませんでした。

ただ、この3つだけが会社に残り続ける理由でした。

思ったふうにはいかなかったけれど

管理職になると、メンバーのために動こうとしても
「この指示は飲んでおかないと後々厄介」という場面が、どうしてもあります。

全部は叶えられない。
調整ごとに追われ、思い通りにいかないこともありました。

それでも、採用活動をして後任の方を育て、
業務を棚卸しして不要なものを整理する。
地味な作業を続けながら、少しずつ前に進んできました。

1年半かかりました。
でも、自分の中では「合格点をあげていい」と思えた。
そこで、退職届を出しました。

仕事は、人生の数%でしかない

私にとって、仕事は人生の中の数%の要素でしかありません。

でも、そう思っている割に、
実際に仕事が占める時間(8時間 × 22日 × 12か月 × 38年)や
制約(住む場所も、仕事内容も、自分では選べない)は大きすぎる。

そのバランスを整えること。
これが、これからの私のテーマです。


自分に正直に動いて、後悔したことは一度もありません。
むしろ、正直に動かなかったときの後悔の方が、山ほどあります。

もちろん、行動にはリスクが伴います。
だから、少しずつ準備してきました。

  • モノに囚われない身軽さを身につける

  • 足るを知るという感覚を鍛える

  • お金を育てる経験を積む

  • 稼ぐためではなく、生きるために必要なスキルや知識を得る

  • との繋がりをつくる

ちなみに、この記事は九州行きの飛行機で書いてます。
1週間滞在して、住まいを決めてきます。

皆さんにも、決めていたことを誰かの一言で先延ばしにした経験はありますか?


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