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AIでWordPressを開発。作るAIと確認するAIを分けたら、会社みたいになっていた

どうも、久我レイジです。

今回は、AIでWordPressを作る中で、「作るAI」と「確認するAI」を分けるようになった話です。難しい名前も出てきますが、最後は僕が判断する。その役割分担をどう考えたのかを書いてみます。


最近、自分が作っているWordPressの開発環境を見ながら、ふと思ったことがあります。

僕はWordPressを作っていたはずなんです。


自分のサイトに合ったオリジナルテーマを作って、必要な機能を追加して、ちゃんと安全に動くようにする。

始まりはそれだけでした。

ところが今の開発環境には、Orchestrator、Implement、QA、Security、Auditorという役割があります。


そして、その最後にHuman Gate。
人間である僕がいます。

こうやって並べてみると、ちょっとおかしい。

一人でWordPressを作っているはずなのに、だんだん会社みたいになってきました。


AIに作ってもらえば終わり、ではなかった

最初の頃は、もっと単純に考えていました。

僕はコードを書ける人間ではないので、分からないところはAIに聞く。修正したいところがあればAIに頼む。問題が起きたら原因を調べてもらう。


AIがかなりコードを書けるようになったことで、以前なら僕には手を出せなかったWordPressテーマ開発までできるようになりました。

これは今でも、かなり大きな変化だと思っています。

ただ、実際に開発を続けていると、それだけでは怖くなってきたんですよね。

AIがコードを書いて、「できました」と言った。

じゃあ、そのまま本番サイトへ入れていいのか。


最初はそこまで深く考えていませんでしたが、WordPressの規模が少しずつ大きくなり、扱うものが増えるほど、「作れる」と「安心して使える」は別なんだと感じるようになりました。

そこで、実装する役割と確認する役割を分け始めました。

Implementは、実際に変更を行う役割です。

それとは別にQAがいて、ちゃんと動くのか、既存の機能を壊していないかを見る。

さらにSecurityには、表示や機能とは違う視点から確認してもらう。

一人で作っているのに、開発担当と品質管理担当とセキュリティ担当がいる。

この辺りから、少し様子がおかしくなってきます。

「作ったAIが確認する」だけでは足りなくなった 

さらに開発を続けていくと、もう一つ気になり始めました。

実装したAIが、自分で「問題ありません」と判断するだけで本当にいいのか。

そこでAuditorという、独立して監査する役割まで置くようになりました。

Implementが作る。
QAが動作を見る。
Securityが安全性を見る。

そのうえでAuditorが、少し離れた位置から全体を見る。

ここまで来たとき、さすがに僕も思いました。
WordPressを一つ作るのに、監査役までいるのか、と。

実際に一度、Sol Highで6つの専門Agentと独立Auditorを並列で動かして監査したことがあります。

所要時間は22分。そこで13件のUnique findingsが出ました。CRITICALとHIGHは0件でした。

数字だけ見ると、それなりにちゃんとした監査です。

ただ、やってみて分かったのは、役割を増やせば増やすほどいいわけでもないということでした。


全部の変更でSecurityもAuditorも動かしていたら、それはそれで大げさです。時間も使うし、計算資源も使います。

最近はむしろ、どの変更なら誰を呼ばなくていいのかまで考えるようになりました。

一つのAIに、設計も実装も確認も監査も全部やらせることはできます。

ただ、できるから全部まとめるのが一番いいとは限らない。


僕自身、以前は「高性能なAIを使えば、かなりのことを一体で任せられる」と考えていました。

今は少し違います。

AIそのものの能力だけではなく、どの役割を持たせるかを考える時間が増えました。

気づけば、司令塔まで必要になっていた

役割が増えると、今度は別の問題が出てきます。

誰に何をさせるのか。どの順番で確認するのか。

今回の変更はSecurityまで必要なのか。それともQAだけで十分なのか。

全部を毎回フル稼働させれば安心感は上がりますが、それでは時間も計算資源も使います。

そこでOrchestrator。

全体を見ながら、必要な役割へ仕事を振る司令塔です。

ここまで来ると、本当に組織っぽい。


僕一人で作っているWordPressなのに、Orchestratorが仕事を振り、Implementが実装し、QAが確認し、Securityが安全性を見て、Auditorが独立した立場から監査する。

そして最後にHuman Gateがある。

Human Gateという名前は少し大げさに見えるかもしれませんが、要するに最後は僕が判断するということです。

本番へ入れるのか。削除していいのか。大きな変更を許可するのか。


AI側でどれだけ確認しても、そこだけは完全には渡していません。

むしろAIに任せる範囲が増えるほど、ここは前より意識するようになりました。

僕の仕事は、コードを書くことではなかった

これはWordPressを作り始めた頃には、まったく想像していなかった変化です。

僕はコードが書けないから、AIにコードを書いてもらっていました。

だったら僕の仕事は減っていくと思いますよね。
実際、手を動かす作業はかなりAIへ渡せるようになりました。

でも、その代わりに僕が考えることは増えています。

・この仕事は誰に任せるのか
・この変更にはどこまで監査が必要なのか
・AIの判断をそのまま採用していいのか
・どこから先は人間が止めるのか

気づけば僕がやっていることは、プログラミングというより、かなり「組織を作る側」に近くなっていました。


これ、僕には少し面白いんです。
僕は普段、ドラマ制作では監督をしています。

監督だからといって、作品に関わるすべての作業を自分一人でやるわけではありません。

誰に何を任せるかを考え、全体を見て、最後に判断する。

もちろんAIエージェントと人間のチームはまったく同じではありません。


それでもWordPress開発をしているうちに、なぜか似たところへ戻ってきました。

最近は、AIそのものの性能を見るより、「この仕事は誰に任せるべきか」を考えている時間の方が増えました。

誰に何を任せ、どこで別のAIに疑わせ、どの段階で人間が入るのか。


そんなことを考えていると、一人で作っているはずなのに、頭の中ではかなり組織を動かしている感覚があります。

僕はWordPressを作っていたはずでした。

それなのに最近は、コードそのものより「この組織をどう動かすか」を考えている時間があります。


社員は一人もいないんですけどね。
それでも構造だけを見ると、もう結構な会社です。


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この役割分担で開発を続けたあと、復旧の確認にも時間をかけるようになりました。WordPress制作が4週間に延びた経緯も、あわせて書いています。


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