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その議事録、無料AIに投げていませんか? ~カセットテープの文字起こし世代が震える、生成AIと情報コンプラの落とし穴~

みなさん、業務議事録って、会社で作っていらっしゃいますか?

前職は作ってましたが、私の担当ではなくて所長の担当でした。
営業所は会議らしい会議をしないし、本社会議に出るのが所長だけだったので。

今職は派遣社員という立場上、そもそも会議に参加していませんし、その会議もオンラインなのでマイクロソフトの議事録作成ソフトを使ってるみたいです。関係者には後日それがメールで共有されるようで。
後者のやり方が今は主流になり始めてるんですかね。

この議事録というやつ、大学の時にはよく作りました。学生自治会の書記課に所属していたので、議会の議事録作成が一番大きな業務だったのです。
当時は音声をそのまま文字起こししてくれる生成AIみたいな便利な者はありませんから、聞こえにくいカセットの音声に耳を聳て、先輩と二人で手作業でワープロでうちこみました。
この作業を通してキーボードの打ち込みが早くなったと思います。

さて、昨日の記事で不正競争防止法のお話をしましたが、これの4に絡んで非常に気になってきた話題があるんですよね。

共通しているのはどちらも「議事音声をそのまま生成AIにぶっこんでいること」なんです。

ここでも触れたネタでもありますが、業務に絡んでAIを使う件、情報コンプラ的にすごく気になる。

Geminiさんにそのあたりを聞いてみたわけです。

無料AIに音声をそのまま入れるのは「基本アウト」らしい

一番の理由は、AI学習への二次利用リスクです。
無料の個人向けAIに入力したデータは、そのままAIの学習データとして使われてしまう可能性がとても高いんですよね。

議事録の中には、社外に出てはいけない情報が山ほどあります。
お客さんの個人情報、社内の戦略、まだ発表していない新製品の話……。
それを無料AIに流してしまったら、個人情報保護法違反はもちろん、秘密保持契約(NDA)違反にもなりかねません。

ここでやりましたね。営業秘密。
「俺、社長だから別にいいじゃん」という話も通用しません。株主に対する背任になる場合があるからです。
株主だってダメです。場合によっては株価の変動に繋がる恐れもあり、公正取引委員会から「ちょっとお話聞けますか」となることもあります。

会議室の中で話されたことは、きちんと守られるべきなんです。

じゃあ、どうすればいいの?

とはいえ、正しい対策さえすれば、AIを使った文字起こし自体はできなくはない。できれば確かに便利な機能ではあります。

現実的な対策としては、大きく三つ。

一つ目は、企業向けの有料プランを使うことです。
法人契約のAIは、入力データが学習に使われないよう設定(オプトアウト)されているものが多いです。それでも100%安全とは言い切れないので、機密情報は入れない方がいいとは情シスから注意されますが、無料ツールよりは格段に安心できます。

二つ目は、情報をマスキングしてから使うことです。
ただし色で塗りつぶすだけでは、AIの読み取り方によっては見えてしまう場合があるとも言われています。音声丸投げではピーなんて入れる技術がない以上辞めた方がいいですが、テキストを自分の振り返りと今後の課題検討に生かしたいというのなら、「Aさん」「B案」といった形に書き換えてから使うと良いかと思われます。

三つ目は、会社専用の独立したサーバやアプリを使うことです。
最近は社内のセキュリティ基準をクリアした環境を整備している会社も出てきているそうで、ここまでやれるなら安心度は一気に上がります。
ただめっちゃ設備投資費はかかりますからね。あと運用維持するコンプラ意識の高いスタッフも。全社で取り組めるものでもないですね。

「オイシい話」には注意書きが必要です

もし「議事録の文字起こしで副業できる!」という有料記事を見かけたとしたら、そこにコンプライアンス対策についての説明が書かれているかどうかを確認してみてください。

ただ「オイシいぞ」とだけ書いてあるなら、その情報はかなり不完全です。
便利な技術を使いこなすためには、リスクの理解がセットで必要。
当然だと思います。

※本記事は知的財産検定3級の学習記録をもとに、関連条文や調査資料を参照してまとめたものです。法的な判断・アドバイスを提供するものではありません。

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