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モーゼ物語:第3話 王宮で育ったモーゼ――二つの世界の間に立つ青年

エジプト王宮で育ったモーゼ。しかし彼は、自分がヘブライ人であることを知っていました。王宮では豊かな暮らしが続く一方、王宮の外では、同じヘブライ人の民が厳しい労役に苦しんでいました。やがてモーゼは同胞たちの苦しみを目の当たりにします。そして、ある出来事によって、彼の人生は一変します。王宮で育った青年は、なぜエジプトを逃れることになったのでしょうか。


ナイル川から救い上げられた赤ん坊は、ファラオの娘のもとで育てられることになりました。その子の名は、モーゼ。ヘブライ人の家庭に生まれながら、エジプト王家の庇護のもとで成長するという、特別な運命を持った少年でした。

モーゼが少年へと成長していく一方、エジプトでは巨大な王国の建設が続いていました。ナイル川の恵みによって豊かな農地が広がり、王宮には富と権力が集まっていました。

壮麗な建物。巨大な石造建築。神殿。そして王の命令によって働く、数多くの人々。モーゼは、その世界の中で成長していきます。

しかし、王宮の外には、まったく違う世界がありました。そこには、同じヘブライ人の民がいました。彼らはエジプトの支配のもとで厳しい労役を課され、苦しみながら働いていました。レンガを作り、建設のために働き、重い荷物を運ぶ。彼らの生活は、王宮の華やかさとはかけ離れていました。

そしてモーゼ自身も、やがて自分がどこから来た人間なのかを知ることになります。自分はエジプト人ではない。ヘブライ人なのだ。王宮で守られている自分と、王宮の外で苦しんでいる同胞たち。モーゼの中には、少しずつその矛盾が刻まれていきました。

聖書の物語は、モーゼの少年時代を詳しく記録してはいません。
しかし、彼が成人した後の出来事から見ると、エジプトの王宮で育ったことが、後の人生に大きな意味を持つことになります。彼はエジプトの言葉や文化、王宮の世界を知っていました。一方で、自分がヘブライ人であることも知っていました。二つの世界。二つの身分。その間に立つことになった一人の青年。やがて、その立場が大きな転機を生みます。

ある日、モーゼは王宮の外へ出て、同胞たちのところへ行きました。
そこで彼は、ヘブライ人たちが重い労役に苦しんでいる姿を目にします。

そのとき、王宮で育った青年モーゼの中に、激しい感情が生まれました。
彼はまだ、自分の使命を知りません。まだ、イスラエルの民を率いる者でもありません。まだ、神から呼び出された預言者でもありません。ただ、自分と同じ民が苦しんでいる現実を目の前にした、一人の青年でした。

そして翌日。モーゼは、二人のヘブライ人が争っている場面に出会います。

彼はその二人に声をかけます。
「なぜ、自分たちの仲間を打つのか」
すると、一人がモーゼに問い返しました。
「誰があなたを我々の上に立つ者、裁く者にしたのか」
その言葉は、モーゼの心を揺さぶりました。


※本シリーズは『出エジプト記』を中心とする聖書の記述を基本とし、聖書本文にない少年時代の細部については過度な創作を避けています。


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監督:こう爺
お話とプロンプト:ChatGPT
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