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私の居場所は、ゲームの中にあった|Sky 星を紡ぐ子どもたち

前回は私の原点、ドラクエⅤについて書きました。

今回は、大人になってからドハマりしたスマホのオンラインゲームです。



私がこのゲームを始めたのは、コロナが流行り始めた頃でした。

結婚してまだ子どもがいなかった私は、なんとなくインストールしてやってみたのがきっかけです。


最初はどんなゲームなのかもよく理解できず、知らない人にフレンド申請されて、そのまま手を繋ぎ連れ回されたりしてました。

でも何人目かでフレンドになってくれた人が、導いてくれるかのように連れて行ってくれたのがわかり、その人は2つのエリアを一緒に周るといつの間にかいなくなっていました。

このゲームで初めて人の温かさに触れた瞬間でした。


別日にインすると、たまたまその人もオンラインだったので、思いきってワープしてみることに。

相手は私に気がつくと近づいてきてくれて、テーブルと椅子のセットを出してそこに座ります。私もとりあえず真似して座りました。

すると、相手がチャットで話しかけてきました。
どうやら椅子に座ると、チャットができるようです。

そして、いざお喋りしたら日本人でとてもうれしかった。(海外の方もたくさんいます。)

この間のお礼をし、“捨てられた地”というエリアで進めなくなってたので、そこも一緒に周ってくれました。

とても親切で優しい方で、このゲームの素晴らしさを最初に教えてくれた人でした。


その後何回かワープしてみるも、いつも誰かしらと一緒にいて、なんとなくいづらくて疎遠になってしまいましたが。



海外のフレンドも何人かできました。

当時は翻訳機能がなかったので、Gboardにコピペして英語で一生懸命コミュニケーション取っていました。

そしてまたわけもわからず、海外フレンドと原罪に行ってようやく全エリアを一周します。



そしてある日の夜、ゲーム内の温泉があるところでただぼんやりとしていたら、とある子に出会います。

最初はその子と、エモートでコミュニケーションを取って楽しんでいました。

すると、その場にいたもう1人がチャットテーブルを出したので、3人で座ってお喋りしたら全員日本人だったのです。エモート合戦していた子の名前は、ふうかちゃんというそう。

途中まで3人で喋っていたけど、私は眠くなって途中離脱。別れる前にフレンドになりました。


別の日、インしてエリアを周っていると、ふうかちゃんがワープしてきてくれました。

ふうかちゃんは私より数週間早く始めただけなのに、もうSky慣れしている様子で、色んな小技、バグ技を教えてくれたり、裏世界(通常行けない場所)に連れて行ってくれたりしました。



その後も彼女はインが被るたびにワープしてきてくれて、何回も遊びました。

ゲームの世界でも人見知り全開の私は、彼女が来てくれるのがとても嬉しかった。

落ちる前は必ずハグをしてくれて、ゲーム内のアバター同士の触れ合いだったけど、とても温かい気持ちになりました。


そのうち、私からも勇気を出してワープするように。

ふうかちゃんは誰かしらと一緒にいることが多かったけど、私がワープしていくといつも歓迎してくれて、手を差し伸べてくれました。

そうしているうちに、夕方の更新時間にインして、ふうかちゃんと海外フレンド含めた4人でデイリークエストをやるのが日課になっていきました。



夕方はみんなでデイリークエスト、夜はふうかちゃんと2人でエリアを周った後お喋りするのが習慣に。

ふうかちゃんはとてもしっかりした子で、頭の回転も早くコミュニケーション能力も高い子です。

私より一回りくらい下でしたが、私は彼女をリスペクトしてたし、彼女も私のことをリスペクトしてくれているようでした。


彼女とはゲームの話だけではなく、段々お互いのプライベートの話もするようになります。

現役大学生だった彼女の恋愛話は、私も若い頃に戻ったような気持ちになれて聞いててとても楽しかった。

新しいイベントのエリアができると、夜中になるまで2人で探索したり、誕生日には楽器で密かに練習した「ハッピーバースデー」を演奏したり。

雨林というエリアで、ただ2人で雨音を聞きながら寝落ちしたこともありました。

Switchのフレンドにもなり、一緒にあつ森をしたことも。


顔も本名も知らない、住んでる場所も年齢も離れているけど、そこには本物の友情があったと思います。



そんな日々が1年以上は続いたのですが、ある時私の妊娠が発覚します。

するとつわりが始まり、特に夕方ごろはもうひどくSkyができなくなりました。

夜になると少し復活するので、相変わらずやってはいましたが、ふうかちゃんにも新しいフレンドができました。

いつも3人でいて、みんな日本人で年齢も近いようです。


コロナが流行り始めた頃に、ちょうど高校卒業して大学生になったふうかちゃん。

大学に通うために一人暮らしをしていましたが、大学に足を運ぶことはほとんどなく、オンライン授業やオンデマンド授業ばかりだったそう。

そんなふうかちゃんは「大学で得られない青春を、Skyで得ることができた」と前に言っていました。

ふうかちゃんにとっても、Skyは大切な場所だったのです。


正直少し寂しい気持ちもありましたが、ふうかちゃんがそんなふうに楽しそうにしているのは、私にとってもうれしいことでもありました。

そして、邪魔しちゃ悪いかなと思い、私からワープすることはなくなっていきました。

それでも、たまにタイミングが合った時にはお喋りしてたし、その時にLINEの交換もしました。



その後は私は1人でも遊び続けていたけど、やっぱり何か物足りない。

そこで、LINEのSkyをやっている大人のオープンチャットに入り、フレンドを増やしたりしてみました。

でも彼女ほど気が合う人には、出会えませんでした。


そうこうしているうちに、私は出産しだんだんSkyから離れていきます。

ふうかちゃんにも彼氏ができて、夜は彼氏と通話を繋ぎっぱなしにしているようで、Skyで会うこともなくなっていきました。


そして、いつの間にかSkyを開く理由がなくなっていったのです。



今は年に一度、誕生日にLINEを送って、お互いの近況を話しています。

ふうかちゃんは今では立派な社会人になり、彼氏と同棲を始めたと言っていました。

そして、今年は久しぶりにSkyも一緒にやりました。


それだけになっても、彼女はあの頃と変わらない大切なフレンドです。



私にとってSkyはただのゲームではなかった。


だから私は後に、彼にもこの世界を見せてみようと思ったのかもしれません。


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