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高校時代、なぜか気になる人がいた②|同じクラスになる

これは、私が高校時代に出会ったある人との、今に至るまでの交流を綴った思い出の記録です。(全8回)

高校時代から、卒業、再会、そして思いがけない形で再び繋がるまで。 当時の記録を振り返りながら、少しずつ綴っていきます。(最初から読む)

こちらの記事の続きになります。

高校3年生、なんと例の彼と同じクラスになりました。
出席番号順で、私のふたつ前の席。

高2の時にできた彼女とはまだつき合っていたみたいだけど、その子とはクラスが離れました。


クラス全体の雰囲気はとても良く、合唱コンクールで初めて賞を取ったりもして、すごくうれしかったのを覚えています。


その一方で、私自身はなんとなくグループには所属していたけど、心から気が合う子はいませんでした。

なので、同じクラスのいわゆる“陽キャグループ”が楽しそうにしているのを見ると、もやもやした気持ちになっていました。今思うと、羨ましかったのかもしれません。


彼と同じクラスになっても、あいかわらず言葉を交わすことはありませんでした。

私自身の元々の性格もありましたが、“彼とどんな理由であれ少しでも関わったりしたら、彼の彼女に何を言われるかわからない”という気持ちもあったからです。

(彼の彼女と私の関係性については、こちらに物語として書いてます。)


私から見た彼の印象は、真面目で几帳面、誠実そう。そして、感情をあまり出さないようなクールな印象でした。

かと言って“陰キャ”ってほどでもなく、陽キャグループの中に入ったり、幹事をやることもありました。


そんな彼を見ていて、またもや私の中で謎の感情が生まれます。


“あの人、幹事とかやってるけどそんなキャラじゃないよね?”

なぜかそんなふうに思い、なんとなくイライラしながら見ていました。


そんな彼と、1回だけ席が近くなったことがありました。
確か、私の斜めうしろの席だったと思います。


とある授業中、私はとてつもない睡魔に襲われ、思わず机に突っ伏して寝てしまったことがありました。
その状態でうとうとしていると、チャイムが鳴り授業が終わりました。

すると、彼が私の向こう側にいる友達に向かって、大きな声で話しかけたのです。驚いた私は、思わず彼のほうを振り返って見てしまいました。

すると、彼も私のほうを見て、数秒間見つめ合うことに。


この時の私の脳内はこうです。


“やば!目が合った!でもすぐ逸らすのも逆に変に思われるかも”

“でも、どうしよう?なんか言うべき!?”

“…いや、でもむこうも何も言ってこないし…”


私は静かに目を逸らし、机の上を片付け始めました。

彼もまた何事もなかったかのように、友達と教室を出て行きました。


またもや彼と私の間には、何も起きませんでした。


当時「モバスペ」や「魔法のiらんど」などで、ホームページ作りが流行っていました。

私も高2のときに仲良かった子たちとホームページを作り、そこで日記を書いたりしていました。色んな人の日記を読むのも日課でした。

高3のクラスのホームページも、誰かが作ったのかありました。そこでは私は日記のリンクは貼らずに、名前が載っているだけの状態でした。


そして、そのまま彼と会話することなく卒業を迎えました。

卒業式のあと、いつも通り日記を見て周っていると、彼が日記を更新していました。

中を見ると、クラスの一人一人に一言メッセージが書いてありました。
なんて律儀な人なんだと思いつつ見ていると、私へのメッセージもありました。


「もっと話してみたかった」


よく見ると、他の人にも似たり寄ったりの文章でしたが、私はその一言が妙にうれしく感じました。

その気持ちを無性に伝えたくなり、コメントを残すことに。彼の彼女のことももちろん頭にチラついたけど、“さすがにもう卒業したし、最後にこれくらいいいよね”という気持ちになりました。


そうは言っても、みんなが見る場所なので名前を書くのはなんとなく恥ずかしい。

かと言って、誰だかわからないとなるのも意味がない。


迷った末に、私は名前欄に自分の出席番号を書くことに。
またもや、“彼なら伝わるだろう”という謎の自信がありました。


「私も話してみたかった!」
そう書き残しました。


しばらくすると、携帯が鳴りました。
私の日記のコメント通知がきたようでした。

確認すると、名前は番号で書いてあり
「クラスの集まり来ないの?」とのこと。

なんと、そのコメントは彼からだったのです!
名前は彼の出席番号でした。


わざわざ私のところに書きに来てくれた!

クラスのホームページにはリンク貼ってないのに、把握してくれてたんだ…!

うれしい気持ちと、「やっぱり律儀な人なんだな」という気持ちが入り混じっていました。


卒業後のクラスの集まりが、春休み中の別日に設定されてました。

その集まりの幹事が彼と、もう1人いつも幹事をやっている男の子のダブル幹事でした。

もう1人の男の子は、学年のリーダーっぽい人だったので幹事慣れしています。なぜ、わざわざ彼も幹事になったのだろう?

クラスの幹事なんて、1人いれば充分そうだけど…。


私は「どうしようか迷ってる」と返事しました。

すると彼は「おいでよ😊」と言ってくれました。


後日、私は行くことに決めました。
出欠を幹事のどちらかにメールするという流れでした。

私は一瞬迷いましたが、もう1人の幹事慣れしてる男の子のほうにメールしました。

理由は、その男の子の方が単純に親しみやすかったということと、“今後同窓会の幹事をやりそうな、その男の子の連絡先を知っておいたほうが何かと便利かも”という現実的な理由があったからです。

彼と自然に連絡先の交換ができる唯一のチャンスでしたが、なぜか私は彼を選びませんでした。


当日、
「もしかしたら彼が話しかけてくれるかも」
という淡い期待を抱いて参加しました。

飲食店でランチだったのですが、私はいつものメンバーで座り、彼は少し離れた席にいました。


そして、彼はその場から大きく離れることもなく、またもや会話を交わすことなく会は終わったのです。


「もしかしたら、彼も私に何か感じるものがあるのではないか?」なんて少し期待したけど、やっぱり何もなかった。

なんだ、机の上のメッセージと同様、私の思い違いだったのか。

そう思うと、私の中にあった小さな灯火が、静かに消えていくような気がしました。



高校3年間、結局一度も会話らしい会話はしなかった。

唯一交わした言葉はネット上だけ。


でも、 不思議と記憶には残り続けていました。



そして


次に彼と会うのは、社会人になってからの同窓会でした。


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