着物を着て、世界とじゃれあう。──わたしのstill.な装い方
桜が、今年も咲いていた。
白い羽織をまとって立つわたしを、風がふわりと包んでいく。
季節に身を預けるこの感覚が、着物を着る理由のひとつになったのかもしれない。
着物は、かたいものだと思っていた。
決まりごとが多くて、間違えるのが怖くて。
でも今は、
「その人の“呼吸”に合わせて包むもの」だと思っている。
きっかけは、たぶん、自分の輪郭を取り戻したかったからだ。
何かを着ることで、わたしの内側をなぞりなおすような、そんな行為として。

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ある日、子どもと遊びに行った屋内施設で、
わたしはピンクの市松模様の着物を着たまま、巨大な転がる筒に飛び込んだ。
笑われると思った?

ううん、笑ったのはわたし。
着物で、ころころと転がりながら、
「こういう着物の使い方があってもいいよね」って。
文化と遊ぶ。しきたりを抱きしめて、同時にくすぐる。
わたしの着物は、ちゃんとしていて、ふざけてる。
まじめで、自由。
それが、いまのわたしにちょうどいい。
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着ることで、気持ちが整うことがある。
着せることで、誰かの「今日の呼吸」に寄り添うことがある。
着物は“まとう”というより、“一緒に呼吸する”もの。
それが、わたしのstill.な装い方。
もし、着物にちょっと苦手意識があったり、
堅苦しそうって思っている人がいたら、
この写真を見せてあげたいな。
「わたし、着物で回転してます」って。
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読んでくれて、ありがとう。
あなたが、ここにいてくれてよかった。
よければ、ひとことだけでも、残していってね。
still.
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