自分と相手を大切にする怒り方
私が「怒っていい」と自分に言えるようになるまでには、時間がかかった。
それでも、壊さずに伝えることを選んだ夜のこと。
子どもたちの前で、自分の怒りを言葉にしたあの日の記録。
怒りは壊すためにあるんじゃない。
怒っていいんだよ。
ただ、工夫がいるんだ。
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今日は、夫の両親が家に遊びに来た。
でも私は会わなかった。
同窓会に行ってるんだと、夫は説明した。
それでいいと思った。
私の中の壁は薄くて、他人の感情が素通りしてくる。
だから、時には耳をふさぐように、目を閉じるように、
「その場所には行かない」
という選択をすることが必要だと、ようやくわかってきた。自分と相手を守るために。
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夫の両親が帰ったあと、
私は改めて、自分はそういう感覚の持ち主なんだと、夫に丁寧に説明した。決して夫の両親を貶めたり、彼を責めることは言わなかった。
でも、彼はこう言った。
「会社でもいるよね、合わせられない人って」
一瞬で、私の中の怒りが起きた。
いや、これは怒って当然だと思う。
私は合わせられないんじゃなくて、
合わせすぎて壊れたから、人と距離を取ることを選んでいるのだ。
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理詰めで返した。
言葉を整えて、後で言った言わないにならないように、録音もした。
私の言葉を、私の形でちゃんと残した。
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でもそのとき、娘たちもまだそばにいた。
修羅場の空気に、「そんな話しないで」と泣きそうになっていた。
私は娘たちにごくごく冷静にこう言った。
パパには悪気はないんだよ。
でも、悪気がないっていうのは、
ときに一番ひどい形で人を傷つけることもあるんだよ。
だからママは怒ってるの。
怒っていいの。ママの中にも、大事な気持ちがあるから。
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でもママは、パパのことが嫌いなわけじゃないよ。
パパにはあとで「失敗しちゃったね」って言ってあげて。
「大丈夫だよー」って言って、ぎゅーしてあげて。
ママも、怒るのが治まったら、ちゃんとパパを抱きしめるから。
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夫が以前、私に言った言葉がある。
「still.は母子家庭だから、親戚づきあいが楽だと思ったんだよ」
それが理由で結婚したって。
あとで照れ隠しだったと言ったけど、
私はそれを一生許さないって決めてる。
夫は、時々悪気なく、どうしようもなく酷いことを私に言うことがある。
それでも、私は怒りに飲まれないように、
感情を整えて、娘たちの前に立つ。
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怒りは、壊すためのものじゃない。
怒りは、わたしがわたしでいるためのもの。
家族を守るってことは、
ときに「怒ることを見せる」ことでもあるんだと思う。
still.
2025年4月13日
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読んでくれて、ありがとう。
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その「ふるえたこと」を、
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よければ、ひとことだけでも、残していってね。
あなたが、ここにいてくれてよかった。
still.
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