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【エッセイ】41 シークレットネームはジャック

私が通っていた中学校は、町にひとつしかなかった。


そのため、一学年に9クラスもあった。


だから、同じ学年でも知らない人は多い。


「私の赤毛のアン」でも書いたように、反対に私の地域の小学校は人数が少なかった。


なので、中学校に入っても仲が良くクラスは違っても、一緒にバスで帰ったりしていた。


その日は、一緒に帰ろうと思って、いつも天真爛漫な女の子の友だちを迎えに行った。


なにしろ、小学校時代は人数が少なくてクラス替えもなかった。


女子が私を含め最終的に9人しかいなかった。


その中でも、特に仲が良かった子たちがいた。


天真爛漫な彼女もその1人である。


教室の後ろの出入り口から覗いて、その子をさがしている時、運命の出会いが私を襲った。


カッコいい。


あんな人、このクラスにいたっけ?


それは、1年生の9月の出来事だった。


よく、そのクラスにはその子を迎えに行ってたのに、それまで気がつかなかった男の子。


また、一目惚れしたのである。


「また」と書いたが、時系列でいえば「胃管の彼」より、こちらの一目惚れの方が先である。


それから、3年間ずっと片思いの恋が始まった。


きっと、彼を見つけた時は恋のキューピットが私に矢を放ったのであろう。


私はけっこう惚れっぽい。


それも、面食いだ。


彼ははっきりした顔立ちで、目が大きく、眉も濃かった。


私の態度を見れば、好意を抱いてることがバレバレだったろうと思う。


実際、彼にはバレていたようだった。


だけど、私とアンの間で彼の話をする時は周りにわからないようにしていた。


私たちが考えたあだ名は「ジャック」。


なぜ、このあだ名だったのかは忘れた。


私のアルバムには、彼の隠し撮り写真がけっこうある。


それは、中学校の体育祭などのイベントの際に隠し撮りしていたものだ。


特に残っているのが、修学旅行。


隠し撮りするには、絶好のチャンスだった。


でも、今考えれば彼に対して失礼なことをしていたと、反省する。


たとえ好意を抱いていても、隠し撮りはストーカー行為だろう。


今の時代なら、訴えられてもおかしくないかもしれない。


それにもし、彼と反対の立場だったら、私は怖い思いを抱いていたかもしれない。


またもやだが、時を超えて謝りたい気持ちだ。


そんな彼に、ちゃんとした告白は恥ずかしくてできなかった。


だけど、どうやってそうなったのかは思い出せない。


中学校を卒業してから少しの間だけ、お付き合いをさせてもらった。


実をいうと、私の初接吻の相手だ。


どういうシチュエーションでそうなったかは、ご想像におまかせする。(笑)


でも、進学した高校も違ったし、お付き合いは長くは続かなかった。


この話は、超若かりし頃のいい思い出として、今でも私の中に残っている。


これもまた、私の人生の糧となった青春の1ページである。


まさかnoteで彼のことを書く日がくるとは、夢にも思わなかったが。


ジャック、楽しい青春時代をありがとう。





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