お題に合わせて駅に集合するゲーム、爆楽しい。
春だなあ。
お題に合わせて駅に行くゲームでもやるか。
例えば「声に出して読みたい駅」なら、参加者それぞれが心に思う駅に向かい、合流を目指す。
ちなみにこの場合の私の答えは「落合南長崎」
長いのに語呂も悪くなく、ちょっと良い声でしっとりアナウンスしたくなるから。
思い立った私は、どんな思いつきの誘いも絶対にOKしてくれる先輩に連絡。
「めっちゃ面白いね!」という一言とともに都合の良い日付が送られてきた。
話が早くてありがたい。
▍必要なもの
① お題
② 一日乗車券
③ 路線図
① お題
当日即席で考えてもいいが、お題を考えるのもこの遊びの醍醐味なので、たっぷり時間をかけて楽しむ。
筆者考案
・強そうな駅
・声に出して読みたい駅
・芸人のコンビ名みたいな駅
・ヒロインの苗字みたいな駅
・なりたいものの名称が含まれている駅(相手への理解度が問われる)
どうしようもないときのチャンス問題
・人が多い駅
・東京と言えば
・オタクの街と言えば
・数字が入っている駅
② 一日乗車券
多くの移動を伴うため、一日乗車券を利用。
駅のバリエーション、難易度、価格を考慮した結果、今回は「東京メトロ・都営地下鉄共通1日乗車券」を使うことにした。
③ 路線図
やる気がみなぎっている私は、事前に路線図を印刷。当然カラー。
1週間くらい前からひたすら駅名を眺め続けた。
※どちらも路線図としての機能は同じだが、文字の大きさなど微妙に印象が異なるので両方掲載。
▍事前打合せ
日程調整の際、先輩が気を利かせて「最初は同じ駅に集合してから始める?」と提案してくれたのに対し、
「いや、自分は全然初手からお題でやるつもりでしたね」
と、謎のストイックさを見せつける筆者。
「せっかくだもんね!」と二つ返事で受け入れてくれた先輩の寛容さに頭が上がらない。
なお、1問目のお題は私が決めることになった。
────そして当日を迎える。
▍第1問:「芸人のコンビ名みたいな駅」
各々の自宅から出発。
自分が考えたお題ということもあり、頭の中には既に「流石にコレだろ」という回答があった。
が、もう一度しっかりと路線図を見てみる。
頭の中で「ど〜も〜👏」という音声を再生しつつ、片っ端から駅名を読み上げていく。
青山一丁目
……ちょっとあるな。爽やかな感じの若手かな。
雑司が谷
御成門
妙典
うん、悪くない。
この辺りはローテンションな感じの、センスとテクニックで魅せるコンビっぽい。
妙典には多分コアで渋めのファンがついてる。
小竹向原
出た〜、苗字を2つ並べる系ね。
これは悩ましい。
しかしこの系統の中にはもっと強い駅があるので、私は今回そっちで行こうと思っている。
お互い無事に目的の駅に到着。
駅名がわかる写真を「せーの」で送り合うことに。
\せーの!!/


クソ!!!!
方向性から違った!!
苗字掛け合わせじゃなかったか…。
「「ど〜も〜👏」」
「若松と」
「河田で」
「「若松河田です、よろしくお願いします〜」」
って声が完全に聞こえてきたけどな…
第1問は合流失敗ということで、先輩に電話をかける。
「カタカナが入っているところと、『もん』って響きがなんとなく芸人っぽいなと思って選びました」
確かに私も候補に「御成門」があったわけで、やはり「もん」は響きとしてキャッチーだよなと改めて思う。
「上野広小路」も良いかなと思ったんですけど、コンビというより落語家っぽいなと思ってやめました」
「上野広小路 光楽」
いそう。
あとコンビじゃなくてピンとかトリオっぽい駅もあるので、派生形のお題も作れそうだ。
次は先輩が出題。
▍第2問:「随分短い階段だな」
ええ…?(困惑)
路線図を見て「ここか?」と思い、駅に向かうもどんどん自信がなくなってくる。
「冷静に考えると、誰もが階段を連想するわけではないし、短いも主観だよな、と思い始めた」と、先輩からも弱気な連絡がきた。
確信が持てないまま到着。
\せーの!!/


合流成功!!
先輩曰く、「9段は少ない」ということらしい。
でも実は階段自体は100段くらいあって、自分の9段下に何かがあるというメッセージの可能性もないか?
……何があるんだろう。
そもそも「九段下」ってどういう由来でつけられたんだ。
ちょうど桜が満開だったため、千鳥ヶ淵で花見を楽しんだ。
続く3問目も先輩が出題。
▍第3問:
・カレーをスパイスから作っている人が住んでいそう
・コーヒーを豆から挽いている人が住んでいそう
・並んでいる文字が風水的に良さそう
1つの駅に対してヒントが3つ。
前半2つで迷ったが、「風水的に良さそうな文字」でピンと来た。
私も事前に路線図を見て、この駅には色々なお題がつけられるなと思っていた。
これはかなり自信がある。
時間をずらして別々に出発。
迷いなき足取りで向かった。
\せーの!!/


はい、きた。清澄白河。
字面にオーラがあるもんね。浄化されそう。
自分の場合は、「回復魔法を使えそうな駅」でもいいなと思っていた。
続いて、筆者出題。
▍第4問:「喧嘩に強そうな駅」
・バトルや戦ではなく、あくまで喧嘩
・地域のイメージではなく、字面と響き
(※つまり「治安の悪い駅」ということではない)
筆者 「私は完全にこれ1択ですね。迫力があります」
先輩 「2つで悩んでます。片方は強いんだけど、可愛く捉えられる可能性もあるんだよね。どっちかな…」
筆者 (……可愛く捉えられるって何…?)
そして、それぞれ心に決めた駅へ。
\せーの!!/


うわ、勝ってる…
勝鬨をあげちゃってる……そら強いわ…
しかし私の馬喰横山も負けていない。
なんと言ってもB音から始まるから。破裂音だから。
声に出したら「ブァクrrロヨコヤマァ」だよ。
そのうえ馬を喰ってるからね。「食」じゃなくて「喰」なのも迫力がある。
先輩に電話をかけて、選んだ理由と解説を聞いた。
「馬喰横山、迷ったやつです!! 悔しい!!
声に出したら強い響きだけど、でも後半の「よこやま」が若干弱いかなと。
勝どきは、『ドキッ♡』っていう可愛いイメージにもなりかねないなと思ってました」
馬喰横山、候補にあったのか…!
かすりもしないなら諦めもつくが、今回はかなり悔しい結果になった。
次は先輩出題。
▍第5問:「スナックのママっぽい駅」
お題を言われて路線図を見る。
とある駅と目が合ってピンと来たが、一応全駅をチェック。
芸人のコンビ名同様、頭に「スナック」をつけて駅名を読み上げてみる。
うん、やはりここだと思う。
\せーの!!/


やはりな。
一見広いテーマに思えるお題だが、回答は一つになりやすい、良い問題だと思った。
今のところ全て先輩のお題で合流成功している。
次こそは私のお題で成功したい。
▍第5.5問:「ヒロインの苗字っぽい駅」
瑞江が名前っぽい駅名なので、今度は苗字で。
だが、思い浮かんだ駅が結構遠かったため、時間の都合で断念した。
と、ここで先輩が一言。
「もしこのお題でやるとなったら、行こうとしてたのは綾瀬でした」
ッシャアッッ!!!
私も綾瀬に行くつもりだった。
エア合流達成。
綾瀬は、なんか綺麗な響きでいいよな。
千代田線の緑色もクリーンな感じがしていい。
あと多分確実に綾瀬はるかのイメージに引っ張られている。
私が次のお題に悩んでいたところ、小回りの利く範囲でそれほど時間がかからず移動できそうなお題を先輩がくれた。
▍第6問:「この世界ではトップだろ」
すごく気になるし、このお題でやってみたいけど全く意味がわからない。
・世界というか、カテゴリ
・似た駅名の中で、1位だと思われる駅
・瑞江から約30分以内
筆者 「うーんと、例えば『東大前』って、いわゆる日本のトップ大学じゃないですか。そういう理解でいいですか?」
先輩 「いや、そこまで厳密じゃなく、主観での評価ですね。でも1位だと言って否定する人はいないと思います。
『〇〇前』っていう駅はいくつかありますよね。そういう、似た駅名の中でのトップです」
なるほど、そうなると「〇〇町」とか「〇〇谷」の類か。
しかし分類したは良いが、「〇〇町」も「〇〇谷」も、これぞトップだと言い切れる駅がすぐに浮かばない。
「田」が付くものもあるにはあるが、若干少ないのでカテゴリとまでは言えなそうだ。
しばし路線図を見てついに閃く。
────────橋?
「飯田橋」「新橋」「浅草橋」
など、それなりに種類もある。
そして橋の中で王冠を与えるなら……
私は顔を上げ、駅に向かった。
\せーの!!/


満場一致。2人だけど。
国を背負ってるもんな。
時間的に本日最後のお題となったが、ラストにふさわしい良問だった。
ありがとう、先輩。
▍振り返りと別解
無事合流を果たした我々は、お題を振り返って感想を言い合ったり、別解を検討したり、路線図を見ながら新たなお題を考えたりした。
「板橋区役所前」は独特の世界観を持ってるコンビっぽい
「溜池山王」は喧嘩じゃなくて、もっと高度な武道における王だと思う
「泉岳寺」「水天宮前」はお金持ちお嬢様のイメージ
路線図を見て、ああだこうだ言っていると、先輩がふと呟いた。
「またやりたいですね」
まさかの第2弾開催決定。
────持つべきものは、友。
▍意外なメリット
この遊びは地下鉄で移動するだけなので、雨の日でもできるということに後から気付いた。
電車でもバスでも同じことはできるが、地下鉄だと特に天気の影響を受けにくい。
また、乗車券を見せたら割引サービスがある場所もあったらしい。
▍まとめ
効率度外視のはちゃめちゃな移動距離なので乗車券分の元は取れるし、相手の回答と解説を聞くのは面白いし、合流できたら絆は深まるしで、非常に楽しかった。
また、降りたことのない駅を散歩するのも新鮮でよかった。
「用があるからその駅に向かう」が通常の外出の流れだが、この企画はお題との合致&仲間との合流が目標なので、何があるのかよく知らない駅に辿り着くことがままある。
現代社会においては珍しい、 アルゴリズムによって仕組まれていない偶然の出会いである。
私たちはいくらでも、自分たちで勝手に楽しくなれると思う。
帰り際、先輩が言った。
「非常に有意義な一日でした」
私もそう思います。
《完》
▍関連記事:先輩シリーズ
先輩が断らなかった誘いシリーズ。今後も増える予定である。
