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「かもめ食堂」で学ぶフィンランド語

note「フィンランド語と大阪弁て似てるねん」に書いたが、Duolingoで学び始めたフィンランド語が母国語大阪弁と似ていて、むっちゃ面白い。

ネンネン、インイン、あーあー言いがち。
小さい「っ」の出現率が高くて弾みがち。

フィンランド語への親近感が止まらない。


折しも映画「かもめ食堂」が公開20周年を記念してリバイバル上映中。好評につき上映期間延長が決まったシネスイッチ銀座で観てきた。(さらに延長され、5/1以降まで上映されるそう)

上映中の作品のポスターが掲示されたシネスイッチ銀座入口。「かもめ食堂」の上の「私たちの話し方」も観たい作品。

以下、ネタバレ、suomi(フィンランド語)バレを含むので、これから観る方はご注意ください。

聴き取れた単語たち

「かもめ食堂」に出てくるフィンランド語、むっちゃ聴き取りやすい!

日本人向けにやさしい表現を使っているのかもしれないけれど、ネイティブの演者さんの発音がカタカナで聴き取れる。

hän(ハン)は「彼女」
pieni(ピエニ)は「小さい」
lapsi
(ラプシ)は「子ども」

「かもめ食堂」と「子ども食堂」

日本語字幕が出るので、答え合わせができるし、字幕がヒントになって音と結びつく。

「かもめ食堂じゃなくて子ども食堂ね」

聴こえてくるフィンランド語と字幕を照らし合わせ、知っている単語 lapsi(子ども)を手がかりにパズルを埋める。

「かもめ食堂」は ruokala lokki
「子ども食堂」は ruokala lapsi

ruokala (ルオカラ)が「食堂」
lokki(ロッキ)が「かもめ」

ここで「あの本にあった!」と思い出した。

「文法書というより読みもの」という評判を聞いて取り寄せたら、読みものとして面白い(著者はフィンランド語学習の本や辞書を書かれている吉田欣吾先生)上に文法もわかりやすい。

Duolingoのサバイバル学習(メジャー言語にはある解説がフィンランド語にはない)のハテナが解消されていく。

名詞の最後に「a」がついたりつかなかったりする謎は「目的語のしっぽに a がつく」のだとわかり、「エスペラントの n か!」とガッテンした。

そんな「フィンランド語のしくみ」で出会っていたruokala (ルオカラ)。名詞に la をつけると「〜の場所」を意味する言葉を作れる。その例のひとつとして登場していた。

ruokala (ルオカ)は食べもの(food)
ruoka + la = ruokala (食堂)

ruokala lokki(ルオカラ ロッキ)で「かもめ食堂」‼︎

点と点がつながる。映画のストーリーを追いつつDuolingo学習の伏線回収ができる。

あの言葉、ほんとに使うんだ!

「かもめ食堂」のシーンが日替わりで描かれていくので、食堂まわりの表現がたくさん出てくる。

「いらっしゃいませ」
Tervetuloa(テルヴェトゥーロア)

「ありがとう」「ください」
Kiitos(キートス)

「closed」のサインは kiini(キーニ)

食べものや飲みものを出すときの「どうぞ」は Ole hyvä.(オレ ヒュヴァ)

「良い」「おいしい」とほめるときは
Hyvä!
Hyvää!
伸ばすかどうかの分かれ道は不明。

「こんなに(so)」の niin(ニーン)も何度も出てくる。

「バイバイ」のMoi moi(モイモイ)もどこかで使ってた。

Tämä on (タマ オン)「これは〜」
Tuo on
(トゥオ オン)「あれは〜」
Se on
(セ オン)「それは〜」

what is の疑問文を作る Mita on(ミタ オン)
where is の疑問文を作る Missa on(ミッサ オン)

Duolingoやaudibleで聴いた表現が出てきて「ほんとに使ってるんだ!」となった。本で知った人物が実在するのを確かめて興奮する感覚。

学んだ言葉が生きている。生きた言葉を学んでいる。

Anteeksiの守備範囲の広さ

Excuse me. にも Sorry.にもなる
Anteeksi.(アンテークシー)

「なんですか?」と聞き返すときは
Anteeksi? 

Anteeksi mutta〜(アンテークシー ムッタ)
「ごめんなさい、でも〜」

mutta(ムッタ)は英語のbut
むっちゃ大阪弁ぽい。

pullaの正体

Kahvi(カフヴィ)も何度も出てくる。
最初のうちはコーヒーだけ。
おにぎりは売れない。

シナモンロールを焼くと、いいにおいにつられて、いつもは店の前を素通りしていた仲良しおばさまトリオが初めて店に入ってくる。

Kahvi ja pulla.(カフヴィ ヤ プッラ)

ja(ヤ)は and

Duolingoによく出てくるけど英訳もそのまま同じpulla(プッラ)の正体はフィンランド名物「シナモンロール」だった。  

おまじないの「言葉」のsana 

おまじない」と字幕が出たとき

sana(サナ)

が聞こえた。

意味は「単語(word)」。「おまじない」は、なんちゃらサナと言うらしい。カタカナ発音だからこそ聴き取れる2音の単語。

「〜も」のmyös

「私も同じのください」は Minulla myös と聞こえた。後で調べると、

Minulle myös.(ミヌレ ミョス)

という言い方があるらしい。「〜も」を意味する myös(ミョス)だけは聴き取れた。

マリメッコとマサコ

観終わって、フィンランド語とフィンランド人とフィンランドへの親しみがさらに募った「かもめ食堂」。

3人の日本人の一人、「まさこ」を「もたいまさこ」さんが演じていたのも大きい。

役名まさこ。
演者の名前も(myös)まさこ。

何度も名前を呼ばれる「まさこ」がくすぐったかった。

「私もマサコです」
Mina olen myös Masako.

「私の名前もマサコです」
Minua nimi on myös Masako.

マ行で始まる単語が多いのもフィンランド語と大阪弁の共通点かも。

むっちゃ、めっちゃ、まいど、もうかりまっか。

ムーミン(Muumi)もマリメッコ(marimekko)もマ行。

マサコもマ行。

フィンランド語の中には「ma」の音がたくさんある。
Suomen kielessä on useita esiintymiä "ma"-äänteestä.

kielessä kieli(言語)+ -ssa(〜の中に/で)
「言語の中に」

-ssa の懐深さと奥深さについては「一茶は俳句が得意っさ」noteを。




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脚本家・今井雅子📚言葉遊びが好きな物書き 目に留めていただき、ありがとうございます。わたしが物書きでいられるのは、面白がってくださる方々のおかげです。