不器用な私が研究を諦め、ITの力で職場を変えた話
三度目の企画のりです。
今回は、私の過去と現在の仕事について紹介したいと思います。私自身の紹介でもあるかもしれません。
私は入社してから紆余曲折ありましたが、諦めずにいろいろな道を模索したからこそ今の自分があると思っています。
これから新しい会社に入る新人の方々も、最初に配属された部署でつまずいたとしても自分なりの道を探してみることが大切だと感じています。
私の現在の仕事は、MicrosoftのPower系ツール(PowerAppsやPowerAutomateなど)やSharePointを使ってアプリやシステムを開発し、業務の効率化をサポートすることです。
現在は私が所属している研究部署内の業務改善が主な対象ですが、将来的には他の部署にも広げ、より多くの人に役立つシステムを構築していきたいと考えています。
研究の道に疑問を感じた日々
とはいえ、入社当初の私は研究部署らしく様々な研究業務に取り組んでいました。研究といえばだいたい定番の、新材料の合成だったり材料表面の観察・分析だったりです。
会社の将来を担う研究に携わるということで、それはもうワクワクでした!
そう、最初のうちは・・・
私は、日が経つにつれ次第に「もしかして研究作業は自分には向いていないのでは?」と考えるようになりました。
その原因は私の性格と手先の器用さにありました。
まず、私は手先が不器用です。
研究ではピンセットで小さい粒を掴んだりマイクログラムレベルの量を測るなどの細かい操作が求められ、ガラス器具のような壊れやすい実験器具を扱うこともあります。
ただでさえ手先が不器用な私ですが、そこに慎重すぎる性格が加わり、実験が思うように進まないことがありました。
そして慎重になりすぎても結局ミスをしてしまい、ガラス器具を割ってしまうことさえありました。。。
当然研究が全然進まないので上司には散々怒られ、同期と比べても全然成果が無いことから、会社に行くのが嫌になり、転職やネットビジネスを考えるほど辛くしんどい日々でした。
転機となったプログラミングとの出会い
そんなときに出会ったのがPythonやExcelVBAエディタといったプログラミングでした。プログラミングなら、実験器具を扱うのではなくデータをもとに分析や処理ができます。
私はExcelVBAを使って、複数のCSVファイルを1つのExcelファイルにまとめたり、見やすいグラフを自動生成するプログラムを作成したりしました。
複数のCSVファイルを1つのExcelファイルにまとめる方法については下記の記事でも紹介しています。
またPythonを利用して、過去のデータをもとに回帰式を作成して入力値から予測値を出すプログラムを作ることで、研究チームのサポートに徹しました。
それだけでなく、提出が必要な複数のPDFファイルをまとめて1つにするプログラムもPythonで作りました。下記の記事がその例です。
ローコードPower系ツールで更なる効率化へ
さらにPower AutomateやPower Appsを活用し、業務のあり方そのものを変えるアプリを開発しました。例えば以下のようなものです。
実験室の安全点検アプリ:
紙ベースの点検作業を完全デジタル化し、写真撮影や点検結果記入を1つのアプリで完結させることで、工数を半分以下に削減。部外にも反響が及び導入サポートまで実施。承認申請アプリ:
複数のシステムを介して行われていた報告書の承認申請フローを、1つのアプリ内で完結できるように改善。
他にも以下の記事のような、アンケート回答の効率化も実現できました。
こうして私は、ピペットやフラスコを手放し、代わりにパソコンとメモ帳を武器にデータ分析やシステム開発に取り組む道を選んだのです。
仕事が楽しいと思えるようになるまで
最初の頃は苦しく辛い日々で、決して楽な道のりではありませんでした。
しかし今、ITの力で職場の業務を効率化し、みんなの役に立つことができるようになってからは仕事が本当に楽しくなりました。
会社を辞めなくて良かったと思っています。
私は元々システム開発の専門家ではなく、研究者としてキャリアをスタートしました。
そしてひとつの仕事がうまくいかなくても、違う道を模索することで新しい可能性が開けることを実感しました。
「ひとつのことがダメでも、もしかしたら自分に向いている別の何かがあるかもしれない。」
これから仕事を始める新人の方はもちろん、もし今、仕事に悩んでいる人がいたら、ぜひ諦めずに新しい道を探してみてほしいと思います。
