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【連作掌編】『ココロぐんだん!』 第3話「ネタミーのほしい未来レーダー」|「いいなあ」は、始まりの合図かもしれない

前のお話

『ココロぐんだん!』 第3話 「ネタミーのほしい未来レーダー」 作:MMPP.K

 その日、心の部屋で、ネタミーの頭がピコン、と光った。

 ネタミーは、ほしい未来を探すレーダー係。
 でも、ときどき自分でも驚くものを見つけてしまう。

「また光ってるぞ」
 プンプン丸が言った。

「わかってるって」
 ネタミーは、耳をふさいだ。
「止めようとしても、勝手に鳴るんだ」

 レーダーの先には、キラリンがいた。

 キラリンは、心の部屋に小さな希望を届ける係。
 暗い場所でも、見つけられるくらいの光を持っている。
 小さくて、でもまぶしい。

 キラリンは、楽しそうに前を見ている。

「いいなあ……」
 ネタミーは、小さな声で言った。

 その声を、ニコニコ隊長が聞いた。
「なにが、いいなあ?」

 ネタミーは、しばらく黙っていた。
 それから、ぽつりと言った。
「……ああなりたい」

 そこへ、ワクワク博士がやってきた。

 ワクワク博士は、知らない世界を面白がる係。
 怖いものでも、まず見てみたくなる。

「いいぞ!新しい道が見つかった瞬間だ!」

「え?」
 ソワソワくんが止まった。
「ネタミーが?」

 テレちゃんは、そっと聞く。
「それって、いやな気もちじゃないの?」

 ネタミーは、レーダーを指でなぞった。
「ちがうよ。これ、ほしい未来を見つけるやつなんだ」

「ほしくなかったら、光らない」

 レーダーは、キラリンのほうを向いたまま、静かに光っている。

 考え杉田くんは、腕を組んだ。
「行きたい場所が、見えてるだけかもしれない」

 ネタミーは、
 ちょっとだけ胸をはった。
「だからさ、
 べつに悪いことじゃない」

 そのとき、キラリンがふり返った。

「どうしたの?」
 やさしい声だった。

 ネタミーは、一歩、近づいてみた。
 レーダーが、ピッ、と鳴る。

「いっしょに行く?」
 キラリンが言った。

 ネタミーは、少しだけ考えて、うなずいた。

「……うん」

 歩き出すと、レーダーの音は小さくなった。
 でも、消えなかった。

「まだ、先があるってことだな」
 プンプン丸が言った。

 ニコニコ隊長は、にこっと笑った。
「道しるべは、消えないほうがいいんだよ」

 ノートには、こう書かれた。

「うらやましいは、行きたい未来の方向」


第4話「ソワソワくんの大さわぎ」
第2話「がまんしすぎた日」
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