この冬、またおでんを作ることになった話No.122
この冬、すでに一度おでんを作った。
そのときの記事には、
次の登場は『いつになるのやら』的なことを書いた。
『おでん』って案外手間がかかるので、躊躇してしまうメニュー。
作るのは嫌いじゃない。
作ってしまえば、温めるだけ。
ただ、気合いがいる料理だと思っている。
下茹でとか面取りとか。
だから、この冬にこんなにも早く、
もう一度作るとは、正直あまり考えていなかった。
おでんは、突然やってくる
ところが、その「次」は思いのほか早くやってきた。
年末年始に帰省している次男と夫と、
何気なくつけていたテレビ。
たまたまみかけた、2つの番組。
ひとつ目は
日本人のおでん職人んさがフィンランド人におでんを食べてもらい、人気具材のナンバーワンを決める番組。
もうひとつは
日本47都道府県民に「好きなおでんの具」を聞き、ナンバーワンが何県あるかというクイズ番組。
こういう「たまたま重なる『おでん』かぶり」がきてしまった。
大根は、やっぱり大根だった
日本の47都道府県では、
なんと 45件で「大根」がナンバーワン。
ただ大分県と高知県だけが違った。
大分県と高知県では何が一位だったか、
夫も息子もみてなかった。
大分県出身の夫は、大分は『卵』だと言い切る。
でも、だれも本当の答えを知らない。
「めっちゃ気になるやん」 と思いつつも、誰も答えを知らない。
他45都道府県は迷いのない結果。
『しみた大根』の安心感は、たぶん国民的なものだと思う。
もちろん、私も一番好き。
一方で、フィンランド人のナンバーワン争いは少し違っていて、
餅巾着
ちくわ
牛すじ
この3つが、互角に争っていた。
結果は『餅巾着』が一番人気。
同じ鍋の中でも、見る人が違えば、心を掴まれるものも違う。
「一人じゃ絶対作らない」
その番組を見ながら、次男がぽつりと言った。
「おでんなんて、一人じゃ絶対作らないよね」
そりゃそうだ。
おでんは、量も手間も、少しだけ『誰か』を前提にしている料理。
確かに、私も夫がいなかったら作らない。
新年早々、
前に書いたおでんの記事
テレビ番組を2本
次男のひと言
この3つが、重なって、
気づけばもう、頭の中に鍋が浮かんでいた。
余ったお餅の行き先
さらにちょうどいいことに、
お正月に余ったお餅を、実家からもらってきていた。
普段、我が家のおでんに
餅巾着は登場しない。
でも、余っているお餅とテレビで『餅巾着』を観たから、
少しだけ、遊んでみたくなった。
白菜ロールもち、という名案
白菜でお餅をくるっと巻いて、
名付けて 「白菜ロールもち」。
餅巾着ほど主張せず、
でも、ちゃんと餅の存在感がある。
食べてみてわかったことは、
・思ったより存在感があり過ぎて、食べにくかったってこと。
・すこーしずつ食べないと、危険だってこと。
・サイズは半分にするべきだったってこと。
・油揚げじゃないから味がしみないこと。
改善の余地あり。
でも多分、次は登場しない。

結局、鍋いっぱいになる
あれこれ考えつつも、
出来上がった鍋は、結局いつも通り。
大根があって、
卵があって、
少し変わった具がひとつあって。
それだけで、十分だった。

前にも、同じことを書いていた
「次はいつになるのやら」と書いていた、
この冬最初のおでんの記事。
読み返すと、
そのときの自分も、たぶん本気でそう思っていた。
おでんは、計画して作る料理。
でも
誰かの帰省とか、
テレビの向こうの鍋とか、
そんな小さなきっかけで、
ふっと戻ってくることもある。
次はいつになるだろう。
また「案外早く」かもしれない。
夫が「おでん食いてえなあ」っていう一言なのか、
お隣から大根を頂いた時なのか、
まだ誰にもわからない。

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