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iPhone 背面パネル4製品を全部買って比べてみた──MYNUS / Nudient / NOMAD / Süti


はじめに——背面パネルを4つ、全部買った

以前「iPhone 17 Pro を裸で使い続けたい Apple 信者の最終結論」というnoteを書いた。

iPhone はできるだけ裸で使いたい、でも背面のガラスとカメラだけは守りたい。その折り合いの付け方として「背面パネル」というジャンルに行き着いた、という話だ。側面もボタンもポートも覆わず、Apple が iPhone に搭載した MagSafe を使って、磁力だけで背面にピタッと留める。貼るのも外すのも一瞬で、本体の厚みもほとんど変わらない。個人的には、この磁力だけで成立する潔さこそ、背面パネルのいちばんスマートなところだと感じている。だから Apple が計算し尽くした側面の感触も、ボタンの押し心地も、そのまま手に残る。そもそも 17 Pro の側面は、隠してしまうのが惜しいほど作り込まれている——航空機にも使われる 7000 系アルミを温間鍛造した一体成形のユニボディだそうで、その素材と構造の話は Business Insider Japan の独占取材、西田宗千佳さんが書かれた「『iPhone 17 Pro』と『iPhone Air』に隠された驚きの素材と構造」が詳しい。

なぜそこにこだわるのかは前回さんざん書いたので、ここでは繰り返さない。

過去のnoteでも何度か書いてきたとおり、私はもう15年以上 iPhone をケースに入れずに持ち歩いていて、ここしばらくは Süti の背面パネルをWebサイトで見つけたため、これを自分で海外から購入し愛用してきた。

理由はずっと同じで、分厚いケースで全身を覆うと、それだけでサイズがひと回り大きくなり、Apple がデザインしたスタイルが隠れてしまう。それがどうしても嫌だった。Steve Jobs は、製品を細部まで作り込み、余計なものをそぎ落とした美しさを追い求めた人だった。目に触れない内側まで美しくあれ——そんな姿勢に惚れてAppleを使い続けてきた身からすると、せっかく計算し尽くされた iPhone のかたちを覆い隠してしまうのは、どうにも惜しい。オリジナルのデザインを、できるだけそのまま手元に置いておきたい。とはいえ、これが理屈ではなく好みの話だということも、自分では分かっているつもりだ。背面パネルなら、ほとんどサイズを変えずに、背面とカメラだけを守れる。

前回は使い慣れた Süti を「最終結論」だとした。ただ、その後しばらくすると、背面パネルの素晴らしさに気がついたのか、やっと世の中が追いついてきたためか、耳の早い各社から新製品の背面パネルが続々と登場してきた。そもそも背面パネルの良さのひとつは、フルカバーのケースに比べて着脱が気軽で、気分やシーンで手軽に着せ替えられることにある。だったらいろいろ試して楽しまない手はない。そう思って、現時点で手に入る背面パネルを片っ端から買いそろえてみた。それが、今回の4製品だ。

今回レビューするのは、この4つだ。名前と値段、それに「どんな素性の製品か」を一言ずつ添えておく。詳しい中身は、このあとの章でじっくり掘り下げていく。

左からNOMAD、MYNUS、Nudient、Süti

MYNUS iPhone 17 Pro BACK

4製品で唯一の日本メーカー。ポリカーボネート製で4色展開、17 Pro専用だったが、最近 Air 用も登場した。……6,600円

Nudient Slice Case

スウェーデン発のブランドで、本国からの海外直送。シリコンコート+ポリカーボネートの薄型、3色、17 Pro専用。……6,800円

NOMAD Magnetic Leather Back

アメリカ発。ホーウィンレザーを使った1系統で2色展開、17 Pro/Pro Max対応。……7,700円

Süti PhoneBack

アメリカ発。素材も色も最も選択肢が広い。Air・17 Pro・17 Pro Maxまで対応。……クリア・シリコン 7,920円/ナノレザー 9,460円

価格や解説

価格はおおむね6,600円から9,460円の狭いレンジに収まっている。どれも背面パネルとしては手の届く範囲で、値段だけで優劣がつくような差ではない。ならば何が体験を分けるのか。実際に全部使ってみると、カタログのスペック表を眺めているだけでは見えてこない違いが、いくつもあった。

このレビューでは、買い方から装着の感触、握り心地、質感、カメラの守り方まで、評価軸ごとに4製品を並べて見ていく。最後には、あくまで私個人の好みとして順位もつけた。ただ、先に断っておくと、どの製品にもちゃんと「これが良い」と言える場所があって、1位の製品にも惜しい点はある。そのあたりも正直に書いていくつもりだ。

そもそも「背面パネル」とは何か

評価軸ごとの比較に入る前に、そもそも「背面パネル」とは何なのかを少しだけ整理しておきたい。ここをはっきりさせておかないと、4製品の違いがどこから生まれているのかが見えにくいからだ。

一般的なケース——いわゆるフルカバーのケースは、iPhone の背面だけでなく、四隅も側面もぐるりと包み込む。落下時に角や側面を守れるのが最大の利点で、だからこそ世の中の大半のケースはこの形をしている。一方で、側面のフレームもボタンもケースの内側に隠れてしまう。電源ボタンも音量ボタンも、iPhone 本体ではなくケースの上から押すことになるし、本体のサイズもひと回り大きくなる。

背面パネルは、ここがまるで違う。覆うのは背面とカメラまわりだけで、側面のフレームには一切触れない。電源ボタンも音量ボタンも、そして iPhone 16 から加わったカメラコントロールも、すべて本体のまま、指で直接触れることになる。下端のUSB-Cポートやスピーカーの穴も塞がない。マグネットで背面に貼り付けるだけなので、本体のサイズもほとんど変わらない。冒頭でも書いたとおり、私が背面パネルというジャンルに行き着いたのは、まさにこの一点が理由だ。Apple がデザインした側面の感触と操作感を、できるだけそのまま手に残したい。背面とカメラだけは守りたい。その折り合いの付け方が、背面パネルだった。

そもそも私がこのジャンルを知ったのは、iPhone 14 Pro を使っていたころだ。当時はまだ国内で見かけることもほとんどなく、たまたま海外のECサイトで Süti の「PhoneBack」を見つけて、Süti から直接取り寄せたのが最初だった。そのときの経緯は前のnote(「Apple 信者が考える『iPhone ケースって必要ですか?』問題」 )に書いたので、興味があればそちらを読んでほしい。

ちなみに、この手の製品にはまだ決まった呼び名がない。NOMAD は「Back」、Süti は「PhoneBack」と自社流に名付けていて、海外のサイトでは「Back Plate(バックプレート)」と呼ばれることが多い。海外メディアでは薄くても「ケース」とひとくくりにされることもある。一方、日本国内のWebメディアでは「背面パネル」と称するのが主流になりつつある。要するに呼び方はまだ定まっていないのだが、本稿でも国内で広まりつつあるこの呼び方にならって、一貫して「背面パネル」と呼ぶことにする。

実際に4製品を使ってみて、この「操作感が活きる」という背面パネル共通の長所は、どれもきちんと満たしていた。ボタンの押し心地は本体そのままだし、ポートやスピーカーへのアクセスにも不満はない。マグネットで貼る以上、当然といえば当然なのだが、4製品とも、ここで足を引っ張る製品はなかった。これはジャンルそのものの強みとして、まとめて評価していいと思う。

もう一点、この章で布石を打っておきたいことがある。今回の4製品とは別に、Amazon で売られているごく一般的で安価なクリアケースも一つ用意した。フルカバーで側面もボタンも覆う、まさに「背面パネルとは別ジャンル」の代表だ。これを比較の主役にするつもりはない。ただ、背面パネルがどれだけ薄く、どれだけ軽いのか——その実感は、裸のiPhoneと、フルカバーのケースという両極端に挟んで初めてくっきり見えてくる。だから後の章で、厚みや重さを測るときの「ものさし」として、このクリアケースにも何度か登場してもらうことにする。

それでは、まずは「買う・手に入れる」ところから見ていこう。

買う・手に入れる

価格は、ほぼ横並び

冒頭でも一覧にしたとおり、値段は最安の MYNUS が6,600円、最も高いSüti のナノレザーで9,460円。差はあるにはあるが、3,000円弱の幅に4製品が収まっていて、背面パネルというジャンルの相場はだいたいこのあたりなのだな、と分かる。ナノレザーやホーウィンレザーといった本革・フェイクレザー系がやや高く、ポリカーボネートやシリコン系が抑えめ、という素材なりの順当な価格差で、突出して割高な製品も、不自然に安い製品もない。だから値段だけを見て選ぶ買い物ではない、というのが正直なところだ。同じくらいの価格なら、あとは中身で選べばいい。

海外ECで買うということ——Nudient の場合

4製品のうち3つ、MYNUS・NOMAD・Süti は国内のサイトから普通に買えた。注文して、数日で届く。特筆することもなく、それが当たり前だ。

少し勝手が違うのが Nudient だ。Nudient はスウェーデンのブランドで、Slice Case は本国サイトからの海外直送になる。日本の正規代理店を通すのではなく、自分で海外のサイトに注文して、海を越えて送ってもらう買い方だ。正直に言えば、私もこれは国内で買えなかったから仕方なく選んだ手段で、進んで人に勧めたい買い方ではない。私がWebサイトでオーダーして、手元に届いたのはおよそ10日後。国内発送の即納感に慣れた身には、この「待つ」時間は新鮮というより、不安のほうが大きかった。今回はたまたま何ごともなく届いたからよかったものの、もし配送のミスやトラブルで荷物が届かなかったら——その先で海外のメーカーと直接やり取りして交渉することを考えると、やはり気が重い。

面白かったのは税金だ。カードの請求額を確認すると、表示価格どおりの6,800円ぴったり。輸入のときにありがちな関税や消費税の上乗せがなかった。その理由を調べてみると、課税価格が1万円以下の少額な輸入には関税も消費税も免除される「少額免税」という仕組みがあり、個人輸入なら商品代金の6割を課税価格とみなす特例も効くので、6,800円の品はきれいに1万円を下回ってゼロで通る、ということらしい(出典:税関「課税価格の合計額が1万円以下の物品の免税適用について」 https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1006_jr.htm /個人輸入の課税価格0.6掛けは https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/kojin/3002_jr.htm )。とはいえ、こうした仕組みをいちいち調べて確かめないと安心できない時点で、個人輸入のハードルはやはり高い。安く買えたのは結果論で、誰にでも気軽に勧められる買い方ではない、というのが正直なところだ。

保証とサポート——「窓口の近さ」と「保証の数字」は一致しない

次に、買ったあとの安心、つまり保証とサポートだ。ここは正直に先に断っておくと、私は4製品とも、まだ一度もサポートのお世話になっていない。壊れていないし、交換を頼んだこともない。だから「実際に問い合わせたらどうだったか」という体験は語れない。ここで書けるのは「制度として何が用意されているか」までで、その実力のほどは未知数、というのが正直なところだ。

そのうえで、窓口を整理するとこうなる。

国内で買える3製品は、日本に問い合わせ窓口がある。NOMAD は国内代理店のプリズームが、購入チャネルを問わず——公式サイトでもAmazonでも——サポートを担っている。注文から2日以内に発送、連絡先は電話とメールが公開されていて、受付は平日の日中。ただ公式の表示を読むかぎりでは、発送後の返品・交換・キャンセルは基本的にできず、欠陥品の交換のみ、という建て付けで、保証期間そのものの明記は見当たらなかった(presume.jp 特定商取引法に基づく表示 https://presume.jp/ )。メーカーである NOMAD の本国サイトにはグローバルで2年保証という記載があるが、国内の表示に期間の数字は見つけられなかった(NOMAD ヘルプ https://help.nomadgoods.com/en-US/magnetic-leather-back-408856 )。Süti は国内のMP2L(TokyoTool)が販売とサポートしており、送料無料をうたっている(Suti PhoneBack 製品ページ https://tyo2l.com/Suti-PhoneBack/ )。こちらも正確な保証期間については、公開されているページを見たかぎりでは明記が見当たらなかった。MYNUS も国内対応で、問い合わせは mynus.jphttps://www.mynus.jp/ )から。ただし製品ページは免責事項が中心で、保証期間の明示はなかった。そもそも背面パネル自体、きっと初期不良以外の問い合わせはないのではないかと思うので、サポートについては購入直後以外にはお世話にならないだろう。

対して海外窓口の Nudient は、サポートはスウェーデン本国へのメール。意外なことに、保証の「数字」だけを見ると、この海外組がいちばん手厚い。12か月の保証に加えて、100日間の返品を受け付けるとうたっている(Nudient公式 https://www.nudient.com/ )。もちろん誤用や落下、着脱で壊した場合は対象外だが、期間そのものは国内3社より明確で長い。第三者の口コミサイト(Trustpilot https://www.trustpilot.com/review/nudient.com )を覗くと、即日交換してもらえて満足という声もあれば、返金に時間がかかったという不満もあって、評価は割れていた。

つまり、ここにはちょっとしたねじれがある。保証の数字がいちばん手厚いのは海を越えた先の Nudient で、いざというとき日本語で気軽に連絡できる窓口の近さは国内3社にある。その二つが一致しない。何かあったときに日本語で電話したい人なら国内組の安心感は大きいし、数字上の保証の長さを取るなら Nudient だ。どちらを重く見るかは、人それぞれだと思う。

色・素材・対応機種の幅

選べる幅という点では、Süti が頭ひとつ抜けている。素材はクリア(アクリルポリマー)、シリコン、ナノレザー(ビーガンレザー)の3系統あり、それぞれに複数の色が用意されている。対応機種も iPhone Air・17 Pro・17 Pro Max と広い(ナノレザーは Pro/Max 向け)。「自分の機種と好みの素材・色」を選びたいなら、まず候補に挙がるのが Süti だ。

残る3製品は、それぞれ1系統で勝負している。MYNUS はポリカーボネートにコーティングを施した1系統で、ラバーブラック・サンドホワイト・ラバーオレンジ・ラバーネイビーの4色。Nudient Slice Case はシリコンコート+ポリカーボネートの1系統で、Midwinter Blue・Ink Black・Pine Greenの3色。どちらも対応は 17 Pro のみだ。NOMAD はホーウィンレザーの1系統で、ブラックとラスティックブラウンの2色。これは色数が少ないというより、「色で選ぶ製品ではなく、革そのものの質感と一枚ごとの表情、そして経年変化で選ぶ製品」という設計思想だと受け取るのが正しいと思う。革好きにとっては、むしろ潔い割り切りだ。

対応機種でひとつ小ネタを。今回の4製品のうち、長らく iPhone Air に対応していたのは Süti と NOMAD の2つだけだった(Nudient Slice Case と MYNUS は 17 Pro 専用)。ただし入手経路が違って、Süti は国内で Air 版が買えるのに対し、NOMAD の Air 版は日本では扱っておらず、本国サイト経由の海外直輸入になる。さきほどの Nudient と同じで、海外直送のハードルがそのぶん乗ってくる。Air ユーザーで背面パネルを探しているなら、まず国内で買える Süti、次に本国から取り寄せる NOMAD、という順で見てみるといい。——と、ここまで書いたところで状況が動いた。本稿を仕上げている最中に、MYNUS が Air 版(iPhone Air BACK)を国内で発売したのだ。これで Air に使える選択肢はもう一つ増えたことになる。詳しくは最終章で触れる。

開封のこと——パッケージも確認しておく

最後に、開封まわりにも軽く触れておく。とはいえパッケージは製品の「顔」ではあっても、実際に毎日使うものではないので、評価の重みはうんと軽く見ている。

印象を大きく分けると、しっかり包む2製品と、ミニマルな2製品に分かれた。しっかり系は NOMAD と Nudient。NOMAD はブランド共通の様式美を感じる箱で、Nudient は化粧箱に丁寧に収められた、4製品中もっとも厳重な梱包だった。スーツケースで知られるブランドらしい所有感のある開封で、ここは素直に気持ちがいい。ミニマル系は MYNUS と Süti。MYNUS は透明プラケースで中身が外から見えるデザインで、店頭での見栄えや視認性という実利がある一方、4製品で唯一プラスチックを使った包装でもあり、開封後はそれがそのままゴミになる。良くも悪くも、という両面がある。Süti は厚紙を利用した封筒式で、紙のヘリのロックを1ヶ所外すだけ。背面パネルという薄い商品を送る包装としては、これがいちばん無駄がなく実用的だと感じた。

梱包の手厚さを所有満足と取るか、無駄のなさ・環境配慮を取るか。ここも結局は価値観次第で、優劣の話ではない。

買い方の話はこのくらいにして、次はいよいよ本題、装着と着脱、そして磁力の話に入ろう。背面パネルの体験を最も大きく左右する、いちばんの肝だ。

装着と着脱、そして磁力——背面パネルの肝

ここからが、このレビューでいちばん書きたかったところだ。背面パネルは一般的な iPhone ケースとは違い、毎日のように貼ったり外したりできるものだし、MagSafeの充電器やスタンドを使う人も多い。だから「どう貼り付くか」「どれだけ吸い付くか」という磁力まわりの体験が、満足度を大きく左右すると感じている。そして実際に4製品を使い比べてみると、この章にこそ、いちばん大きな差が出た。

差の正体を先に言ってしまうと、固定方式が二つに分かれていることだ。Süti と Nudient は、強力なマグネットだけで貼り付く「純マグネット式」。一方の MYNUS と NOMAD は、マグネットに加えて「吸着シート」を併用する「吸着併用式」だ。この一本の違いが、装着の気持ちよさから、着脱の気軽さ、手入れの手間、そしてMagSafeアクセサリの保持力まで、ぜんぶを貫いて効いてくる。今回のレビューを通す一本目の縦串が、これだ。

取り付けるところ

純マグネット式は、ただ気持ちいい

まず Süti と Nudient。この2つは、背面に近づけるとマグネットがすっと位置を導いて、「パチリ」と気持ちよく吸い付く。位置決めで迷うこともズレることもなく、一発で決まる。何度着け外ししても、この軽快さは変わらない。手入れも何もいらない。Süti は独自の「Perfect Lock」、Nudient はMagSafeのマグネットと、呼び名は違うが、接着剤も吸着シートも使わず、磁石だけで完結している点は共通だ。たしかにこの2製品は、吸着シートで補助するものよりも磁力が強いと感じる。

そもそも背面パネルの魅力は、その着脱の気軽さにある、と冒頭で書いた。それを最も素直に体現しているのが、この純マグネット組だと思う。貼るのも外すのもストレスがゼロで、ただ気持ちいい。

吸着併用式は、密着するぶん、外すのに少し勇気がいる

対する MYNUS と NOMAD は、マグネットに吸着シートを足している。MYNUS はネオジム磁石のアレイに微細な吸盤構造のシート、NOMAD はマグネットアレイにマイクロサクション、と呼び方は違うが、磁石だけよりも強く留めるための工夫という考え方は同じだ。ただ、その吸着シートの「貼り方」は対照的だった。実物を裏返してみると、MYNUS は背中の中央に、ちょうど MagSafe リングと同じくらいの大きさの吸着シートが一枚だけ。対して NOMAD は、MagSafe リングの四隅に小さなシートが計四ヶ所、点在している。MYNUS は中央の一点でぐっと押さえ、NOMAD は四隅で支える——どちらも背面の全部を吸着しているわけではなく、要所を吸盤で留めている、というのが正確なところだ。

ただ、この「吸盤で押さえて密着させる」性格が、装着の感触には逆に働く。純マグネット組のような「パチリ、何度でも軽快に」という小気味よさは薄れて、ぺたりと貼り付ける感覚に近くなる。MYNUS の場合は、貼ったあと中央を押して空気を抜き、1時間以上置くと吸着力が増す、という手順も案内されている。装着がひと仕事、とまでは言わないが、純マグネット組の気軽さと比べると、ひと手間ある。

差がいちばんはっきり出たのは、外すときだ。軽く載せただけなら、外す抵抗は小さい。けれど公式の案内どおりにしっかり押し付けて密着させると、外すときに「ベリベリ」と音がして、それなりの力が要る。シートが剥がれてしまうのではないかと、正直ひやりとした。これはMYNUS・NOMAD の両方で感じたことだ。

ただ、ここは事実と気持ちを分けて書いておきたい。「ベリベリ」と音はするし怖いのだが、実際にシートが剥がれたり傷んだりしたことは一度もない。あくまで「怖いと感じた」という主観の話で、壊れたわけではない。記事のためにわざと強く剥がして壊す、といった検証もしていない——怖いので、そこまでは試していない。

吸着併用には、ちゃんと利点もある。両社とも、吸着シートは粘着剤を使わないので糊が残らず、繰り返し着脱できる。使っているうちに埃や皮脂で吸着力が落ちてきても、水で濡らして固く絞った布で拭くか、粘着テープで汚れを取れば吸着力が戻る、と両社が公式に案内している(MYNUS のお手入れ案内 https://www.mynus.jp/pages/iphone-back-help /NOMAD の本国ヘルプも同じ趣旨 https://help.nomadgoods.com/en-US/magnetic-leather-back-408856 )。つまり一度貼ったら終わりの使い捨てではなく、手入れすれば長く使える。その代わり、純マグネット式には不要な「手入れという仕事」が増えるのも事実だ。

そのため個人的には、純マグネット式のほうが上だと感じている。ひとつ整理しておきたい。さきほどの「ベリベリ」と剥がれるほどの密着は、あくまでパネルをiPhone本体に張り付ける力の話だ。これとは別に、MagSafeアクセサリ——充電器やウォレットを磁力で留める力という軸があり(このあと詳しく触れる)、こちらは磁石そのものの強さがそのまま出る。そしてその序列では、吸着併用組のほうが下に来た。見方を変えれば、吸着シートを足しているのは、磁石の地力がやや弱く、パネルの張り付きをそれで補っている——という側面があるのだと思う。純マグネット式の Süti や Nudient は、その補強なしに磁石だけでiPhoneにしっかり留まり、アクセサリの保持力でも上位だった。性能という一点で言えば、純マグネット式に分がある、というのが私の見立てだ。

加えて、背面パネルの面白さは、気分やその日の装いに合わせて気軽に「着せ替える」ことにあると思う。パチリと載せて、パチリと替える——その軽快さがあってこそ、何枚か持って遊べる。吸着併用式は密着させるぶん、その着せ替えの手軽さが少し削がれてしまう。保持力でも、着せ替えの気軽さでも、私としては純マグネット式に軍配を上げたい。

MagSafeアクセサリの保持力には、はっきり序列がある

固定方式の違いは、MagSafeアクセサリ——充電器やスタンド、ウォレット、リングなどを背面に磁力で留めるときの「保持力」にも、そのまま表れた。実際に使い比べた体感での序列は、こうだ。

Süti ≧ Nudient(僅差)> NOMAD(中間)> MYNUS(最弱)

いちばん安定して感じたのは Süti だ。マグネットが Apple 純正より強いと公称しているだけあって、アクセサリがしっかり吸い付いて頼もしい。Nudient もそれに次いで安心感があり、この2つが上位なのは間違いないが、使い比べると Süti のほうがわずかに上だと感じた。下の NOMAD は中間、そして MYNUS は、MagSafeアクセサリを付けると保持力が心許なく、ふとした拍子に外れそうな不安が残った。

意外に思うかもしれない。吸着シートまで足して「面でしっかり留まる」はずのMYNUS が、なぜMagSafeの保持力では最下位なのか。理由は、磁石とアクセサリの「距離」にあると考えている。

MagSafeの磁力は、磁石どうしの距離にとても敏感で、少し離れただけで急に弱くなる。ほかの3製品は、MagSafeリングが当たる部分をパネルのいちばん薄いところに作っていて、実測でも Süti 2.4mm・NOMAD 2.7mm・Nudient 3.1mm に収まる。ところが MYNUS は、カメラのバンプごと覆ってフラットに見せる設計のため、磁石が当たる中央部も約4.8mm と厚い——自身のいちばん薄い下端(3.0mm)よりも厚いのだ。そのぶん磁石がアクセサリから遠くなり、保持力が落ちる。「面で密着する力」と「MagSafeアクセサリを留める力」は別物で、後者は何より距離が効く、というわけだ。

図A:MagSafe距離d断面図(MYNUS vs Süti

図Aは、その「距離」だけを取り出して比べたものだ。MYNUS は MagSafe 部が厚いぶん磁石までの距離dが大きく(Süti のおよそ2倍)、Süti は薄くて磁石が近い。加えてSüti は磁石そのものも強いので、保持力の差はいっそう開く。

NOMAD には、また別の現象があった。ただし、これはマイクロサクションがまだ効いていない状態に限った話だということを、先に断っておきたい。NOMAD のマイクロサクション面には、購入時にプラスチックの保護カバーが貼られている。これを剥がさないとマイクロサクションは働かず、iPhoneに留めているのはマグネットの力だけになる。その状態でMagSafeアクセサリを付けたまま、iPhoneからLeather Backを外そうとすると、マグネットだけでは支えきれず、Leather Backの方がアクセサリ側にくっついて取り残されてしまうことがあったのだ。

図B:NOMAD取り残し・接合面の力関係図

これも図Bのように考えると腑に落ちる。本来NOMAD は「磁石+マイクロサクション」の二段構えでiPhoneに留まる設計だ。ところがマイクロサクションのカバーを付けたままだと、iPhone⇔パネルを支えているのはマグネットだけになる。その上にMagSafeアクセサリが磁力で留まると、3つが重なった状態で引き剥がしたときに、いちばん力の弱い面——つまりマグネットだけで留まっているiPhone⇔パネルの面——で分離してしまう。パネル⇔アクセサリの磁力が、マグネット単独のiPhone⇔パネルの固定力に勝つと、パネルがアクセサリ側に残る、という理屈だ。裏を返せば、カバーを剥がしてマイクロサクションをきちんと効かせれば、この取り残しは起きにくくなる。いずれにせよ実用上は、iPhoneとLeather Backを一緒に持って外せば済む話で、致命的な欠点ではない。磁力そのものは、MYNUSよりは強いと感じた。

この「NOMAD は磁石とマイクロサクションの両方がそろって初めて安定する」という傾向は、私だけの感想ではなく、NOMAD のUSサイトに掲載されている第三者のレビューでも指摘されていた(NOMAD 製品ページ https://nomadgoods.com/products/magnetic-leather-back-black-horween-iphone-17-pro )。

固定方式という一本の縦串で、装着の気持ちよさ・着脱の気軽さ・手入れの手間・MagSafeの保持力まで、ひととおり説明がつく。純マグネット式は気軽で保持力も強い、吸着併用式は密着して留まるが手間と距離の課題がある——大づかみには、そう整理できる。次の章では、もう一本の縦串、「厚みの数字より断面形状」の話に入ろう。実際に手に持ったときの、握り心地の話だ。

持つ・使う——厚みの数字より、断面形状

背面パネルを選ぶとき、つい気にしてしまうのが「厚み何ミリ」という数字だ。薄ければ薄いほどいい、と。私も最初はそう思っていた。けれど4製品を毎日握り比べてみると、握り心地を決めているのは厚みの絶対値そのものではなく、むしろ「断面の形」と「幅」だということが、だんだん分かってきた。これが、このレビューを通すもう一本の縦串だ。前章のMagSafe保持力が「磁石の深さ(距離)」で決まったのと、根っこは同じ話だと思っている。手のひらに当たるのが、平らな面なのか、それとも縁なのか。そこが体験を分ける。

4製品を比べてみる

Süti と Nudient ——台形断面が、手のひらから逃げる

まず、握っていていちばん素直なのが Süti と Nudient だ。この2つは背面パネル自体が薄く、しかも断面が台形になっている。縁に向かってなだらかに薄くなっていく形だ。そのおかげで、強く握り込んでも縁が手のひらに引っかからず、すっと逃げてくれる。装着しても、裸のiPhoneに薄い一枚を足しただけ、という感覚に近くて、サイズが大きくなったとは感じない。冒頭で書いた「ほとんどサイズを変えずに守れる」という背面パネルの理想を、握り心地の面でいちばん体現しているのが、この2つだと思う。

下部から見た背面ケース(Suti PhoneBack)

MYNUS ——カメラ側が厚く、握りに存在感が出る

MYNUS は、握ると「ケースを付けたな」というサイズ感がある。ただ、ここは正確に書いておきたい。MYNUS の厚みは一様ではない。いちばん厚いのはカメラ側で(パネルで最厚6.0mm)、そこから下へ滑らかに薄くなり、下端は最薄3.0mmまで落ちる。「全体がぽってり厚い」のではなく、握る位置で厚みの当たり方が変わる、というのが実物の形だ。とはいえ、カメラのバンプごと覆ってフラットに見せる設計だけに、上半分の厚みは手に存在感として残り、ほかの薄い3製品に比べると iPhone がひと回り大きくなったようには感じる。ひとつ公平に付け加えると、横幅は狭いほうで(69.4mm)、次に触れる NOMAD のように縁が手のひらに当たることはない。気になるのは厚み方向だけだ。これは好みの分かれるところで、しっかりした厚みのほうが持ちやすい・安心という人もいるだろう。ただ、私のように「できるだけ裸に近い薄さ」を求めて背面パネルに行き着いた人間からすると、ここはやや物足りない。フラット化と引き換えに上半分の厚みを受け入れる設計なのだと、納得して選ぶ製品だと思う。

MYNUS を横から見た状態

NOMAD ——厚みではなく、幅広の縁が当たる

おもしろかったのが NOMAD だ。厚み自体は Süti や Nudient と同じくらいで、決して分厚い製品ではない。それなのに、握ったときの感触は明確に違った。理由は「幅」にある。NOMAD は横幅が広く、iPhone本体とほぼ同じ幅まで張り出している。この幅広さは、まず操作のときにさりげなく顔を出す。側面に近いカメラコントロールへ指を伸ばすと、パネルの縁にわずかに触れるのだ。実用上まったく問題になる話ではないが、ほかの3製品では起きないことではある。

握ったときも同じことが起きる。パネルの縁が、ちょうど手のひらの当たる位置に来るのだ。強く握り込むと、その縁の存在が気になる。誤解してほしくないので正確に書いておくと、NOMAD の縁は角張ってなどいない。きちんと丸く面取りされていて、加工そのものは丁寧だ。鋭い角が刺さるという話ではまったくない。問題は角の鋭さではなく、丸い縁の「位置」が手のひらに来てしまうこと。Süti や Nudient が台形で縁を逃がしているのに対し、NOMAD は幅いっぱいまで平らな面が広がっているぶん、縁が手に当たる。同じ「厚みは薄い」製品でも、断面形状と幅でこれだけ握り心地が変わる、という良い例だと思う。

NOMAD を下部から見た状態。少し中央がずれているかもしれない
握り心地の断面エッジ図

数字で並べてみる——裸・背面パネル4種・クリアケース

ここまでは手の感覚の話だったが、せっかくなので厚みと重さも実測して、数字でも並べてみた。先に断っておくと、厚みと幅を測ったのは Amazon で買った安物のノギスで、絶対値がどこまで正確かは正直わからない。重さも、自宅にあったクッキングスケールで 1g 単位だ。だから以下の数字は、コンマ何ミリ・1g 単位の精密な実測値というより、目安として受け取ってほしい。ただ、4製品すべてを同じ道具・同じ条件で測っているので、製品どうしの大小の傾向——どれが薄い、どれが幅広い、どれが軽い——はちゃんとつかめるはずだ。その前提で見てもらえるとありがたい。基準になる裸の iPhone 17 Pro は、カメラバンプを除いた平らな背中で 8.9mm(Apple 公称は 8.75mm)、横幅 71.7mm、重さ 206g。いちばん出っ張ったカメラバンプの部分まで含めると、その箇所の厚みは 13.5mm だった。この数字を頭の片隅に置いて、下の実測値を見てほしい。

[実測値(最薄部 / 最厚部 / 装着総厚 / 裸からの増加分 / 横幅 / 重さ)]

  • 裸の iPhone 17 Pro:背中 8.9mm / 13.5mm / ― / ― / 71.7mm / 206g

  • Süti(ナノレザー):2.5mm / 5.0mm / 11.5mm / +2.6mm / 69.5mm / 32g

  • Nudient Slice:3.1mm / 5.4mm / 12.2mm / +3.3mm / 69.6mm / 34g

  • NOMAD Mag Leather:2.7mm / 5.2mm / 11.0mm / +2.1mm / 70.9mm / 24g

  • MYNUS 17 Pro BACK:3.0mm / 6.0mm / 10.8mm※ / +1.9mm※ / 69.4mm / 31g

サイズを測っている様子

MYNUS の総厚は最薄部(下端)の値。中央〜カメラ側は 13.3〜14.3mm に達する(下記参照)。

数字をそのまま読むと、いちばん薄いのは MYNUS(増加分 +1.9mm)に見える。だが、ここには注意が要る(※を付けたのはそのためだ)。MYNUS はカメラバンプを別に立ち上げず、背中全体を一枚で盛り上げてフラットに均す設計だ。だから「最薄部の増加分」だけを見ると薄く見えるけれど、実際には背中の真ん中で約 13.3mm、いちばん厚いところでは 14.3mm まで達する。ほかの3製品はカメラバンプの脇で薄い面を確保し、厚みが出るのはカメラリングの周りだけ。同じ「薄い」でも、どこを測るかで印象がまるで逆になる。純粋に背中の面が薄いのは Süti(最薄 2.5mm)で、ここは Süti の勝てる場所だ。

横幅の列も見てほしい。NOMAD だけ 70.9mm と、ほかの3製品(69.4〜69.6mm)より 1.5mm ほど広い。裸の本体 71.7mm にわずか 0.8mm 届かないだけで、ほぼ本体いっぱいまで張り出している。先ほど「NOMAD の縁が手のひらに当たる」と書いた、あの感触の正体がこの数字だ。逆に言えば、ほかの3製品は本体より 2mm 細く、握ったときに縁が手に当たらない。

重さでは、NOMAD が 24g で4製品中いちばん軽かった。これは正直、意外だった。本革とガラス繊維ボディという、いかにも重そうな構成なのに、4製品でもっとも軽い。握り心地では幅の広さが不利に働いた NOMAD だが、軽さは明確な強みだ。装着時のカメラバンプを覆う部分は 14.6mm(裸のカメラバンプ部分の厚み 13.5mm より +1.1mm)と、ここだけはやや厚みが出る点は申し添えておく。

数字だけを眺めても、薄い・軽いの実感はなかなかつかみにくい。そこで、最初に予告しておいた「ものさし」に登場してもらう。Amazon で買った、ごく一般的で安価なクリアケース——フルカバーで側面もボタンも覆う、背面パネルとは別ジャンルのケースだ。同じノギスで測ると、最厚部 15.1mm、背中の最薄部でも 11.5mm、横幅は 75.7mm(裸より +4.0mm)、重さ 29g。側面を両側から包むぶん、外形そのものが一回り大きくなる。これを片方の端に置いて、「裸の iPhone → 背面パネル4種 → フルカバーのクリアケース」と3段階で並べてみる。

[3段階(厚み・背中 / 横幅 / 重さ)]

  • 裸の iPhone 17 Pro:8.9mm / 71.7mm / 206g

  • 背面パネル4種:10.8〜14.3mm / 69.4〜70.9mm / +24〜34g

  • フルカバーのクリアケース:15.1mm / 75.7mm / +29g

厚みで見れば、背面パネルは「裸とフルカバーの中間」というより、おおむね裸寄りだ。3製品は装着しても 11〜12mm 前後に収まり、15.1mm のクリアケースとはひと回り違う。ただ、カメラ側を厚く盛る MYNUS だけは別で、最薄部は 10.8mm でも最厚部は 14.3mm と、ここはクリアケースに迫る。横幅にいたっては、背面パネルは側面を覆わないぶん、むしろ本体より細い。クリアケースが両側で 4mm 太るのとは正反対で、ここは背面パネルというカテゴリーがいちばん効くところだと思う。

ただ、重さについては正直に補足しておきたい。クリアケースの装着増加分は 29g。これは背面パネル4製品のうち、MYNUS(31g)・Süti(32g)・Nudient(34g)の3つより軽い。クリアケースより軽かったのは NOMAD(24g)だけだった。つまり「背面パネルだから軽い」とは、単純には言い切れない。安価なフルカバーのほうが軽いことすらある。背面パネルの強みは、重さそのものではなく、薄さ——とりわけ横幅を太らせないことと、側面のアルミをそのまま見せられること、ここに尽きる。重さで選ぶカテゴリーではない、と数字を測ってあらためて思った。

厚みの数字は、たしかにスペック表の見やすい指標ではある。でも背面パネルに関しては、その数字を鵜呑みにする前に、断面が台形か平らか、幅が狭いか広いか——そこを見たほうが、握ったときの実感に近い。次の章では、毎日目に入る「見た目」と「質感」、そしてカメラの守り方を見ていこう。

見た目・質感・カメラ保護

ここまでは、装着や握りといった「手の感覚」の話が中心だった。この章では、毎日目に入って指先で触れる部分——見た目の佇まい、素材の質感、そしてカメラの守り方を見ていく。ここはどうしても主観や好みが大きく出る領域なので、なるべく「これは私の好みだ」と分かるように書いていくつもりだ。

Süti PhoneBack
NOMAD Magnetic Leather Back
MYNUS iPhone 17 Pro BACK
Nudient Slice Case MagSafe

装着した佇まいと、色の相性

私の iPhone 17 Pro はシルバーだ。このシルバーの本体に装着して、いちばん素直に映えると感じたのは Süti と Nudient だった。どちらも薄く、Apple がデザインした背面のシルエットをほとんど崩さずに、色味だけをすっと足してくれる。本体のラインがそのまま残るので、「ケースを着せた」というより「色を変えた」に近い見え方になる。個人的には、この2つが見た目の点では一歩リードだと感じた。

ここで MYNUS について、順番を踏んで書いておきたい。カメラのバンプごと覆ってフラットにする設計の MYNUS は、ほかの3製品とはまったく違う独特のシルエットになる。背面が一枚の平らな面になる、あの潔いフラットさを「美しい」と感じる人は、きっと少なくないと思う。実際、これは好き嫌いがはっきり分かれるデザインで、惹かれる人には強く刺さるはずだ。そのうえで、あくまで私の好みを言えば——MYNUS のフラットなシルエットは、Apple が作り込んだ本来の背面の起伏や、カメラの存在感を覆い隠してしまう。私は iPhone 本来のかたちを活かしたい側の人間なので、ここは好みから外れる。おもしろいのは、MYNUS が掲げるのが「引き算の美学」だということだ(MYNUS ABOUT https://www.mynus.jp/pages/about )。余計な要素をそぎ落とすミニマリズムには、私もまっすぐ共感する。ただ、MYNUS 自身も製品ページで、iPhone をフラットですっきりとしたミニマルデザインに変えられる、と説明している。カメラの起伏ごと覆って一枚の平らな面に均すこのやり方は、Apple が与えたかたちの上に新しい造形をかぶせる行為でもあって、私の感覚ではむしろ「足し算」に近く映る。同じミニマルでも、そぎ落とす対象が私とは違うのだと思う。勝手な想像だが、見えない内側やネジ一本の並びにまでこだわり抜いた Steve Jobs なら、自分たちが突き詰めたシルエットを別の形に置き換えられるのは、あまり好まなかったんじゃないか——冒頭で触れた私の思い入れも、根はたぶんここにある。むろん本人に確かめようはなく、私が勝手に重ねている連想にすぎないけれど。繰り返すが、これは優劣ではなく、どちらの美意識に立つかの問題だ。

質感——「本物の素材」と「プラ系」、そして滑りにくさ

ホーウィンレザーのNOMAD

触り心地は、大きく「本物の素材を使った組」と「プラスチック系の組」に分かれる。

本物の素材組の代表が NOMAD だ。ホーウィンレザーの質感はやはり格別で、手に取るたびに上質さが伝わってくる。使い込むほどに艶や風合いが育っていくはずで、経年変化を見届けたくなる。革好きにはたまらない手触りだと思う。Süti のナノレザーも、フェイクレザーながら革によく似た柔らかな質感で、触れていて気持ちがいい。これは好印象だった。

プラ系では、まず Nudient。つるっとした光沢仕上げで、安っぽさはまったくなく、むしろ値段以上に見える。まさに旅行用のスーツケースの雰囲気だ。ただ、その光沢ゆえに硬い印象が強く、手に持つとつるつると滑りやすい。見た目の上質さと、持ったときの安心感(滑りにくさ)が必ずしも一致しない、という例だと思う。そして MYNUS。私が買ったのはサンドホワイトで、これは砂岩を思わせるザラっとした仕上げなのだが、手触りとしてはプラスチック感が少し強めに出ていると感じた。ここはひとつ注意して書いておきたい。私が触れたのはホワイト1色だけで、ラバーブラックやオレンジ、ネイビーといった他の色は、名前のとおりラバー調の仕上げらしく、触感はおそらくまったく違うはずだ。だから「MYNUS はプラっぽい」と一括りにするのは不正確で、あくまで「私が触ったサンドホワイトは」という限定の話だと受け取ってほしい。

整理すると、質感には二つの軸がある。ひとつは「本物の素材か、プラ系か」。もうひとつは「触り心地の好みか、滑りにくさという実用か」だ。Nudient のように値段以上に見えるけれど滑りやすい、という組み合わせもあるので、見た目の質感だけで持ちやすさまで判断しないほうがいい。

カメラの守り方——覆うか、囲うか

Nudient のカメラバンプのカバー

背面パネルを選ぶそもそもの動機が「カメラと背面ガラスを守りたい」だった私にとって、カメラまわりの作りは大事なポイントだ。ここで4製品は、はっきり二つの考え方に分かれた。

Süti・Nudient・MYNUS の3製品は、カメラの出っ張り(バンプ)まで含めて覆う作りだ。レンズの周囲がパネルでぐるりと囲われ、出っ張りの高さまでカバーされるので、机に伏せて置いてもレンズ面が直接触れにくく、保護の安心感はひとつ上だと感じる。

対して NOMAD は、考え方が違う。カメラ部はオープンにしたまま、その周囲に厚みを持たせてガードする「囲うが覆わない」設計だ。これはどちらが正しいという話ではない。覆ってしまう3製品は保護の安心を取り、NOMAD はカメラユニットのデザインをあえて見せている。Apple がデザインしたカメラの佇まいを隠したくない人にとっては、NOMAD の割り切りはむしろ長所になる。保護を優先するか、デザインの露出を優先するか——ここも好みの分かれ道だ。

NOMAD の上部、ひとつ気になったこと

ただ、その NOMAD のカメラまわりで、ひとつ気になったことがある。カメラ部の上側、レザーを支えている土台の部分が、iPhone の背面に密着しきらず、わずかに浮くのだ。横から見ると、そこだけパネルが少し剥がれているように見えて、ほかの3製品が持っている「ぴたりと吸い付いた一体感」に比べると、どうしても心許なく映る。せっかくのホーウィンレザーの上質さが、この一点でやや削がれてしまうように感じたのは、正直に書いておきたい。

ちょっとばかり”浮く"のだ

これは私の個体だけの問題かと思っていたが調べてみると、海外レビュー——前モデルの iPhone 16 版だが、設計は同じ——でも、この Magnetic Leather Back は構造上マイクロサクションをしっかり押し込まないと完全には密着せず、「ぴたりと平らにするにはシートをかなり強く押し付ける必要がある」と書かれている(9to5toys のレビュー https://9to5toys.com/2024/10/02/review-nomad-iphone-16-magnetic-leather-back/ )。どうやら個体差というより、この製品の性格に近いようだ。実際にパネル全体を手で内側へ軽く反らせて押さえてみると、レザーを貼っている土台——おそらく上部の柔らかいプラスチック部分だと思うが、そこから「ミシミシ」と音がした。怖くて強くは反らせられず、改善は多少にとどまった。もちろん、これで壊れたわけではないし、記事のために無理に力をかけて検証するつもりもない。怖いので、そこまではやっていない。

なお、NOMAD は本国の説明でも、側面は露出していて落下からは守らないこと、役割はあくまで背面を擦り傷から守ることだと明記している。ホーウィンレザーは最小限の加工で仕上げられているため、使い始めの数週間で擦れや跡がつきやすいともある(NOMAD ヘルプ https://help.nomadgoods.com/en-US/magnetic-leather-back-408856 )。これは欠点というより、経年変化を前提とした革製品の性格そのものだ。傷や跡を「味」として育てたい人には長所になり、いつまでもきれいに保ちたい人には短所になる。同じ特性が、立つ位置によって裏返る——NOMAD はそういう製品だと思う。

机に置いたとき

最後に、机に伏せて置いたときのガタつきも見てみた。カメラの覆い方が違うので差が出るかと思ったが、結論から言うと4製品とも大きな違いはなく、どれも実用上気になるガタつきはなかった。ここは横並びでいい。

見た目も質感もカメラの守り方も、突き詰めるとほとんどが「どちらの価値観に立つか」の話に行き着く。覆って守るか、見せて魅せるか。育てる革か、保つプラか。優劣をつけるより、自分がどちら側の人間かを知るほうが、選ぶ近道だと思う。さて、ここまで評価軸ごとに4製品を見てきた。次の最終章では、それぞれの製品を人物のように描きながら、私なりの順位と、用途別のおすすめを書いていく。

結論——4製品のキャラクターと私的ランキング

4製品とAmazonで買った安いクリアケース

ここまで、買い方から装着、握り、質感、カメラの守り方まで、評価軸ごとに4製品を並べてきた。最後に、それぞれを一人の人物のように描き直したうえで、私なりの順位と、どんな人にどれが向くかを書いておきたい。先に念を押しておくと、これはあくまで私個人の好みの並べ方だ。1位にも惜しい点はあるし、最下位にも、ほかにはない確かな取り柄がある。順位の数字より、各製品の「性格」のほうを持ち帰ってもらえたら、と思う。

四つを人にたとえるなら、こんな具合だ。Süti は、何をやらせても水準が高い優等生。自己主張は強くないのに、装着の気持ちよさも保持力も素材の幅も、気づけば一番手堅くまとまっている。Nudient は、北欧から来たデザイン自慢の旅好き。佇まいの良さと値ごろ感で人を惹きつけるが、つるりとした上品さの裏で、手の中ではよく滑る。NOMAD は、革の経年変化を愛でる趣味人。手触りと所有満足では群を抜くが、付き合うにはこちらにも少しの手間と寛容さが要る。MYNUS は、我が道を行く日本メーカーの職人肌。Apple とは別の美意識でカメラの出っ張りまで平らにならす独自路線で、響く人にはとことん響く。

その上で、私なりの総合順位は次のようになった。Süti > Nudient > NOMAD > MYNUS。理由を、留保も含めて、最下位の4位から順に書いていこうと思う。

4位は MYNUS。順位は最下位だが、これは「劣っている」という意味ではない。4製品で唯一の日本メーカーで、最安の6,600円。カメラの出っ張りごと覆ってフラットにならす設計は、ほかの3製品にはない独自の思想だ。私が順位を下げたのは、保持力が4製品で最も弱く感じたこと、購入したホワイト(砂岩調)のザラついたプラ感、それからその設計ゆえに、カメラ側を中心に厚みが増すことだ。下端は薄いとはいえ、ほかの3製品より厚みのある上半分を重ねると、手で握ったときの感触はどうしても損なわれる。背面パネルの良さが「ほとんどサイズを変えずに守れる」ことにあると考える私には、ここは無視できなかった。そして——これは完全に私の好みだが——Apple がデザインした本来のシルエットを、独自のフラットな形に置き換えてしまう点も、どうしても引っかかった。裏を返せば、その独自のシルエットを「美しい」と感じる人にとっては、MYNUS こそが唯一の正解になる。

3位は NOMAD。ホーウィンレザーの手触りと、使うほどに育つ経年変化、そしてカメラを隠さず見せる思想——所有する満足では、この4つで一番だ。順位を下げたのは、性能面の取りこぼしが重なったから。まず、カメラを隠さず見せるという思想は魅力である反面、裏返せばカメラの出っ張り(バンプ)を覆って守れていないということでもある。ほかの3製品がバンプの高さまで囲って机に伏せても安心なのに対し、NOMAD はそこがオープンなぶん、レンズまわりを守りたい人には不安が残る。私自身、背面パネルを選ぶ動機が「カメラと背面ガラスを守りたい」だっただけに、ここは引っかかった。もっとも、どうしても気になるなら、レンズ用の保護ガラスやカバーを別途用意して、本体側のレンズに直接貼る、という手もある。カメラ部がオープンなぶん、そうしたレンズ保護アクセサリと干渉しにくいのは、むしろこの製品の使い勝手のいいところかもしれない。加えて、固定方式も悩ましい。磁石だけでは保持力が中間どまりで、MagSafe アクセサリ越しに外すとパネルが取り残されることがあり、かといって吸着シートを効かせると外すときの「ベリベリ」に毎回ひやりとする(実際に剥がれたことはない)。さらに、幅広で縁が手のひらに当たる点や、カメラまわりの浮き・押さえたときの「ミシミシ」音もある——いずれも前章までに触れたとおりだ。ただ、こうした短所も、革の風合いや経年変化に惹かれて NOMAD を選ぶような人なら、おおむね許容できる部分だと言える。

2位は Nudient。6,800円という値ごろさで、保持力は Süti とごく僅差の上位で、しっかりした安心感がある。スーツケースと地続きの北欧トラベルの世界観も魅力で、デザインで選ぶ人にはむしろ一番刺さるかもしれない。短所は、まず入手のハードルだ。国内に正規の販売窓口が見当たらず、基本は本国サイトからの海外直輸入になる。注文してから届くまでの待ち時間があり、何かあったときのやり取りも英語で海を越えることになる。返品や交換も、国内で買うようには気軽にいかない。買って手元に届くまでの手間が、ほかの製品より一段重いのは正直に書いておきたい。加えて、光沢のある表面が手の中で滑りやすいことも気になった。それでも、質感の上品さと、握ったときのグリップ(滑りにくさ)が一致しないのは、やはり惜しい。もうひとつ、これは小さな点だが、17 Pro のみのラインナップ、そしてカラーが3色しかなく、選択肢の幅という意味では正直少ないという印象だ。Süti のように好みの色から選びたい身としては、ちょっと物足りない部分でもある。

1位は Süti。純マグネット式ならではの「パチリと貼ってスッと外せる」気持ちよさ、4製品でトップの保持力、素材と色の選択肢の広さ、そして Air から 17 Pro/Pro Max まで網羅する対応の広さと国内発送の安心。総合力で頭ひとつ抜けていると感じた。保持力も、使い比べたかぎりでは4製品でいちばん安定していた。とはいえ Nudient とはごく僅差で、残る NOMAD と MYNUS がそこから一段落ちる、という体感だ。ただ、私は Süti を数年使ってきた身なので、この評価には多少の贔屓目が混じっているかもしれない。もうひとつ留保も書いておく。私が実際に触れたのはナノレザーだけで、クリアやシリコンの質感までは確かめられていない。それでも、そのナノレザーの感触と装着感がかなりの好印象だったことは確かだ。

ここから、世界観で勧め分けるなら、こうなる。背面パネルを初めて使うなら Süti。iPhone 本来のデザインを最も素直に活かし、どの評価軸でも大きく外さない。Apple の設計を尊重したい人の、堅実な第一候補だ。あのスーツケースに惹かれる人、デザインで選びたい人は Nudient。トラベルブランドとしての世界観に共鳴できるなら、滑りやすさを差し引いても手に取る価値がある。革を育てたい人は NOMAD。手触りと経年変化、所有する喜びを最優先するなら、ほかの短所は許容範囲に変わる。MYNUS は、Apple の有機的な一体感とは別の美意識に惹かれる人へ。たとえば、かつて au の INFOBAR が見せたような、日本のプロダクトデザインの幾何学的な気持ちよさ——あの世界観を心地よく感じる人には、MYNUS のフラットな佇まいが響くはずだ(両者に資本や系列の関係があるわけではなく、あくまで私が受けた連想にすぎないが)。そして iPhone Air を使っているなら、選択肢は執筆中に増えた。従来の Süti(国内)と NOMAD(海外直輸入)に、新たに MYNUS の「iPhone Air BACK」(国内)が加わり、17 Pro 専用は Nudient Slice Case だけになった(参考:smartwatchlife https://www.smartwatchlife.jp/71758/ )。

おもしろいのは、ここまで挙げた短所の多くが、立つ位置を変えると長所に裏返ることだ。NOMAD のレザーは傷がつきやすいが、それは育てたい人には醍醐味になる。MYNUS のフラットなシルエットは Apple のラインを消すが、それを美しいと見る人には唯一無二だ。Nudient の光沢は滑りやすいが、その上品さこそが選ぶ理由になる。結局、同じ一つの特性が、読み手の価値観しだいで魅力にも欠点にもなる。だからこの順位は、私の価値観を一つの定点として置いただけのものだと思ってほしい。

MYNUS の接着面。中央が吸着シート
Sütiの接着面。シンプル
NOMADの接着面。MagSafeの外側四隅にあるのが吸着シート
Nudientの接着面。ちょっとおしゃれな印象

おわりに

最後に、私自身の結論を正直に書いておく。今の私の使い方なら、やはり Süti を選ぶ。脱着の気持ちよさと総合力、そして Apple のデザインを一番素直に活かしてくれるところが、自分の価値観に合っている。とはいえ、これはあくまで私の答えであって、あなたに同じ順位を押し付けるつもりはまったくない。育てる革に心が動くなら NOMAD だし、あのフラットなシルエットに惹かれるなら MYNUS が正解だ。

それに、背面パネルはフルカバーのケースと違って着脱が気軽なぶん、気分やシーンで手軽に着せ替えられるのが楽しいジャンルでもある。どれか一枚に絞り込まず、各メーカーを一通り揃えて、その日の気分で付け替えてみる——そんな楽しみ方も、背面パネルならではの楽しみなのかもしれない。

もし一つだけ、選ぶときの「見るべき場所」を持ち帰ってもらえるなら、こう言いたい。背面パネル選びは、厚みや重さの数字を比べるより、まず固定方式——純マグネット式(Süti/Nudient)か、吸着シート併用式(MYNUS/NOMAD)か——を見るといい。装着の気軽さも、保持力も、メンテの手間も、ここからほとんど説明がつく。そしてもう一つ、握り心地や MagSafe の効きを左右するのは、厚みそのものより断面の形だ。フチが手のひらから逃げる形か、当たる形か。磁石が背面のどれだけ近くにあるか。カタログのミリ数より、この二つを手がかりにするほうが、自分に合う一枚にずっと近づける。

この記事が、あなたが背面パネルを試すときの、ささやかな指標になればうれしい。

<おまけ>

かなり長くなってしまった。25,000文字に迫る長いレビューを書いてしまった。本当はこれ以外にMagSafeアクセサリーとの相性であるとか、実際に本革が育った場合の雰囲気など長期間に渡ってレビューをしたいとは思っていたのだが、また9月に次の iPhone 18 が発表される。どのような iPhone になるかは噂でしか流れていないのでなんとも言えないが、iPhone 18 用の背面パネルも出てくるだろう。

でも、私は4種類も購入してしまったし、背面パネルを付け替える楽しみもあるから、しばらく iPhone 17 Pro を楽しんでみたいと思っている。

<追記>

当初は「背面プレート」という名称で記事を書いていたが、いろいろと検索をしてみたら、Webメディアなどでは「背面パネル」というが名称で表示されていることが多いので、記事公開後に背面パネルという言葉に統一した。また、記事は誤解を招きやすい表現などを修正しているので、当初の記事内容と表現が変っている可能性がある。ただし、内容については変化はないので安心してほしい。


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