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ざわついていた固定費を、きまりごと費にした話 | モリポットの暮らしのタネ006

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事の発端

住宅ローンを組むことになったとき、不安がありました。
35年という長い支払いです。本当に続けられるのだろうか。

家計簿を見返せば、収入も支出も分かります。
それでも、不安は消えませんでした。

ファイナンシャルプランナーにも相談しました。

収入や支出、将来の見通しまで含めて見てもらった結果は、
「数字としては問題ありません」というものでした。

でも、やっぱり不安でした。

後から思うと、
お金は見えていました。
暮らしを見る基準は、まだありませんでした。

全体の数字は見えていたのに、流れは見えていなかった

当時のぼくも、
毎月の家計を見ていました。

今月はいくら使ったか。
先月より増えたか減ったか。
赤字か黒字か。

そんな見方です。

でも振り返ると、
その見方では何が起きているのか分かりませんでした

旅行に行った月は支出が増えます。
家電を買った月も増えます。
イベントが重なればさらに増えます。

そのたびにグラフは大きく動きます。

家計簿を見ては、
「今月は多いな」
と思う。

でも原因を調べると、

予定していた支出──004で書いた「これから費」
だったりします。

安心したと思ったら、
次の月には別の理由で数字が動いている。

そんなことを繰り返していました。

家計全体の数字は見えていました。
でも、その数字がどんな流れで動いているのかは見えていませんでした

流れが混ざっていた

003から005で、お金の流れを見直していく中で、
ひとつのことに気づきました。

家計全体を見ているつもりでしたが、
実際には性質の違うお金が同じ場所に流れ込んでいました。

予定していた支出──004で書いた「これから費」。
貯蓄──005で書いた「そなえ費」。
毎月必ず出ていくお金。
そして、食費や日用品のような毎月変動するお金。

それぞれ役割が違います。
それなのに、全部まとめて見ていたのです。

だから数字が動くたびに不安になっていました。

問題は支出の額ではありませんでした。
流れの違うお金を、
まとめて評価していたこと
でした。

きまりごと費という引き出し

その中でも、
毎月必ず出ていくお金には特徴がありました。

旅行やイベントのように増えたり減ったりしません。

毎月、ほぼ同じように流れていきます。

住宅ローン。
通信費。
保険料。
サブスク。

そこで、この流れを他のお金と分けることにしました。

それが、「きまりごと費」です。

一般的には固定費と呼ばれるものですが、
わが家では少し違う見方をしています。

住宅ローンも、通信費も、保険も。

わが家にとっては、毎月出ていく出費ではありません。
今の暮らしを支えているお金でした。

だから、「きまりごと費」と呼ぶことにしました。

流れを分けると見え方が変わる

これから費。
そなえ費。
きまりごと費。

それぞれの流れに居場所を作ってから、
家計の見え方が変わりました。

以前は、家計全体の数字を見ていました。

今月はいくら使ったのか。
先月より多いのか少ないのか。

その数字に反応していました。

今は違います。

4つの引き出しに分かれたことで、
複雑になったと思うかもしれませんが、

これから費は、
来ると分かっている支出が予定どおり流れているか。

そなえ費は、
本当に備えるためのお金として残っているか。

きまりごと費は、
想定どおり流れているか。

この3つをざっと確認して、
最後のやりくり費だけに集中できるようになりました。

それぞれ役割が違うので、見る場所も違いました。
家計全体の数字を見ることは減りました。
代わりに、それぞれの流れを見るようになりました。

収入は変わっていません。
住宅ローンの金額も変わっていません。

毎月出ていくお金も変わっていません。
変わったのは、そのお金をどう受け止めるかでした。

「きまりごと費」という居場所ができたことで、
毎月の数字に振り回されることは少なくなりました。

今の暮らしを支えるお金として、
自然に見られるようになったのです。

暮らしには流れがある。
流れを変える小さな気づきが、次のタネになる。
モリポットでした。

【次回のタネ】


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