お出かけのときに「スマホ育児」をしない理由
こんなこと、こんな時代に書いたらナンセンスかなとは思いつつ…
こんな時代だからこそ「意味」はあるのかもと、書いてみます。
このご時世、珍しいかもしれないし、目立たないだけで同じようなご家庭も実はたくさんいらっしゃるのかもしれません。
我が家では赤ちゃんのときから小学校低学年に至る現在まで、外出中に「スマホ育児」をしたことがなくて。
理由はシンプルに、
母親である私が、外出中にスマホを持ち歩いていないから。
スマホって、子どもを育てるうえで邪魔な存在だなって思っています。スマホと子育て、両立できる気がしない…。
不便じゃない? 連絡とかどうするの? とよく驚かれますが、
現役ガラケーユーザーです。ガラゲーの便利さといったら!
「携帯電話」に求める機能を徹底的に絞ったら、ガラケーが私はちょうどよくて。音声は電話、テキストメッセージはメールがあればもう十分。あとは時計とアラーム機能も、地味に重宝しています。いざというときの通報や、緊急速報の受信にも事欠きません。
スマホじゃなくて唯一残念なところは、写真機能が弱いこと…。
iPhoneってなんであんなに、動き回る子どもを可愛らしく美しく撮れるんでしょう。ここだけはガラケーのカメラも、手持ちのデジカメも完敗です。
なので「今日は撮るぞ!」という日にかぎり、Wi-Fi環境で使えるiPhoneを持参するようにしています。
あとは地図とか乗り換えとか、事前に調べてメモしたり、スクショや概要をメールで自分宛てに送ったりする手間はありますが、スマホを持ち歩くストレスに比べたら全く苦じゃないです。いざとなれば誰かに聞けばいいし。
子どもとお出かけ中のスマホって、持ってるだけで私はストレスがすごくって。
ただでさえ「ママ!ママ!」としきりにこちらの気を引いてくる子どもと行動を共にしているのに、スマホだって負けじと、あの手この手で気を引こうとしてくる。いやいや、要らん…。No thank you です、結構です。
スマホって「見なけりゃいい」というシンプルなものでは決してなくて、「そこにあるだけで邪魔」な存在なんですよね。
スマホを使わず「近くに置いているだけ」で学業に影響を及ぼす実験も今や有名で……と探してみたら、ちょうど一昨日(6/13)にもそんな記事が更新されていました。
テキサス大学の研究者、エイドリアン・ワードらの研究は、極めて示唆に富む事実を明らかにしています。
それは、スマホが脳のリソースを奪うのは、操作している最中だけではないという点です。
彼らの実験では、参加者にスマホを「机の上に置く」「カバンにしまう」「別室に置く」という三つのグループに分け、認知能力を測るテストを行いました。
すると、スマホの電源が切れていても、視界にあるだけで認知テストの成績が有意に下がることが明らかになったのです。
つまりスマホは、「使っている時間」だけでなく、「使わないように意識している時間」にも脳のエネルギーを奪っている可能性があるのです。
《Yahoo!ニュース》記事より引用
最後の一行に共感しかない。一人で暇を持て余すような移動中ならまだしも、子育て中の貴重なエネルギーを奪わないでいただきたい。
そんな一心で、極力スマホは持ち歩かなくて済むようにしています。
子育て中に邪魔な理由のもうひとつ、スマホをガン見している親の姿を子どもに見せたくないという意地もあります。
子どもの前で動画を見ない、ということは、この記事にも書いた通り。
教育や発達の面でも懸念事項が多いし、なによりシンプルに情けない姿は見せたくないという気持ちが大きいです。
これは私がまだ幼かったときの記憶から。子どもに背を向けてパソコンのゲームに興じる親の姿が、子ども心にものすごく情けなく映っていたのです。 今も忘れられないあの光景と嫌悪感は、自分が成長するにつれてますます強まる一方で。
極論かもしれませんが、スマホから目と手が離せない親と、悪酔いしても飲酒をやめない親と、負けてもギャンブルをやめられない親は、同じ世界線の住人として認識しています。いわゆる依存に近い病的な状態…を、子どもに見せるのも、見られるのも、私は嫌で。
というわけでnoteの更新なども、子どもが見ていない時間帯を選んでやっています。
そんな経緯でお出かけ中の「スマホ育児」が習慣にないままここまで来ましたが、唯一スマホというかスクリーン(iPad)に助けられた思い出もあります。十分な準備ができずに臨んだ、実家帰省の長距離移動。
他の乗客と時空間を共有するうえで、どうしてもどうしても大人しくしていてほしい。心身の安全のためにも。
という状況で、あらかじめ保存しておいた『おさるのジョージ』数話を見てもらって、穏便に移動ができた記憶。穏便すぎて拍子抜けするほど。
ストレスフルなはずの時間をイージーに過ごせた恩恵もあるので、他人の「スマホ育児」にどうこう言うつもりは毛頭ないのですが…
スマホと子育てを両立できている親御さん、切り替え力がすごいな…とぼんやり思ったりはしています。私にはできなかったから。
家にお酒があるとついつい飲んで悪酔いしちゃうから、そもそもお酒を買わない。お酒が家にあっても飲まない人ってすごい。という感覚に近いです。
幸か不幸か、私は「これ!」といったものに惹かれやすい性質なので、いちどスマホを手に取ると、とことん使ってしまいがち。べつにスマホに限らず、面白い本を朝方まで読み込んだりもしちゃいます。
それはきっと子どもにも遺伝しているから、なるべく「心身の健康と発達を阻害することが研究で明らかにされているもの」よりも「心身の健康と発達にいい影響を及ぼしてくれるもの」に「これ!」を見出してほしい…と意識しながら環境を整えています。
このあたりがモンテッソーリ教育の知恵とどんぴしゃに重なるから、学べば学ぶほど面白い。
いわば「誘惑に弱い」弱者の戦略として、子育てにスマホを持ち込まず、どうにかここまで来ています。
