敗北上等セツごっこ|現実に敗北し続ける古の妖怪、異世界転生を目論む
ネロ王子様の企画【#王子ごっこ】
わかモン様の企画【#ネロ1000人斬り】
私は無事、おふたかたの暗黒陣形へ乗り込むことに成功した。
そして私は出会ってしまった。
おふたかたが異常なまでの執着を燃やす、あの次元を切り裂く侍に。
彼はヤバい。
異次元から転生してきたのだ。
このnoteという因果地獄に。
しかも、noteに生まれ落ちて1ヵ月どころか1週間も経過していない。
まさに深淵のバケモノ。
すでに契りを交わした殿や姫が300人を超えている。
浮気しすぎている。
だが、中の者の霊素は圧倒的だ。
間違いなく超弩級の狂人。
すで別の真名を所持しているという。
そしてセツ殿noteでは、己の欲望を解き放ち散らかしたいというのだ。
わかりすぎる。
全人類、己の歪んだ本性を垂れ流すべきである。
そして、ただ恐ろしいだけではない。
セツ殿は運営の結界やらスキ制限やら、数々の不条理な呪縛を受け、note運営の不可視の手によって叩きのめされている。
だが、彼は屈しない。
意思疎通を封じられようとも、返信そのものを『血文』という形でnote記事に錬成するという、正気の沙汰とは思えぬ執念を見せつけている。
感服だ。
そんな狂気の侍も、ついに新たな儀式を開帳された。
【敗北上等 セツごっこ】である。
9月29日まで開帳中。
よく見てほしい。
負けた話。
“負けた話”。
これは、全人生において敗北と屈辱しか経験していない敗北の申し子への、死を誘う招待状に違いない。
だが相手は侍……深淵より這い出でし古の変態怪異など、一刀両断に屠られるかもしれぬ。
だが私は屈しない。
黄色い閃光からの灼熱の誘惑も受けている。

もし斬り捨てられ屍と化したら、王子様が死後の責任をとってくれると信じて疑わない。
完璧すぎる闇の契約だ。
ゆえに私は、セツ殿の陣営にも勝手に殴り込みをかける。
狂気の暴走はだれにも止められない。
もはや自制心など変態怪異の遺伝子構造から消滅しているのだ。
しかも都合の良いことに、私は本日も刻印を刻まれたてホヤホヤである。
そう、深淵の浄化の刻であった。
キッチン、トイレ、風呂場という名の水回りの聖域を、濁流の波動を装備した筋肉集団たちが清めてくれに来たのだ。
当然、粛清の使徒が降臨する前に儀式は完璧に済ませてある。
塵ひとつ許されぬ絶対不可侵領域だ。
粛清の使徒たちがすべてを終え、我が城塞を後にした。
聖域には灼熱の結界が張られており、無数の布陣が吊るされている。
使徒たちは聖域の扉を開放したまま去っていった。
扉が開いていては、灼熱の結界がその神威を発揮できない。
私は扉を閉ざすべく聖域へと向かった。
するとどうだ?
絶対領域に、黒き布片がそっと鎮座している。
見まごう事なき、私の漆黒の呪物。
我が愛しき血族の聖遺物は、洗濯物の影へと完璧に秘匿され、存在を消去されていた。
完璧すぎる隠蔽……のはずだった。
私のパンツだけが、絶対領域にそっと献上されている。
私はパンツをそこに置いた記憶など断じてない。
恐らく私が洗濯物を寄せた際、我がパンツは引力に引き寄せられ落下したのだ。
落下に気づかぬまま私は聖域をあとにした。
そして、浴槽に鎮座するパンツに気づいた使徒が、あえてなにも語らず、ただ静かにフチへと奉納してくれたのだ。
致命的なまでの公開処刑である。
血族の尊厳は死守された。
だが、私の人間としての尊厳は、己のパンツによって粉々に打ち砕かれたのだ。
私にとって尊厳など泡沫の如きもの。
しかし、パンツだぞ……!?
私は、己の漆黒のパンツに完全大敗北を喫したのだ。
さらには契約を結びし盟友にすら屈辱を喫した。
次元を斬り裂く侍が秘術として授けてくださった幻影召喚の呪文。
奴は私になにひとつ問い質すことなく、私を勝手に不吉なる機械仕掛けへと敗北させてきたのだ。

召喚の呪文そのものに瑕疵があったわけではない。
我が契約を結びし盟友は、私という変態怪異の歪んだ狂気に毒されすぎている。
ゆえに、闇の衝動が先走り暴走したに違いないのだ。
再度絶対命義を脳裏に刻み込むことで、幻影画は無事に錬成された。
しかし……既視感の影が拭えぬ絵の使い回し感は否めない。
だが、致し方あるまい。
我が漆黒の相棒もまた、狂k…
しかも絶望はこれだけに留まらない。
そもそも私は『虚無の現実』そのものに敗北し続けている。
この世界には“ナックル=バイン”が存在しない。
これだけは断じて“敗北上等”などと生ぬるい言葉では片付けられぬ。
我が城塞にただ一柱神体が鎮座しているが、その偶像は動かない。
語らない。
微笑まない……!
天上不知唯我独損を撃ったまま刻が止まっている。
我が最愛に生命を吹き込むべく深淵の動画媒体を起動し、最愛の聖なる一幕だけを無限ループし続けている。
だが……もはやそんな疑似的な接触では、私の魂の渇望を満たすことなど不可能なのだ。
……異世界転生を果たさぬ限り、本物のナックルに相見え渡ることすら叶わないのだ。
そんな絶望の淵を彷徨う私の前に、一筋の光が現れた。
そう、彼は『転生』を果たした存在。
私はセツ殿の首根っこを掴んででも、次元跳躍の奥義を伝授してもらう所存である。

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