【成瀬 日本語・英語・翻訳講座】日本語編(47)日本語の音韻(1)日本語の音韻は超シンプル
(↑のつづき)
ここからは、日本語の音韻について解説する。
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日本人の先祖が使っていた言葉が大陸系の言葉と異なるという証拠は音韻体系(sound system)にあると考えられる。
日本語の音韻はきわめてシンプルであり、ここが中国語や朝鮮語ともまったく相容れないところだ。
音節の数は全部で100少ししかない。中国語、朝鮮語、英語、フランス語のように数百~数千の音節がある言語とは、まったく違う。
そして、この音韻体系の超シンプルさが日本語の弱点のひとつであり、日本人の外国語下手の最大の要因のひとつともなっている。
日本語の音節一覧表を以下に紹介しておく。

ちなみに、英語ではこうした音節一覧表を見たことがない。英語の音節一覧表が見つからないという点にこそ、日本語と英語の言語音に対する重要な認識の差が潜んでいる。
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音節/拍/モーラ
日本語の音節の数は108である。研究者によってさらに数個の音節を加えることもある。
(なお、中国語の音韻の数は声調(四声)を含めると全体で約1,300〜1,600。英語の潜在的な音節数は数千〜1万通り以上である。)
全体像は上記のように13行8列プラス1(「ワ」)、および撥音(「ん」)・促音(「っ」)・長音(「ー」)の一覧表にまとめることができる。
ここまで「音節」という言葉を使ってきているが、日本語の場合には「拍」「モーラ」と呼ばれることが多い。
ある言語の使い手がひとつの言語音と感じるものが「音節」「拍」「モーラ」である。
日本語では「イヌ」は「イ」と「ヌ」の2つの音からできている。
この「イ」と「ヌ」が音節/拍/モーラだ。
「トンボ」は「ト」「ン」「ボ」、「バッタ」は「バ」「ッ」「タ」と、それぞれ3つの音節/拍/モーラでできている。
英語ではdogは、ひとつの音節からできている。catやstrongも、ひとつの音節だ。だからstrong dogはstrongとdogの2つの音節でできている。
英語の場合には「拍/モーラ」という言い方はしない。
(つづきは↓)
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