成瀬レクチャーシリーズ「認識・思考・言語」(4)「天」の視点・「人」の視点
(↑のつづき)
ここからは人間が世界を認識するふたつの方法について考えてみます。
同じモノやコトでも、見る視点が違えば、まったく違うかたちで認識されます。その認識の違いによって言語のかたちや表現も大きく異なります。
これもまた、とても不思議なことですね。
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私たちの視点には大きく分けて「天」の視点と「人」の視点があります。

「天」の視点とは全体を上から鳥瞰的にながめる視点のことです。
「人」の視点とは地上の一人の人間の目からまわりをみまわす視点です。
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たとえば、レーシングドライバーとなってレーシングカーを運転しているところを想像してみてください。あなたはいま、どのような視点からモノやコトをみているのでしょうか。
じつは2つの視点が考えられます。
ひとつは、コックピットのなかから外をみている「人」の視点です。
その目には、下の図のような光景がみえていることでしょう。

もうひとつは、上空から下をみている「天」の視点です。
その目には、下の図のような光景が見えているはずです。

同じことを散歩者の視点でいえば、次のようになります。


私たちは物理的には「人」の視点で世界を見ているのですが、同時に、可能なかぎり「天」の視点での光景を頭の中で思い浮かべています。
そうすることで自分の位置を主観的な認識だけではなく、客観的な認識でも捉えることができるからです。
(つづきは↓)
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