いざ温泉県へ!人生初の大分を行く【別府地獄めぐり編】
大分といえば温泉ということで、大分旅行三日目は一日中温泉をメインにした旅になった。
主な目的地は別府地獄めぐり、別府温泉保養ランド、そして最後は別府タワーだ。
それでは早速書き出していこう。
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11月4日(三日目)
旅行と薬
体調を崩してぶっ倒れてしまった二日目だったが、朝起きる頃には回復していた。
おクスリと神に感謝。
買った風邪薬はまだあったが、頓服薬として常備しておきたい頭痛薬(ロキソニンS)は底をついていた。
今回の旅で大量に服用したわけではなく、この時は元々1個しか持ってきていなかったからだ。
そういうわけで、またしても旅行中にドラッグストアへ行くことになってしまった。
ロキソニンSは第一類医薬品なので薬剤師がいるドラッグストアでしか取り扱うことが出来ない。
そのため、薬剤師が勤務しているドラッグストアを調べて買いに行くことにしたのだが、幸い近場に薬剤師常駐のウエルシア薬局があった。
ありがとうウエルシア。
この経験から、旅行において医薬品など入手経路が限られるものについては予め携行しておくほうがいいと強く感じた。
ネットを見ていると旅慣れした人の中には携行品を少なくし、必要があれば現地で買えばいいと言う人もいる。
しかし、土地勘のない場所ではどこにどのような店があるのか把握できていないので、必要な時に必要なものがすぐに手に入るとは限らない。
私のように車で動き回る者はまだマシだが、徒歩や自転車、公共交通機関を移動手段としている人は体調不良だと移動すら困難になりかねない。
これが地方都市以下だと絶望的なので、旅行の際の持ち物の取捨選択についてはよく吟味することをすすめる。
別府地獄めぐり
おクスリも調達できたところで別府へと移動した。
時刻は午前10時ごろ。
宿泊地である大分市と別府市は隣接しているので、時間はさほどかからない。

地獄とは
案内標識にも地獄めぐりという文字が見えるが、この地獄めぐりが何なのかよく分からない人もいると思う。
実は私も現地へ行くまで知らなかったので簡潔に説明すると、別府における地獄というのは温泉噴出口の事をいう。
温泉噴出口と言うと間欠泉のようなものを連想するかもしれないが、間欠泉に限らず熱湯や噴気、熱泥などが噴出している穴が総じて地獄と呼ばれているのだ。
当然だが、噴出口から出ている熱湯などに直接浸かることは出来ない。
要するに地獄めぐりはあくまで温泉噴出口を見学するものであって入浴出来る温泉ではないから、湯巡りではないことに注意が必要だ。
地獄めぐりとは別に湯巡りが出来る場所は市内各所にある。
あれこれ書いているが、かく言う私はこの地獄めぐりで入浴出来ると思っていた。

地獄めぐりは全部で七箇所ある。
この五箇所は集中しているので徒歩で行くことも出来なくはないが、残り二箇所だけは車かバスを使わなければ厳しい距離に位置している。
しかし、調べてみると定期観光バスがあるらしいので、公共交通機関で来る人もさほど苦労はしないようだ。
天然坊主地獄(天然記念物)
別府ICから地獄方面へ走行していて一番最初に見えてくるのが、この天然坊主地獄だ。
実はこの地獄は地獄めぐりの7箇所には入っていない。
地獄めぐりというのは別府地獄組合という組合に加入している地獄で構成されており、天然坊主地獄は組合非加入の地獄なので地獄めぐりには入らないのだ。
したがって、ここの入場券は地獄めぐりの共通観覧券の綴には入っていないため、別途料金を支払う必要がある。

坊主地獄は熱泥が噴出する類の地獄だ。
熱泥がぶくぶくと音を立てながら湧き出している。



坊主地獄という地獄の名前の由来がここに記されている。
熱泥が坊主頭に似ていると言うが、見ていると確かにそんな風にも見える。


地下から蒸気が漏れ出している箇所に大量の小銭がおかれていた。
単なる蒸気だから、せいぜい錆びるだけで済むのだろうか。



紙垂で仕切られているところを見るに、地獄も神聖視されているようだ。



海地獄(国指定名勝)

天然坊主地獄の次は別府地獄組合に加入している地獄を巡っていく。
まずは海地獄で、こちらは国指定名勝となっている。


海というその名にふさわしく、まさに海のような鮮やかで涼し気な青色をした温泉が湧出していた。





赤池地獄
海地獄には隣接してもう一つの地獄がある。
それが赤池地獄だ。
青色の海地獄とは対象的な真っ赤な色をしているが、規模が小さいからかおまけ扱いされている。
同じく赤色の地獄である血の池地獄(地獄めぐり7箇所の一つ)と色が被っているからなのかもしれない。



鬼石坊主地獄

鬼石坊主地獄は「坊主地獄」という名前のとおり、天然坊主地獄(本坊主)と同様に灰色の熱泥が噴き出している地獄だ。
鬼石坊主地獄について調べてみると、この地獄は鬼石地獄と新坊主地獄を統合したものであり、前身の新坊主地獄は天然坊主地獄よりも新しいので「新」の字が付けられていたそうだ。
全く関係ないが、鬼石坊主という言葉から鬼坊主清吉(江戸時代の盗賊)を連想してしまうのは私だけだろうか。







鬼石坊主地獄の横には鬼石の湯という日帰り温泉もある。
鬼石坊主地獄は熱泥を噴き出す温泉だが、この温泉は泥湯ではなく普通の温泉なので、外で見たような泥に浸かることは出来ない。
かたや天然坊主地獄の直ぐ側には泥湯に浸かることが出来る日帰り入浴施設があるので、泥湯目当てならそちらへ行くことになる。
ただし、午前中しか営業していないので注意が必要だ。

かまど地獄

海地獄や鬼石坊主地獄がある場所から東の方へ坂を下っていくと、次の地獄であるかまど地獄がある。

かまど地獄の由来は、神社の神事として地獄の熱気を利用して米を炊いたことによるのだという。

かまど地獄は6つの地獄から構成され、それぞれに住所のように丁目が付けられている。
かまど一丁目
熱泥が噴き出している地獄で、坊主地獄に似ている。

かまど二丁目
強烈な蒸気が噴き出している地獄。


かまど三丁目
青白く光るカラフルな地獄で、先に見た海地獄によく似ている。

これだけ見ると非常に涼し気な色をしているので、とても熱湯には見えない。


ここの温泉は飲用可能だそうで、紙コップに注いで飲めるようになっていた。


飲んだ感想を率直に言おう。
口に合わない。
ほんのり塩気を感じるほか、温泉ならではのさまざまな成分が混入していて何ともいえない絶妙な不味さだった。
しまいには飲んでいて気持ち悪くなってしまい、半分くらいは捨ててしまうほど耐えられない味だったので、口に合わないと思ったら無理せず捨てたほうがいい。
かなり人を選ぶ味だった。
かまど四丁目
こちらは一丁目と似た熱泥地獄で、地中の粘土の色によってこのような茶色をしているのだそう。

かまど五丁目

ここはかまど三丁目と似て青色の地獄だが、年に数回色が変化するのだそう。
今は青色だが緑色になることもあり、濃淡も変わるとのことだった。



地獄の端っこには苔が生えており驚いた。
温泉でも成分によっては植物も生きていけるようだ。
端のほうになると水温もぬるくなっているのだろう。

かまど六丁目

かまど六丁目は赤みがかった色をした地獄だ。
海地獄にあった赤池地獄は酸化鉄の色で赤くなっていたが、こちらは粘土の色で赤みがかっているらしい。


鬼山地獄

次の地獄はちょっと珍しいタイプで、湧き出している温泉を利用してワニの飼育をしている異色の地獄だった。
ワニといっても混浴風呂で若い女性が入ってくるのをじっと待ち構えているオッサンの事ではない。
爬虫類のワニだ。
ワニは寒さに弱いため、冬場はこの源泉をワニの池に入れて水温を30度くらいまで上げるのだという。

地獄そのものは無色の温泉が湧き出しているだけなので少し地味に感じる。
ここに来るまでに青や赤のカラフル地獄を散々見ているので、そう感じてしまうのは無理もないことだ。


地獄の敷地内にはマレーシアの伝統建築があり、内部が資料館となっていた。
主にワニの剥製などの資料が展示されていた。




ワニがいるプールは安全上高低差を付けてあり、転落防止のための柵もあることから撮影には不向きだ。
広めのプールには大量のワニが居たが、大半は動かずにじっとしていた。
日光浴でもしているのだろう。


白池地獄(国指定名勝)

地獄めぐりのうち、海地獄の駐車場から徒歩で行ける最後の地獄が白池地獄だ。
残る血の池地獄と龍巻地獄はかなり離れた位置にあり、車で移動する必要がある。


湧き出した温泉が沈殿したときに青白くなることから白池地獄と呼ばれているそうだが、単なる白く濁った池にしか見えない。
繰り返しになるが、海地獄などのド派手なカラフル地獄を見てしまった後では、どうしても印象が薄くなってしまう点は否めない。

白池地獄のすぐ側に永禄三年(1560年)に建てられたという石幢が置かれていた。
石幢とは寺院の中に置かれる石塔の一種であり、地蔵菩薩が刻まれていることから地蔵塔などとも言われるそうだ。



鬼山地獄が温泉の熱を利用して水温を高くしてワニの飼育に利用しているのと同様に、この白池地獄でも温泉を利用して熱帯魚の飼育が行われている。




血の池地獄(国指定名勝)

海地獄を出て車で10分程度走ると血の池地獄と龍巻地獄がある。
この2つの地獄は隣接しているので、まとめて見学することが可能だ。


入場し売店エリアを抜けると地獄が現れた。
湯が酸化鉄により赤く染まっているところからその名がついた血の池地獄だが、率直な感想を言えば想像していたよりも赤くなかった。


どう見ても薄い。
血の池という表現は例えだということくらい理解しているが、それにしても血と呼ぶには赤さが足りないように思えた。

少し上から血の池地獄を見下ろしてみると、ようやく見た目の赤さが増したように思う。
近いところから見ると薄く感じるが、遠目でみると赤が濃く見えた。
とはいえ、それでもまだ血というには薄い。
この色だとミネストローネ地獄の方がふさわしいかも知れない。


龍巻地獄
七箇所ある地獄めぐりの最後は龍巻地獄だ。
血の池地獄から隣接しており徒歩数分で行けてしまう。
この建物を抜けるとすぐの場所に地獄はあった。

龍巻地獄というのは要するに間欠泉のことで、一定の周期で温泉を噴出する自然の噴水のようなものだ。
龍巻地獄は間欠泉の中でも周期が短いらしく、到着したタイミングが良くなかったとしても少し待てば噴出する様子を見ることが出来る。

噴き出した時はこのようになる。
かつては地獄の上部に構造物は無かったらしいが、安全対策として天井が設けられたそうだ。





血の池バーガー
順調に地獄めぐりも済ませたところで、時期を逸しないうちに昼食を済ませることにした。
近場に飲食店は少なかったが、血の池地獄の敷地内に面白い飲食店を見つけたのだ。
その名も「極楽亭」という。
地獄だけに「極楽」と名付けたのだろう。
面白いじゃないの。
名物としてウリにしているのは、血の池地獄にあやかって作られた「血の池バーガー」だ。
およそ食べ物の名前とは思えない素敵なネーミングだが、写真を見ると本物の「血の池地獄」よりも血のような色をしているぞ。

そういうわけで、興味本位で血の池バーガーを頂くことにした。
フライドポテトとのセットだ。
美味しかったが、ハンバーガー故に血の色をしたケチャップも挟まっているわけで、見た目的には何の変哲も無いハンバーガーの写真になってしまった。
私の撮影の仕方に工夫が足りなかったのだろうが、撮影に気を取られて料理が冷めてしまったら本末転倒なので仕方ないね。


地獄めぐりだけで記事が分厚くなってしまったので、三日目の後半戦は次の記事で書くことにしよう。
