再会、そして新しい命へ(4) ~ステージアップ~
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(前話の続き)
巣が襲撃を受けてから、わずか2日後のことでした。
なんと、つば次郎夫婦が再びわが家へ戻ってきたのです。
そして、驚いたことに、新しい巣を作り始めました。
あれほどショッキングな出来事があったにもかかわらずです。
妻も、「つばめたちの間で『ここは危ない場所だ』という情報が伝わってしまい、もう戻ってこないのではないか」と心配していました。
けれども、つば次郎夫婦は違いました。
悲しみに立ち止まるのではなく、再び前を向き、新しい住まいを築き始めたのです。

しかも、その場所は、以前の巣とはまったく違うところでした。
今度選んだのは、襲撃を受けた巣の裏側。
以前の巣は、少し離れた遠い場所からでも見える位置にあったので、つばめの出入りする様子が外からもよく見えました。
それはつまり、外敵からも見えやすい位置にあったということなのでしょう。
ところが新しい巣は、ウッドデッキの中へ入り、さらに梁の裏側まで回り込まなければ見えない場所に作り始めたのです。
「なんて頭がいいんだろう。」
私たちは、そう思わずにはいられませんでした。
少しでも安全な場所を選び、もう同じ悲しみを繰り返さないように…。
そんな親としての切なる願いが伝わってくるようでした。
動物たちは、悲しみにとどまり続けることなく、生きるために、そして命をつなぐために歩み続けます。
そのひたむきな姿から、私たち人間も学ぶことがあるのだと感じました。
つば次郎夫婦は、休むことなく、せっせ、せっせと藁や土を運び続けます。
たまに疲れて梁の上に止まっていたそうで、その姿がとても可愛らしかったと妻は言っていました。
そして、つばめの巣作りを見ながら、妻はこのようなことを感じたそうです。
「なくなる命もあれば、また授かる命もある。人との出会いや別れもそれと同じ。抗うことなく、自然に任せていれば、いい縁は自然とやってくる」
その言葉は、とても印象的でした。
つば次郎夫婦の新居は、一つひとつ丁寧に積み重ねられ、三日後にはほとんど完成していました✨

親鳥が作った巣と見比べてみると、新しい巣は少し小ぶりではあるものの、とても丁寧で、しっかりとした造りに見えました。
悲しみを乗り越え、もう一度未来へ向かって歩み始めた、つば次郎夫婦。
その小さな巣には、親としての強さと、決して諦めない命のたくましさが詰まっているように感じました。
こうして、悲しみを乗り越えたつば次郎夫婦の、新たな挑戦が始まったのでした。

(続く)
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