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【2025年インフルA型】家族4人が総崩れした3週間と、調べてわかった「今年のインフル」の背景


はじめに──2025年のインフルA型、どういうことなんだろう?

2025年の秋から11月にかけて、我が家の家族4人がインフルエンザA型に次々と倒れた。

振り返ってみると、気になることだらけだった。

  • 息子は検査で「陰性」判定だったのに、約5日間も高熱が続いた

  • 父である私は発熱から12時間後に受診して「陽性」、ゾフルーザを飲んだら一晩で劇的に改善

  • 娘は10月にワクチンを打っていたのに、インフルエンザA型陽性になった

  • 妻は微熱と不調が続き、「みなし陽性」として扱われた

  • 友人からは「今年のインフルは異常事態」「型が違うと最大3回かかる可能性がある」という話を聞いた

SNSを見ても、「今年のインフルやばい」「家族全員インフル」「今シーズン2回目」といった投稿を見かける。どうやら、我が家だけの話ではなさそうだ。

医療者ではない一人の親として、この疑問を整理したくて、「2025年のインフルエンザA型」について調べてみた。

※この記事は、一家庭の体験談と調査による一般的な情報のまとめです。医療アドバイスではありません。具体的な体調や治療については、必ず医師や医療機関に相談してください。


タイムラインで振り返る、家族4人のインフル3週間

発症1人目:息子

ある日、息子が発熱した。クリニックを受診し、インフルエンザの検査を受けたが、結果は「陰性」。

抗インフルエンザ薬は処方されず、市販薬と解熱剤中心で様子を見ることになった。ところが、その後も高熱は続く。39度を超える日が何日も続き、解熱後もしばらく咳が残った。トータルで約5日間、かなりしんどそうだった。

検査のタイミングが早すぎたのか、インフルだったのかもしれない。

発症2人目:父(私)

息子と寝室を共にしていた私が、次に発熱した。息子は一人にできないので、感染は半ば諦めて一緒の部屋で過ごしていた。

発熱からおよそ12時間後に受診。検査の結果、インフルエンザ「陽性」。息子は陰性だったのに、私は陽性。この時点で「やっぱり息子もインフルだったのでは?」という思いが強くなる。

処方されたのはゾフルーザ錠。夜に1回服用したところ、翌日には嘘のように熱が下がった。

体調不良でも食欲はあったので、その日はセコマ(セイコーマート)で温玉付き豚丼とフライドチキンを食べた。しっかり食べてしっかり休む。これが効いたと表向きは自負している。そこまで本気ではないけど。

「セコマの温玉付き豚丼とフライドチキンはすごいな」

「最近のインフルの薬はすごいな」と思った。

発症3人目:娘

私の発症から1週間ほど経った頃、娘が発症した。この頃になると、隔離はもう諦めつつあった。

娘は2025年10月にインフルエンザワクチンを接種済みだった。受診・検査の結果、インフルエンザA型陽性。

吸入タイプのインフルエンザ治療薬を処方され、医師からは「インフルエンザ薬は、熱が3日続くところを2日で済ませる、くらいのイメージです。解熱剤のように、すぐに熱を下げる薬ではないんですよ」という説明を受けた。

予防接種が効いていたのか、そもそもそこまで高熱にはならなかった。平熱に戻るのは2〜3日程度だった。

私が「一晩で治った」のと、医師の説明との違いに「あれ?」と思った。今は、私のケースが特例だったのではと思い始めている。

発症4人目:妻

娘のあとに妻が発症した。

微熱と不調がダラダラと続いた。関節痛などインフルっぽい症状は出ていたが、高熱というほどは上がらない。インフルは発熱後12時間以降でないと検査で出ないという話もあり、なかなか検査の判断ができず困っていた。

「もう熱が出てしまえば、割り切って発熱外来に行けるのに…」と思いながら過ごした。

その後受診し、家族内の状況も踏まえて検査なしで「インフルエンザみなし陽性」と判定され、治療薬が処方された。

この時、医師から「今年のインフルエンザA型は2種類ある」という説明を受けた。これが、「A型が2種類」というワードが気になり始めるきっかけになる。

3週間の記録として

息子が発症してから、およそ3週間。発症者はなるべく隔離して換気には気をつけていたが、小学校の中学年〜高学年レベルだと、正直隔離は無理だった。息子の時は一緒の部屋で過ごしていたし、娘が発症した頃には隔離も諦めつつあった。


「検査は陰性、でもインフルだった?」──検査のタイミングとみなし陽性

息子の「陰性なのに5日間高熱」というケースについて、検査タイミングの問題だろうなと思いつつも、詳しいことはわからなかった。調べてみることにした。

検査の「当たり外れ」

調べてみると、多くのクリニックで使われているのは、鼻に綿棒を入れる検査(抗原迅速検査)だという。

この検査、実は発症からの時間によって「当たりやすさ」が大きく変わるらしい。

  • 発症直後(0〜6時間):ウイルスの量がまだ少なくて、検査に引っかからないことが多い(偽陰性)

  • 発症から12〜24時間:ウイルスが増えて、一番見つかりやすい時間帯(ほぼ確実に見つかるレベル)

  • 発症から48時間以降:ウイルスが減り始めたり、場所が変わったりして、また見つかりにくくなることもある

息子の場合、受診のタイミングが早すぎたのかもしれない。あるいは、検体の取り方がうまくいかなかったのか、個人差でウイルスがあまり外に出てこないタイプだったのか。

いずれにせよ、「陰性」という結果が出ても、「絶対にインフルじゃない」とは言い切れないケースがあるということだ。

「みなし陽性」という考え方

妻のケースで医師が採用したのが、「みなし陽性」という扱いだった。

調べてみると、こういう判断がされるのには理由があって、

  • 家族や学校・職場でインフルが流行っている

  • 急な高熱・関節痛・体がだるいなど、「いかにもインフルっぽい症状」が揃っている

  • お年寄りや持病がある人など、早く治療を始めた方がいい事情がある

こういう状況だと、「検査結果を待つより、すぐ治療した方がいい」と判断されることがあるらしい。

検査結果は大事だけれど、それだけで決まるわけじゃない。医師が家族の状況も含めて総合的に判断してくれるということだろう。


ゾフルーザ一発でケロッとした父 vs じわっと治った娘と妻

我が家で最も劇的だったのは、私のケースだ。ゾフルーザを飲んだら、一晩で熱が下がった。「最近の薬はすごい」と思った。

一方、娘は吸入薬を使って2〜3日で平熱に戻ったが、私ほどの劇的さはなかった。妻は治療薬を使ったが、微熱期が長引いた印象がある。

医師の説明では「熱が3日続くところを2日で済ませる程度」とのことだったが、私の場合は「一晩で治った」。この違いは何なのか。

抗インフルエンザ薬の「役割」

調べてみると、今よく使われているインフルの薬には、いくつか種類があるらしい。

タミフル(オセルタミビル) は飲み薬で、1日2回、5日間飲み続けるタイプ。昔からある薬で、ジェネリック(後発薬)もあって比較的安い。

イナビル(ラニナミビル) は吸入する薬。基本的には1回吸えば治療が終わる。ただ、小さい子やお年寄りだと、吸入の操作が難しいこともある。

リレンザ(ザナミビル) も吸入薬で、1日2回、5日間吸う。

ゾフルーザ(バロキサビル) は飲み薬で、1回飲むだけで終わる新しいタイプ。ウイルスの増え方そのものを止める仕組みで、「ウイルスが早く止まりやすい」と言われている。ただ、特に小さい子だと「薬が効きにくいウイルス(耐性ウイルス)」が出やすいという報告もあって、使い方には注意が必要らしい。

どれも共通しているのは、「熱を下げる薬」じゃなくて、ウイルスが増えるのを抑える薬だということ。

だいたい、熱が出てから48時間以内に飲むのがいいとされていて、期待できる効果は、

  • 熱が出てる期間を平均で1〜2日くらい短くする

  • ウイルスの量を減らして、重症化するリスクを下げる

このくらいのレベルだという。

なぜ私は「一晩で治った」のか

今思うと、私のケースは特例だったのかもしれない。

  • ゾフルーザがたまたま私の体やウイルスに、すごくよく合った

  • 熱が出てから12時間後という、わりと早いタイミングで薬を飲めた

  • しっかり食べてしっかり休んだ(と自負している)

  • もともと体力や免疫の状態が良かった

娘や妻が「じわっと治った」のも、決しておかしなことじゃない。薬の種類、体質、タイミング、ワクチンを打ってたかどうかとか、いろんな要素が絡み合って、家族の中でも治り方はバラバラになるということだろう。


「A型が2種類ある」「3回かかるかも」という話を、今シーズンのデータで見てみる

妻が医師から聞いた「A型が2種類ある」という話。友人からは「今年のインフルは異常事態で、型が違うと最大3回かかる可能性がある」という話も聞いた。

「A型にも種類があるの?」「同じシーズンに3回もかかるの?」

調べてみると、これには一定の根拠があるようだった。

今年流行ってる2種類のA型

調べてみると、インフルエンザA型には複数の「種類(亜型・サブタイプ)」があって、今シーズンも主に2種類が存在しているという。

  • 今年流行ってるタイプ(H3N2(香港型)):2025/26シーズンでは、インフル患者のほとんどを占めている(約94%)。

  • 2009年の新型インフル由来のタイプ(H1N1pdm09):今シーズンも少しだけ検出されている。

この2種類は、同じ「A型」って呼ばれてるけど、別物として扱われる。

つまり、「H3N2に一度かかった人が、後からH1N1にかかる」「その逆もあり得る」という意味では、「A型に2回かかる」可能性は、医学的にあり得るということだ。

さらにB型も加わると

例年、B型は冬の後半〜春先にかけて流行することが多い。

今シーズンはまだB型の本格的な流行は見られてないけど、今後流行する可能性はある。そうなると、「A型にかかったあと、同じシーズン中にB型にもかかる」ことも起こり得る。

「A型2回+B型1回=最大3回」という話には、一応の根拠があるということだ。

「一度かかったから無敵」とは言えない

こうした背景を知ると、「一度A型にかかったから、今シーズンはもう大丈夫」とは油断できないことがわかる。

ただし、必要以上に怖がる必要もない。「こういう可能性もあるんだな」と知っておくくらいでいいのかなと思う。


2025/26シーズンは何が違う? サブクレードKと、前倒しのピーク

「今年のインフル、なんかおかしくない?」という声を聞く。調べてみると、データ上も裏付けがあった。

例年より早い本格流行

調べてみると、2025年11月末の時点で、すでに全国的に「警報レベル」に達している地域が多いという。

  • 2025年9月頃から患者の報告が増え始めた

  • 11月下旬には、多くの都道府県で学級閉鎖が相次いでいる

  • コロナ前の「1〜2月がピーク」というイメージと比べると、かなり前倒しでピークに近づいている

「もう11月なのに、すでにピークっぽい雰囲気」という印象は、データとも一致していた。

今年流行ってるのは、ちょっと変わったタイプ

今シーズン主役になっている香港型(H3N2)の中でも、「ちょっと変わったタイプ(サブクレードKと呼ばれる変異株)」が広がっていると指摘されている。

何が変わったのかというと、

  • 過去に香港型にかかったことがある人でも、免疫が効きにくくなってる可能性がある

  • ワクチンが想定してる型とズレてる可能性がある

ということらしい。

その結果、

  • 例年より広がりやすくなってる

  • シーズンの序盤から一気に警報レベルまで達してる

のは、このせいかもしれないと考えられている。

子ども・お年寄りへの影響

香港型(H3N2)はもともと、お年寄りの入院リスクや、子どもの熱性けいれん(熱で起こるけいれん)との関係が深い型とされている。

すでに学級閉鎖がたくさん起きているので、

  • 子どもが学校からもらってきて

  • 家庭内で広がって

  • 一緒に住んでるお年寄りにうつる

という流れには、特に注意が必要だろう。


ワクチン打ったのにA型になった娘と、それでも軽く済んだかもしれない話

娘は2025年10月にインフルエンザワクチンを接種していた。それなのに、インフルエンザA型陽性になった。

ワクチンを打っていてもかかるという知識はあったし、重症化しにくくなる程度の効果だということも知っていた。でも、実際に目の当たりにすると、改めて「そういうものなんだな」と思った。

ワクチンの「役割」と「限界」

調べてみると、インフルエンザワクチンの主な目的は、かかること自体を完全に防ぐことじゃなくて、重症化を防ぐことだという。

  • かかるのを防ぐ効果:だいたい30〜60%くらい

  • 流行してるウイルスの型と、ワクチンが想定してる型がズレてると、かかること自体は防ぎきれないことが多い

統計的には、ワクチンを打った人の方が、

  • 熱が出てる期間が短くなりやすい

  • 最高体温がやや低くなりやすい

  • 重症化(入院・死亡など)のリスクが下がる

という効果が示されている。

娘の場合はどうだったのか

娘はそもそもそこまで高熱にはならず、平熱に戻るのは2〜3日程度だった。

もしかしたら、ワクチンを打っていたことで、症状が軽く済んだのかもしれない。でも正直なところ、「ワクチンのおかげで軽く済んだ」ってはっきり言い切れるほどの確信は持てない。

SNSで見かけた「打ったのに」の声

調べてみると、SNS(旧Twitter)では「ワクチン打ったのにインフルになった」っていう嘆きの声を見かける一方で、

  • 「打っていたおかげか、子どもはわりと元気だった」

  • 「家族で一番症状が軽かった気がする」

みたいなポジティブな声もあるらしい。

生活者の実感としては、

  • 「効果があった気もするけど、正直よくわからない」

  • 「打ったのにかかったから、損した気分になる」

っていう、モヤモヤした感想が入り混じってる感じだ。

ワクチンは「完全防御」じゃないけど、「保険」としての意味はあるんだろう。ただ、生活者の感覚としてモヤモヤが残りやすいのも、また事実だと思う。


おわりに──怖がるためではなく、「知識」と「記録」として残しておく

2025年のインフルエンザA型。家族4人で体験したこの3週間は、たしかに大変だった。

でも、整理してみると、少し見通しが持てるようになった気がする。

  • 検査は「当たり外れ」があること

  • 薬の効き方は、人それぞれだということ

  • ワクチンは「完全防御」じゃないけど、「保険」としての意味はあること

  • 今シーズンは例年より早く、広く流行してること

  • 「A型が2種類ある」って話には、一応の根拠があること

こういう知識を持っておくだけで、次のシーズンに向けた備えが少しは楽になるかもしれない。

来年以降の自分や、これからインフルと付き合う誰かの参考になれば、と思ってこの記事をまとめた。

※最後に改めて。この記事は、一家庭の体験談と調査による一般的な情報のまとめです。医療アドバイスではありません。体調に不安があるときや治療の判断は、必ず医師や医療機関に相談してください。


2025年11月、家族4人でインフルA型を乗り越えた(まだ途中の)記録として。

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