カーブドッチ物語 #31|飲み頃が2〜3年後に来るビール
ワインづくりの延長でビールをつくろう。そんな発想から立ち上げたカーブドッチ・ビールプロジェクト。新工場の稼働です。

ワイン工場に比べて何と小さい!

2026年夏は、瓶タイプの【CROIX(クロワ)】と缶タイプの【SOLO(ソロ)】、2つのシリーズを皆さんにお届けします。
ワイングラスで味わってほしい
【CROIX(クロワ)】
フランス語で「十字」や「交差」を意味する「CROIX」。その名の通り、ワインとビールが交わるハイブリッドなシリーズです。

真っ黒な750mlのシャンパンボトル入りで、価格は1本2,500円前後と、ビールにしては高級ラインですが、ワインと同じように常温保存が可能です。
見た目の美しさはもちろん、中身にもワイナリ-ならではの発想を込めました。
麦芽を煮出す際、釜の中にぶどうの皮や種を贅沢に投入。これまで捨ていた素材を活かしています。こうして生まれたのが、ぶどうの香りを纏ったビールです。「アルバリーニョ」「ピノ・ノワール」など、製品名にはぶどう品種の名前を冠しました。
シリーズの中には、ワインの木樽で6〜9ヶ月熟成させたラインもあります。味わいは清涼感のあるビールなのに、香りはワインのように芳醇で華やか。ワインなのか、それともビールなのか。その境界を味わっていただけます。
お祝いの席や特別な日の始まりに、ワイングラスやシャンパングラスに注いで乾杯。そんな風に楽しんでいただけたらうれしいです。

ホップの違いを楽しむ
【SOLO(ソロ)】
一方で、もっと日常に寄り添うビールもお届けしたいと考え、350mlの缶シリーズ【SOLO】もつくることにしました。単一ホップで仕上げたビールです。
こちらは350mlで600円から。手に取りやすい量と価格にこだわりました。
通常ビールは、複数のホップをブレンドして複雑な味わいをつくります。ホップは苦味や香りを与え、レシピ次第で無限の表現が可能です。ビールづくりには「足し算」の面白さがあります。


一方、ワインはぶどうだけでつくられるので、私たちにできるのは環境を整えその変化をひたすら待つこと。でも、時には発酵の過程で化けて、予想外の変貌を見せてくれる愉しみもあります。
極端な言い方をすれば、ビールは誰でも、狙った味を再現しやすい飲み物です。ならば、カーブドッチでは、あえて一種のホップにこだわってみることにしました。
単一ホップの【SOLO】は、ありそうで無かったビール。ぶどうの個性で味わいが変わるワインのように、ホップそのものの個性、産地や品種による香りや苦味の違いを、まっすぐに感じていただきたいと考えています。
シャンパンの製法から生まれたビール
そもそも、カーブドッチのビールは、一般的なビールとは「つくり方」が大きく異なります。【CROIX】も【SOLO】も、ひと言でいえば、シャンパンとまったく同じ製法を採用しました。
通常のビールは、麦芽を煮出した麦汁を発酵させ、発酵が終わったら瓶に詰めて完成です。一方、カーブドッチではひと手間加えて、瓶の中でもう一度発酵を行います。
この「瓶内二次発酵(シャンパーニュ方式)」こそが、他に類を見ないカーブドッチ製法です。最大の利点は、ビールの天敵である酸化を、酵母の力で克服することにあります。
酵母の力で、もっと自由に
ビールは、瓶に詰める時に微量の酸素が混入してしまい、酸化が起きます。酸化は、ビールの風味を損なう劣化の大きな要因。そのため、劣化を防ぐために要冷蔵での流通が必要となり、必然的に賞味期限も短くなります。
冬でも冷蔵トラックで運ぶので大量の電気が使われ、環境にも優しくありません。
それに比べてカーブドッチ製法では、瓶の中で酵母が酸素を食べながら二次発酵するので、瓶内の酸素は限りなくゼロに近づきます。結果として品質が安定し、ワインと同じように常温での保管・流通が可能になります。
賞味期限という考え方からも自由になれ、むしろワインのように熟成が進み、飲み頃が2〜3年続くのも大きな特徴です。

最初の製品のお披露目は、この夏前を予定しています。皆さんの元へ、この新しい美味しさをお届けできる日が、今から待ち遠しくてなりません。発売の時には、改めてお知らせします。
GWには、タップルームが登場
販売に先立ち、試作ビールの出来立てをお試しいただけるタップルームを、4月29日〜5月10日まで期間限定でオープン。ラインナップは次の4種です。
◆ペールエール Alc 5%
シンプルでクリスピー、ドライな飲み口で食事に合わせやすい定番の味わい
◆サンダンス Alc 5%
アメリカの小麦が醸し出すやわらかな風味が特徴
◆オトナクラブ Alc 4.5%
甘すぎずドライすぎない、ずっと飲んでいられるビール
◆サンデーアフタヌーン Alc 6%
レモンのような酸味と皮の苦み。温度が上がるとオレンジや蜜のニュアンスが広がる
ゴールデンウィーク、青空のもとでぶどう畑や芝生で飲むビールは格別です。お出かけのついでに、ぜひカーブドッチにお立ち寄りください。
さて次回は、最近力を入れている「ベーゼンドルファーを愛でる会」の活動をご紹介します。
互いに大切な曲を弾きあう音楽交流会や、さまざまなアーティストの演奏をワインやお料理とともに楽しむコンサートなど。試行錯誤を繰り返しながら、まだ模索状態ですが、少しずつカーブドッチらしさが見えてきました。
次回もお楽しみに。
