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カーブドッチ物語 #39|本のまわりに人が集まる

新潟市西蒲区にある滞在するワイナリー「CAVE D'OCCI(カーブドッチ)」創業者の掛川 千恵子(かけがわ ちえこ)です。

ヴィネスパに来たら、まず温泉入ってさっぱりしよう。
冷房の効いたラウンジで、本を片手にワインを飲もう。

おひとり様にとっては、こんな夏の過ごし方は格別です。

でも、ときには「自分と向き合う時間」から少しだけ軸足をずらして、人と関わってみるのもまた一興。
そんな時間を過ごしていただくために、ヴィネスパではこの秋から、新しい試みが始まります。

このnoteをはじめて読む方へ


「ひとりで過ごすヴィネスパ」から
「人とつながるヴィネスパ」へ

本を囲んで、新しい出会いが生まれる。そんな場が欲しいなと思いながらも、他のお客様への配慮から、ワイワイと集まる機会をつくるのは難しいことでした。

そこで、思い切って、ヴィネスパに「個室」を新設することにしました

こんな素敵な空間になりました

10人ほどが入れる個室です。これなら、気兼ねなく、ずっと温めてきた企画を始められます。

それは、声を出したり、手を動かしながら楽しめる「ワークショップ」。この秋から始まる、ヴィネスパの6つのワークショップを、順にご紹介しましょう。


【1】 大人が楽しむ絵本の世界

「大人が読む絵本って、あるのかなぁ」

はい、あります。絵本は子どもだけのものではありません。
人生を重ねた大人だからこそ、絵本の短い言葉が心に響いたり、美しい挿し絵に癒されたり。年齢制限なく楽しむことができるのです。

案内人は絵本専門士でフリーアナウンサーの水島知子さん。

その日の絵本を開き、透き通る声でゆっくりと読み始めると、絵本の世界が生き生きと動き出し、目の前に新しい景色を広げてくれます。

一回に味わうのは、4〜5冊。

短い言葉や絵の奥にある深いメッセージが、疲れた心をそっと癒し、忘れていた大切なものを思い出させてくれます。和やかでほっこりとした、温かな時間です。

この日のテーマは「美味しいもの」
参加者は県外からの方も多い

2026年は、季節に合わせたテーマで4回開催します。
【本のワークショップ】大人が楽しむ絵本の世界


【2】 本と対話の会

一冊の本を囲み、参加者同士で活発な対話を楽しむワークショップです。アクティブ・ブック・ダイアローグ®認定ファシリテーター「ことの葉」さんが進行します。

一冊の本を章ごとに分け、参加者それぞれが担当。そこに書かれている内容から、作者が伝えたいキーワードを探し出し、発表し合います。

思ったままのことを書きとめる

本から気づきや疑問を引き出していくと、新たな発見や豊かな想像がどんどん広がっていきます。
最初はバラバラだった言葉が、「ことの葉」さんの手によって、つながったり、膨らんだり…。

みんなで出しあった言葉が、いつの間にか生き生きとしたメッセージに変わっていき、不思議で、ちょっと魔法のような時間になります。

何がどうなってるのか…面白そう

2026年秋は、「日本の伝統」「伝え合う言葉、生きる言葉」をテーマに2回開催します。
【本のワークショップ】本と対話の会


【3】 木もれ陽 朗読会

物語や詩の世界に入り込み、声に出して味わう朗読セミナーです。
新しくできた個室で、遠慮なく声を出してください。

講師は、新潟で長年朗読を教えている専門家、渋木千恵子さん。カーブドッチの本棚から選んだ本を教材に、参加者で配役を決め、声に出して読み進めていきます。

お腹からしっかり声を出す。それだけでも、健康的で心地よい刺激になりますし、まるで小さな演劇に参加しているような一体感が気持ちいい。

お互いの声や間合いの違いから、一冊の本を立体的に味わえるのも朗読の楽しさです。

2026年の教材は、小川糸著『ツバキ文具店』。
鎌倉で小さな文具店を営むかたわら、手紙の代書を請け負う鳩子。そこへ今日も風変わりな依頼が舞い込みます。友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙…。手紙をめぐる、あたたかな物語です。

幻冬舎作者紹介より引用    
本は、先生が用意します

この秋は3回開催し、月ごとに『ツバキ文具店』の異なる章を深掘りしていきます。
【本のワークショップ】木もれ陽 朗読会


【4】 布で仕立てる本の製本

こんな素敵な装丁の本が、自分の手でできるなんて! と心が躍る企画。お気に入りの文庫本を、特別な一冊へと生まれ変わらせるワークショップです。

ブックカバーをつくるのではありません。
文庫本をいったん分解し、新しい表紙をつくって、上製本(ハードカバー)の本に仕立て直します。

製本講師の山下真有先生と一緒に、一つひとつの工程を丁寧に進めていきます。完成した本を手にした時の特別感に、うっとりしてしまうことでしょう。

お気に入りの文庫本を一冊、お持ちください。自分のための一冊はもちろん、大切なお孫さんやご友人への贈り物にも、きっと喜ばれるはずです。

製本が初めての方も大歓迎。幼い頃、何かに夢中になって、ただひたすら手を動かしたことはありませんか?

そんな、心地よさをもう一度思い出していただけたらうれしいです。

宝物のような文庫本が一日でできあがる
道具を見てるだけで楽しい

2026年は10月23日(金)に開催します。製本した文庫本は、当日お持ち帰りいただけます。
【本のワークショップ】布で仕立てる本の製本


【5】 ギフトに添えるカリグラフィー

美しい西洋の書道「カリグラフィー」を体験するワークショップです。

講師の田中順子さんは、18世紀フランスの書体を中心に、フレンチ草書の制作をされています。

基本の持ち方や線の引き方から丁寧にサポートしますので、初めてでも無理なく美しい文字を書く楽しさを実感できます。

そして、文字を書く練習だけでなく、本や贈り物に添えるリボンやメッセージカード、ブローチなど、手仕事のぬくもりが宿る素敵な作品に仕立てていきます。

美しい飾り文字を添えるだけで、本やプレゼントは、より愛おしい存在になる。大切な人を想いながら文字をしたため、世界に一つの贈り物に仕上げてみませんか?

フランスの公文書から生まれた
美しい書体
カーブドッチの庭に咲くバラを
押し花・ドライフラワーにして

2026年秋は2回開催。
10月は「初めてのフレンチスタイルカリグラフィーと、カーブドッチの花とハーブで作るカード」
11月は「オーナメントとしても飾れるクリスマスカード」を制作します。
【本のワークショップ】初めてのフレンチ草書®カリグラフィー


【6】 百人一首は最高の脳活

かるた遊びをしながら、古典の世界にどっぷり浸ることができる連続講座です。

ただ札を取るだけではありません。

和歌の意味を知り、その背景にある平安時代の人間関係やドラマまで、渡辺泰介先生が分かりやすく解説してくださいます。「どうして今まで、こんな楽しみを知らなかったのかしら」と思えるような、平安絵巻の世界に引き込まれていく講座です。

学ぶ和歌は、一回に5首。
清少納言や紫式部など、歌人たちのリアルな物語を知ると、百人一首がぐっと身近で面白いものになります。

意味を考えながら音読し、最後には札を取り合って楽しみましょう。

どんな話が飛び出すのか、ワクワクする

2026年秋は月2回、合計8回開催。和歌の年代順に開催します。
【本のワークショップ】百人一首は最高の脳活


文化は日常のなかにある

どのワークショップも単発での参加ができ、ワンドリンク付きか、ランチ付きかを選べます。

カリグラフィーや本の装丁などは、どこか「高尚で特別なもの」のように思われがちですが、決してそうではありません。
すべて私たちの生活の延長にあり、日常にほんの少し彩りを添えてくれるものです。

「自分の好きなものに囲まれて暮らしたい」
その気持ちは、とても自然なもの。

ぜひ私たちと一緒に、手仕事や本、音や言葉で、日々の暮らしを少しずつ豊かにしていきましょう。

カーブドッチに流れるゆったりとした時間のなかで、身近な文化に触れ、それを愛おしむきっかけをつくっていただけたら幸いです。


角田山の麓に佇むカーブドッチは、遠くから時間をかけ、足を運んでいただく場所にあります。だからこそ私たちは、途切れることなく、心に残るものを考え続けてきました。

でも、難しく考えるよりも、
「面白そうだから、やってみよう」

そんな純粋な好奇心がすべての原点です。ここだけの特別な時間と体験を目的に、何度でもお越しくださいね。

次回もお楽しみに。

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