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コピペを100回くり返している人へ。AIに道具を頼んだら手作業はゼロでした

同じ形の作業が何十回も溜まっているなら、AIに渡すのは作業そのものより、その作業をこなす道具のほうが早いです。

私の場合は、クライアントの仕事で、URLを100個以上QRコードにする必要が出たときでした。1個ずつ変換していく作業は、途中で諦めました。代わりに、AIとの1回のやり取りで、変換ツールそのものを作ってもらいました。

コピペや転記のような「同じ操作の繰り返し」が仕事に埋まっている方に向けて、今日はそのときの頼み方を書きます。

はじめましての方向けに一行だけ。私はエンジニアではない会社員で、そのかたわら一人でデジタルマーケティングの事業を運営しています。AIで実務を仕組み化していく過程を、毎日実録で書いています。

「1個ずつ変換サイトに貼る」を諦めました

発端は単純です。URLの一覧があって、その1つずつにQRコードが要る。それが100個以上ありました。

QRコードを1個作るだけなら、無料の変換サイトで済みます。大した作業ではありません。

でも今回は100個以上です。URLをコピーして、貼り付けて、できた画像を保存する。同じ操作をあと100回。ここで諦めました。正確に言うと、「1個ずつやること」を諦めました。

AIに頼んだのは、作業ではなくツールでした

そこで、この連載でいつも書いているAIのClaudeに、変換の作業ではなく、変換するツールを作ることを頼みました。

できたのは、ブラウザで開くHTMLのツールです。動きはこうです。

  • URLの一覧をまとめて貼り付ける

  • 全部いっぺんにQRコード画像になる

  • ZIPファイルで一括ダウンロードできる

ここまでが、1回の会話でできました。

コードの中身を全部説明しろと言われたら、正直に言って困ります。それでも、「何を入れたら、何が出てきてほしいか」を言葉にできれば、道具は作ってもらえました。

条件は1つだけ付けました。「データを外に送らない」です

作ってもらうとき、譲らなかった条件が1つあります。

貼り付けたURLを、外部に送信しない作りにすること。

今回のURLは、クライアントから預かったものです。Webのサービスに貼り付けた内容は、基本的に相手のサーバーに送られます。相手がどう扱うか分からない場所に、預かりもののURL一覧をまとめて渡すのは避けたいと思いました。

ブラウザの中だけで生成が完結する作りなら、データは手元のパソコンから出ません。預かったデータを扱う道具だったので、ここだけは譲りませんでした。

私は薬剤師の免許を持っていて、確かめてから進む癖がついています。預かりものを扱うときほど、その癖が出ます。

作って終わりではなく、文書に流し込むところまで自動にしました

QRコードは、作って終わりではありませんでした。できた画像を、配布する文書へ1個ずつ貼っていく工程が残っていたからです。100個の画像を100回貼るなら、繰り返しの場所が変わっただけです。

ここも手では貼りませんでした。文書ソフトの差し込み印刷(一覧表の中身を1件ずつ文書に流し込んでいく機能)と組み合わせて、できたQRコードが文書に収まるところまで自動にしました。

生成から文書への貼り付けまで、人の手で画像を貼った回数はゼロです。

実はこの話、以前の記事で「任せる仕事」の例として3行だけ触れました。今日はその全量版です。任せる・任せないの線引きそのものが気になる方は、こちらも読んでもらえたら嬉しいです。

QRコードそのものも、「繰り返しがつらい」から生まれていました

あとで知って面白かったことを1つ。

QRコード自体が、現場の繰り返し作業の悩みから生まれた道具だそうです。開発元のデンソーウェーブの公式サイトによると、きっかけは1990年代の製造現場で、作業者がバーコードを1日に約1000回も読み取らなければならない状況だったこと。それを解決するために、2人のチームが1994年にQRコードを完成させています(出典:デンソーウェーブ公式)。

100回にうんざりして道具を作ってもらった私の話とは規模がまるで違いますが、順番は同じでした。繰り返しの困りごとが先にあって、道具が後から生まれる。 自分だけの話ではなさそうです。

分かれ目は「同じ形の作業が、何回あるか」だと思っています

この一件で、AIへの頼み方の選択肢が1つ増えました。

作業をそのまま頼むと、返ってくるのは1回分の結果です。100回あるなら、100回のやり取りが要ります。

ツールを頼むと、返ってくるのはその作業をこなす道具です。同じ形の作業が、まとまって消えます。

分かれ目はシンプルで、同じ形の作業が何回あるかです。数が多くて形が同じなら、作業より先にツールを頼んでみる。1回きりの作業や、途中に判断が挟まる作業は、そのまま頼むか、自分でやる。

正直に書いておくと、手作業なら何分かかったのかは測っていません。だから「何時間の削減」とは書けません。書けるのは、同じ操作を100回繰り返さずに済んだ、ということだけです。

そのまま使える頼み方を置いておきます

もし手元に「同じ操作の繰り返し」が溜まっているなら、AIに伝えるのは3点で足ります。

  1. 何を入れると(例:URLの一覧を貼り付けると)

  2. 何が出てきて(例:全部QRコード画像になって、ZIPでまとめて落とせる)

  3. どこで動くか(例:ブラウザの中だけで動き、データを外部に送信しない)

文例も置いておきます。私が当時打った文言そのままではありませんが、頼む中身はこれで足ります。

URLのリストを貼り付けると、1件ずつQRコード画像に変換して、まとめてZIPでダウンロードできるツールを、ブラウザだけで動くHTMLファイルとして作ってください。貼り付けたデータは外部に送信せず、処理がブラウザの中だけで完結する作りにしてください。

1つだけ注意です。最初から本番のデータを貼らず、試しの2〜3件で動きを確かめてから使ってください。預かりもののデータを扱うときほど、この確認は先にやる価値があります。

まとめ

  • URL100個超のQRコード化を、1個ずつ手で作らず、AIに道具ごと作ってもらう1回のやり取りで片づけた

  • 条件は1つ。クライアントから預かったURLを外部に送信せず、ブラウザの中だけで完結させること

  • 作業を頼むと1回分の結果が返り、ツールを頼むと同じ形の作業がまとまって消える。分かれ目は「同じ形の作業が何回あるか」

明日は、便利だと思って作った仕組みが続かなかった話を書きます。原因は意志の弱さより、呼び出し方のほうにありました。


このnoteでは、エンジニアではない私が、一人のマーケ事業をAIで仕組み化していく過程を毎日実録で書いています。昨日は、この連載の運用をどこまでAIに任せられて、どこから先は人が必要なのかを書きました。気になった方は読んでもらえたら嬉しいです。

9月3日に、このnoteを毎日回している仕組みの中身を、そのまま使える形で出す準備をしています。気になる方はフォローしてお待ちください。

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