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AIに任せて、人の仕事はどこまで減るのか

「noteの運用は全部AIに任せて、人間は公開ボタンを押すだけ」——その理想で設計したこのnoteの仕組みは、8日で現実とぶつかりました。AIの出来が悪かったからではありません。自動にできる場所と、できない場所の線を、私が引き間違えていたからです。

AIで発信を自動化して、あわよくば収益化まで全部回ってほしい。そう考えたことのある方は多いはずです。私もその一人で、始めるときの設計書にこう書いたくらいです。

人間の役割は「公開ボタン」「週次の方向性判断」のみ。

結論だけ先に言うと、手を動かす作業は本当に自動になりました。それでも人の仕事として残ったものが4つあります。方向性、設計、最初の文章、そして現実との突き合わせです。ここからは、この線がどう引かれていったかを順に書きます。

はじめましての方向けに一行だけ。私は薬剤師の免許を持つ会社員で、そのかたわら一人でデジタルマーケティングの事業を運営しています。AIで実務を仕組み化していく過程を、毎日実録で書いています。

ここまでは、本当に自動でできました

先に、うまくいっているほうを書きます。

「今日の記事を作って」と言うと、設定ファイルを読んで、私が事前に書き溜めておいた体験のメモから1件を選び、下書きが出てきます。タイトル案も、アイキャッチ画像も一緒に出てきます。

公開したあとは、毎朝と毎晩、全記事の反応が自動で記録されます。日曜の夜には1週間ぶんがレポートになります。

ここは想定どおりでした。手を動かす作業は、たしかに減りました。

それでも、直しは8日で33件ありました

一方で、自動にならなかったものがあります。

8日間で、私はAIの下書きに33回、直しを入れていました。8月24日に、それまでの分をまとめて書き出して数えたので分かりました。手を動かす作業は減ったのに、確認と直しの仕事は減っていませんでした。

内訳を見ていて、手が止まりました。同じ型のミスが5回ありました。

設計しただけのものを、運用していると書いてしまう。

原因は、AIに渡した「記憶」が途中で止まっていたこと

私はAIに、業務の手順や体験をまとめたメモを渡して書かせています。そこには「こういう仕組みを作った」という記述が並んでいます。AIはそれを読んで、記事に「私はこうやって回しています」と書きます。

問題は、そのうちのいくつかが設計しただけで、実際には作っていなかったことです。実物を確認しに行って、初めて分かりました。スキルは存在せず、設定ファイルにも記述はなく、フォルダ全体を検索しても運用の痕跡が1件も出ませんでした。

AIのミスとは言えません。渡したメモは、書いた時点で止まっています。 そのあとの現実(結局作らなかった、途中でやめた、形を変えた)を、AIは知りようがありません。メモやログを記憶させて回す使い方では、この「渡した状態」と「いまの現実」のズレが必ず溜まっていきます。私はそこを見逃していました。同じ型の直しが5回出たのは、これが理由です。

実物を確かめに行くと何が起きるか、は前にこの回で紹介しているので、気になる方はぜひ読んでみてください。

人が必要な場所は、思ったより多かった

8日の実測で、線はこう引かれました。

任せられたもの: 下書き、タイトル案、画像、毎日の記録、週次のレポート。手を動かす部分は本当に減りました。

人の仕事として残ったのは、この4つです。

  1. 方向性を決めること。 何を書くか、誰に向けるか、どこへ向かうか。ここはAIに案を出させることはできても、決まるのは私が決めたときだけでした

  2. 設計。 仕組みの形、何を測るか、どこでやめるかの組み立て

  3. 最初の文章。 タイトルと書き出しの言葉は、結局、最後は私が選んで直しています

  4. 現実との突き合わせ。 上に書いたズレは、実物を見に行ける人間にしか見つけられません

任せる仕事と任せない仕事の線引きは、以前この回でも紹介しています。今回はその線を、noteの運用そのもので実測して引き直した形です。

私がいま公開前に通しているもの

いまは、公開ボタンを押す前に3分だけチェックを通しています。長い手順ではありません。いちばん効いている3つだけ書いておきます。

  1. 「〜する構造にした」「〜をルール化した」と書いた箇所は、実物を確認する  スキルの存在、設定ファイル、検索での運用の痕跡。痕跡がなければ「運用している」とは書けません

  2. 過去の自分の記事と矛盾していないか見る  私は実際に、ある記事で「この仕組みで作業が終わる」と書き、別の記事で「覚えられなくて使わなかった」と書いていました

  3. AIに渡してある資料と、いまの現実がズレていないか、実物のほうを見る

このチェックを作ったのは、5回同じことをやったあとです。先に作れていれば5回とも防げました。

あなたは、どこまで任せたいですか

ここまで読んで、「それでも、もっと自動にしたい」と思った方も、「やっぱり人の仕事は残るよね」と思った方もいるはずです。私はいまも、任せられる範囲を1つずつ広げようとしている側です。

もしあなたがAIで発信や仕事を回そうとしていて、「ここが自動にできなくて詰まっている」という場所があったら、教えてもらえるとうれしいです。

まとめ

  • 「人間は公開ボタンを押すだけ」の理想で始めて、現実は8日で33回の直し。ただし手を動かす作業そのものは、本当に減った

  • いちばんの原因は、AIに渡した記憶が渡した時点で止まること。そのあとの現実とのズレは、自動では見つからない

  • 人が必要な場所は4つ。方向性・設計・最初の文章・現実との突き合わせ。逆に言えば、それ以外は思った以上に任せられる

明日は、URLを100個以上QRコードにする必要が出たときに、1回の会話でツールを作って、印刷まで人の手を挟まずに済ませた話を書きます。


このnoteでは、薬剤師の免許を持つ会社員の私が、一人のマーケ事業をAIで仕組み化していく過程を毎日実録で書いています。

9月3日に、このnoteを毎日回している仕組みの中身を、そのまま使える形で出す準備をしています。今日書いたチェックの元になっているものも入ります。気になる方はフォローしてお待ちください。

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