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効率化しても忙しいのは、9日で16時間の確認と判断が残るからです

AIに任せても、仕事の時間はゼロにはなりません。

減った分だけ、別のものが前に出てきます。今日はそれを、自分の数字で書きます。

8月2日。この日だけで、300分。

手元の表に、そう残っています。今年の8月、月初から日ごとに「今日は月次レポートと施策検討に何分かけたか」を書き留めていた表です。複数のクライアントの月報と施策が、この日に重なりました。5時間です。

9日分を足すと、955分でした。約16時間。3社分です。

はじめましての方向けに一行だけ。私はエンジニアではない会社員で、そのかたわら一人でデジタルマーケティングの事業を運営しています。AIで実務を仕組み化していく過程を、毎日実録で書いています。

楽になると思って、入れていました

正直に書きます。私は、この毎月の重たい作業が軽くなると思って仕組みを入れました。

同じ入り口から入っている人は多いようです。総務省の令和7年版 情報通信白書に、日本・米国・ドイツ・中国の企業に生成AIの影響を聞いた調査があります。日本で最も多かった答えは「業務効率化や人員不足の解消につながる」でした。他の3か国は、事業の拡大や新しい顧客、イノベーションを挙げる傾向が強いと整理されています(出典:総務省 令和7年版 情報通信白書「企業におけるAI利用の現状」図表Ⅰ-1-2-16。総務省の2024年度調査・4か国の企業アンケート)。

軽くする道具として入れる。日本の会社も、私も、同じところから始めています。

その先に、16時間が残りました。

ひとつ、正直に断っておきます。この955分という数字は、以前の記事で一度出しています。そのときは「まず自分の時間を測ってみよう」という話でした。今日は同じ数字を、中身のほうから開けます。

減ったのは作業で、残ったのは確認と判断でした

16時間の中身は、仕組み化する前とは入れ替わっていました。

軽くなったのは、数字を集める、並べ替える、決まった場所に貼る、という手を動かす部分です。ここは頼めば返ってきます。

残ったのは2つです。出てきた数字と文章が本当に合っているかを見る「確認」。いくつも候補が出たあとで、今月はどの施策でいくかを決める「判断」。

施策の立案も同じでした。アプローチ先の候補を整理するところまではAIと一緒にやる。そのあとの「どれでいくか」と、具体化と、デザインの検討に、自分の時間が寄っていきました。

作業が消えた席に、判断が座った。そういう入れ替わりです。

念のために書いておきます。仕組み化する前の時間を、私は測っていません。だから「何時間減った」とは書けません。書けるのは、ゼロにならなかったことと、中身が入れ替わったことの2つだけです。

確認が消えないのは、たぶん当たり前でした

なぜ確認が残るのか。

同じ白書の個人向け調査では、AI利用のリスクとして「非常にリスクだと感じる」という回答が相対的に多かったもののひとつに、回答が事実でない可能性が挙がっています(出典:総務省 令和7年版 情報通信白書「個人におけるAI利用の現状」図表Ⅰ-1-2-11)。

使っている人自身が「そのままは信じない」と決めて使っている。だとすれば、確認の時間が消えないほうが自然です。

私は薬剤師の免許を持っていて、製薬会社で薬の安全性を確認する仕事をしてきました。出てきたものを確かめてから次に進むのは、もう癖です。人様のレポートに載る数字なら、なおさら見ます。

消えないものを消そうとすると、いつまでも「まだ足りない」になります。

確認と判断は、最初から人の側に置いておく。そう決めてから、16時間を見ても「まだ足りない」と思わなくなりました。

あなたの仕事で「効率化したのに減っていない時間」があるなら、その中身も、たぶん確認と判断です。

合計ではなく、中身の割合を見る

ここまでを、今日からできる形にしておきます。

  1. 直近1か月、その仕事に何分かけたかを足す。分単位のメモで十分です。私は日ごとに数字を書いただけでした

  2. その時間を「作業」「確認」「判断」の3つに割る。手を動かしていた時間が作業、読んでいた時間が確認、決めていた時間が判断

  3. 来月見るのは、作業の割合だけ。合計は見ない

合計が同じでも、中身は動きます。作業の割合が減っていない場所があれば、そこがまだ任せられていない場所です。次に仕組みを作る場所が、そこで決まります。

まとめ

  • 8月の月初9日間で、月次レポートと施策検討に955分。3社分で、一番重い日は300分

  • 仕組み化しても合計はゼロにならなかった。減ったのは集める・並べる・貼る。残ったのは確認と判断

  • 見るのは「作業・確認・判断」の割合。作業の割合が減っていない場所が、次に任せる場所

AIに任せて減ったのは、時間より先に、時間の中身のほうでした。

明日は、このnoteを毎日回している仕組みそのものを、そのまま使える形で公開します。今日書いた「確認と判断は人の側に置く」という前提で作ってあります。


このnoteでは、エンジニアではない私が、一人のマーケ事業をAIで仕組み化していく過程を毎日実録で書いています。昨日は、作った仕組みが続かなくなる原因は意志ではなく呼び出し方にある、という話を書きました。気になった方は読んでもらえたら嬉しいです。

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