見出し画像

#004 なぜ人は、見たいものしか見えないのか

問題を解決しようとしているのに、なかなか前に進まないことがあります。

今回は、問題を考えるときに「どこを見るか」について考えます。


初めて訪れた街を歩いていると、不思議なことが起こる。
ランチを探している人には、飲食店ばかりが目に入る。


子どもと遊ぶ場所を探している人には、公園や広場が目に入る。

不動産会社の人なら、空き店舗や土地が気になるかもしれない。

同じ街を歩いている。
見ている景色も同じ。

それなのに、一人ひとりが見つけるものは驚くほど違う。

街が変わったわけではない。
変わったのは、その人が探していたものだ。

私たちも、同じように世界を見ている。

目に映るものを、そのまま受け取っているように思える。

しかし実際には、経験や立場、価値観を通して、「自分にとって意味のあるもの」を無意識に選び取っている。

つまり、世界を見ているのではない。

自分なりに解釈した世界を見ている。

このことは、仕事でもよく起こる。

同じ会議に参加していたはずなのに、

ある人は、
「前向きな議論だった」と言う。

別の人は、
「結局、何も決まらなかった」と言う。

さらに別の人は、
「部長はかなり怒っていた」と受け取る。

誰かが間違っているわけではない。
それぞれが違う情報に目を向け、違う意味を受け取っているだけなのだ。

私たちは、「事実」を見ているつもりでも、その多くは「解釈」を見ている。
その境界は、自分が思っている以上に曖昧なのである。

だから、人と意見が違ったときに、

「あの人は間違っている。」

そう結論づけるのは少し早いのかもしれない。

まずは、

「この人には、何が見えているのだろう。」

そう問いかけてみる。

相手に見えている景色を知ろうとした瞬間、自分には見えていなかった景色が少しずつ見え始める。

人は世界を見ているのではない。

自分の解釈を通して世界を見ている。

そのことに気づくだけで、世界の見え方は変わる。

そして、

見え方が変われば、選び方も変わる。

より良い選択は、より多くの情報からではなく、

より広い景色から生まれる。

より良い選択は、「景色の広さ」から生まれる。



次に読むなら

構造が見えると、目の前の出来事だけに反応しなくなります。次は、見えてきた構造の中で「どこに手を入れるべきか」を考えていきます。

このテーマを、もう少し読む


あなたの「問い」も、聞かせてください。

仕事や組織、AI、これからのこと。
まだ言葉になっていない違和感でも構いません。


Layer Zeroをもっと見る

複雑なことを、構造からシンプルに。
Layer Zeroの記事を、テーマや関心から探せます。

いいなと思ったら応援しよう!

Layer Zero |仕事・組織・AIを構造から考える よろしければ応援お願いします📣 いただいたチップでinput情報の向上に努めます!!

この記事が参加している募集