ここを超訳してたときに先生の頭にあること浮かんで腹立たしくってならなかったんだと思うけど! 連載 超訳 プロレゴメナ 97 読書会編65
超訳プロレゴメナ読書会 第六回から
ディスカション(承前)
桐川夢見:
わたしは超訳以外のテキストには、そんなに目を通していないけど、さっき前島さんが言ったこと分かったような気がしています。たぶん、ここじゃないのかしら?
抽象的な思考に興味を憶えれば形而上学を考察するのも良いが、そうでなければ他のことに自分の恵まれた才能を振り向けることが必要だ。多くの才能を生かすには、多くの対象が選択可能な社会を造らねばならない。学術会議を毛嫌いする無能で危険な為政者には多くを期待できないが…
この「学術会議」ってとこ、カントの文章じゃないでしょう。
山際このみ:
ゼミで使ってるテキストでは、次の文章で終わってて、「学術会議」云々に相当するものは書かれてないね。
何によらずほかの諸学に関しては用心ぶかく沈黙している人達でも、形而上学の問題となると、いかにもその道の達人らしく談じ、また大胆な断定を下すからである、それというのもこの学の領域では、ほかの学に比して彼等の無知がはっきり際立たないからである。
曽根康夫:
2012年12月に、悪魔の宰相が登場してからは、為政者が学会を無視する傾向が強くなったからでしょうね。その後も政界の文書の一般公開を制限して、為政者の文書を秘密保護しています。その結果、防衛を拡大解釈し侵略を許容していますからね!
栗林雄太:
そんな話を聞いていると、学徒出陣も復活するような気がしています。ぼくの祖父は学徒出陣で勉学を途中で断念し、それを悔やんでいました。
でもカントも考えていたかもって、その言葉を先生は添えたのでしょうか?
前島幸太郎:
それはプロイセンのフリードリッヒ大王とカントの関係を調べてみれば納得できることですけどね。いまの日本の状況は、フリードリッヒ大王他界後にカントが味わった試練とかなり似ていますからね.
秘密保護法の成立阻止を求める運動に参加した瀬戸内寂聴さんが言ってました。
今の世のなかは、年々悪くなっています。
桐川夢見:
そんな話ばかりじゃ、これからわたしたちが学んでいくことも、国から観れば余計なことかも知れない… 悲しくなってしまいます!
山際このみ:
でも夢見ちゃん、哲学をやめる気は、ぜんぜんないんでしょ!
桐川夢見:
ええ!
前島幸太郎:
カントがいってるように「自分の天賦の才能を別の研究対象に向ける必要がある」ってことだよね。それが社会に貢献するかどうかという前に、選んだものは自分に最高の場を与えているってこと、それを思って邁進すのが必要なことなのじゃないだろうか!
